外来種、ムネアカハラビロカマキリと竹箒

2018年4月17日

虎竹カマキリ


日本には、居ないはずのカマキリがいる!?そんな少しショッキングな記事が新聞に掲載されていました。その名もムネアカハラビロカマキリ、元々日本にいた在来種を駆逐しているそうですから大変です。最初に確認されたのは2000年だそうですが、その侵入経路が問題なのです。


実は、外来カマキリは中国から入ってくる竹箒に付いて大陸からやって来ていたのでした。現在の竹箒は多くが輸入品であり、国産で製造しているのは竹虎で扱っている黒竹柄の黒竹箒など本当に極一部ではないかと思います。


竹の伐採をすることが無くなってきた日本では、竹枝など材料がありませんので竹箒を製造する事は不可能です。その点、中国の竹林に行くと大量に、そして安価に竹箒が作られていますので消耗品の性質をもった箒の輸入は仕方のない事ですろう。中国浙江省の竹箒工場に見学に行った時のことを思い出しますが、まるで体育館のような大きな倉庫に竹箒が山積みされていました。ほとんど日本向けの商品との事でしたので、あのように驚くような量が輸入されるのならカマキリ対応は非常に難しいです。


竹箒


新聞の記事によると多摩動物園に納品された420本の竹箒の中で13本も卵が付いていたと言いますから随分多いとも感じますが、カマキリの卵は、ちょうど保護色の様になっていて箒の枝の色に溶け込んで、とても分かりません、


コンテナでの薬剤処理をもっと徹底するような記事もありますけれど、昆虫の場合は成虫なら比較的薬剤が効いても、卵は意外と耐性があり強いものなので効果がどこまであるか疑問です。それより、その竹箒を素手で使う人の事のほうが心配にもなります。


ムネアカハラビロカマキリの新聞記事


20都道府県に広まっているのが確認されているとは言うものの、自分が中国の竹箒工場に行ったのは25年以上前の事ですから恐らく外来カマキリはもっと全国的に生息しているのかも知れません。


大きな外来カマキリに負けないのは、虎竹の里にいる虎竹カマキリくらいのものか...。ますます頑張ってもらわねばなりませんが、繊細な作りですので動かしていて触覚が取れてしまいました(笑)。













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竹職人の物差し

2016年6月10日

竹職人の物差し


長さが同じような、違うような大小の丸竹が無造作に棚に並べられちょります。ご存じない方が見られると一体何かと思うてしまうかも知れませんが、良くご覧になられると端は切りっぱなしではなくL字のように残されカットされています。実は、この竹は何に使うものかと言うと竹職人の物差しなのです。


色々な竹笊や竹籠を作る職人さんは、それぞれの大きさのサイズをこうして竹に覚えてもらっているのです。編み上げる竹細工の種類が増えるごとに、この竹の本数は多くなっていきます。ホームセンターなどに行けば今風のメジャーなどはいくらでもあると思うのですが、ただ単に長さを測るという意味合いだけではなく、籠ごとに違う大きさを記録しておくという事でもありますし、そもそも長さを測るという事にしても何を隠そう竹ほど素晴らしいものは無いがですぞね。


竹職人(Bamboo craftsman)


自分も小学校から数十年ずっと使い続けている20センチの竹物差しを今でもデスクに常備しちょりますが、竹は気温や湿度で伸び縮みしないという優れた性質を持った素材なのです。そのため昔から身の回りにある物差しといえば全て竹でありました、小さい頃に悪戯して怒られる時には必ず竹の長尺物の物差しが登場しませんでしたろうか?どこのご家庭にも一本や二本は竹の物差しがあった時代ではなかったかと思います。


竹工房でエアコンのある所はほとんどありません、冬は暖をとるための器具があり、燃やす竹材には不自由しませんので薪ストーブがある所もあったりしますが、夏はとにかく何処に行っても暑いのです。けんど、そんな環境でも竹なら正確な長さでしっかりと期待に応えてくれるのです。暮らしの中で使う竹籠に、そこまでカッチリとした長さは求められる事はないのですが、とにかく竹は変わりませんぞね。そう思うて改めてみたら、ただ置かれているだけの竹が又違う顔つきに見えてきますろう。













