
グッドライフアワード環境地域ブランディング賞
環境省が主催する第13回グッドライフアワードにおいて、ボクたち竹虎の活動が「実行委員会特別賞 環境地域ブランディング賞」という大変光栄な賞をいただくことができました。このアワードは、環境と社会によい暮らしを実現する取り組みを表彰し、地域循環共生圏、いわゆるローカルSDGsの創造を後押しするものです。毎回多数の応募がある中から、ボクたちが長年大切にしてきた高知県須崎市安和の虎斑竹という地域資源を守り、未来へと繋げる活動が評価されたことは、田舎の小さな竹屋としてこの上ない喜びです。
古来より、日本人の暮らしに欠かせない素材であった竹ですが、残念ながら現代においては、その多くが輸入品となり、国産の竹製品や竹細工、竹工芸は忘れられつつあります。竹虎は、日本唯一の虎斑竹という地域特産の竹を中心として、国産竹の良さを皆様にお伝えしたいという一心で日々活動しております。

120年に一度の開花と虎竹の里を守るための新たな挑戦
ところが現在、虎竹の里では120年に一度といわれる竹の開花が少しづつ始まっています。竹は開花しますと竹林全体が枯れてしまいます、いつも青々とした竹林が、ある日突然茶色く枯れたようになってしまう現象は、知らない方が見たら驚いてしまう光景です。昔は、不吉な前兆とも言われた竹林開花も、新しい命へ芽吹きの時、まさに吉兆竹として竹虎では捉えていますが、131年という社歴の中でも初めての大異変には変わりありません。
開花が予想されていたように一斉ではなく、数年に渡って徐々に広がっているため、継続的な観察と対応をしています。今まで伐採してこなかったような山深い竹林にも足を運べるよう、山道を新たに整備するなど虎竹の保全活動は待ったなしで進めています。この危機を乗り越え、次の100年へ虎竹を継承することが、老舗竹屋の使命とも言えるかと考えています。今回の「実行委員会特別賞 環境地域ブランディング賞」は、このような未知への挑戦をするボクたちへの応援であるかと思います。本当にありがとうございます。

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