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竹根切りの道具

2016年5月18日

孟宗竹


直径が太く、高さも25メートルを超えるような大きな孟宗竹(もうそうだけ)は日本にある竹の中でも最大級のものですが、実は古くから日本にあった在来種ではありません。中国から海を渡ってきて、その大きさから珍重され全国各地に広がっていったものながです。虎竹以外の竹は見あたらない虎竹の里にさえ、何カ所かその竹林がありますので、どれだけ重宝されてきたのかが分かるというものなのですが、そんな孟宗竹も地表から上の目に見えている稈(かん)の部分の活用だけでなく、実は地下に隠れている竹根の部分の製品活用というのも当時からずっとされて来ているのです。


竹は土中の根の部分に細い根が無数に生えています。その細い竹根を切り取ると独特の模様の現れる素材になりますので、この面白い形をつかった花器などが昔は沢山製造されていて竹虎の本店にもガラスケースの中にズラリ並んでいました。最近はあまり見かける事もありませんが竹根部分の細い根をヒゲに見立てて人の顔を彫刻した装飾品が思いだされますぜよ。海外でも見かける事がありますので、あれは日本の職人さんのものだったのか?中国や台湾の職人さんのものだったのか?いずれにせよ、国内外の職人さんが趣向を凝らした竹細工があったのです。


竹根切り


さて、そこで、この金属製のヘラ状の道具ながです。一体何をする道具なのかと思いよりましたら、実はこの太い孟宗竹の竹根を切り取る道具でしたぞね。木製の長い柄の付いた道具は拝見したことがありましたけんど、こんなコンパクトなサイズのものは初めて見せてもらってのです。


工房に立てかけられたズングリと太い孟宗竹、そして、外に目をやりますと長いままの竹が山積みされちょります。こんな大きな竹達の根を、この片手でしか持てないような小さい道具で切っていくとは...。しかも、この職人さんが一日に掘り出す竹根の数は信じられないような本数やったです。何十年もやって来られた仕事とは言うても、まっこと職人さんの大変さと、凄さを思うのです。













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竹虎通信2016年5月号、若き新入社員たち

2016年5月 2日

竹虎通信2016年5月号


竹虎で毎月発行している竹虎通信は、自分達からお客様への短いメッセージのようなものですが、その月々で一番お伝えしたい旬の情報をA4用紙一枚にまとめてお送りさせて頂いちゅうがです。振り返ってみましたら2002年9月から毎月必ず続けていますので、実は、もうかなりの回数を数えているかと思います。そう言えば通し番号を入れてなかったにゃあ...来月号からはナンバリングをしてもエイですにゃあ...。まあ、それはさておき今月の通信では、こじゃんと(とても)嬉しい内容を掲載しているのです!


今月の竹虎通信を一目ご覧いただきましたらお分かりのように大きく中央に載せているのが5月号の主役、宮谷君ぜよ。地元高校を卒業されて新卒で入社して頂いたニューフェイス!まさにピカピカの一年生ながぞね。このように新入社員にスポットを当てて紹介しますのも、あまり無い事かも知れませんが、自ら職人の世界に飛び込んで来た宮谷君に、それだけ大きな期待が掛かっているからなのです。


新卒の方で竹虎の工場での仕事を選んでいただき入社いただけるなど今まで本当に少ない希な事なのです。数年前に大崎君が職場に来られた時にも同じように感じたのですが、若々しい新顔が一人増えるだけで工場の雰囲気は随分と明るく風通しが良くなったように思います。


まだまだ日も浅く、職人としての修行が始まったばかりではありますが、数年先輩の大崎君は、日々成長を続けてくれて近頃では顔つきから入社の頃とは全くの別人のように逞しくなってきちょります。モノを創る事に関わりたいと言う事で来られる事のなった、このような若者達が自分の力を発揮して活躍できる日が一日でも早く来るように応援していきたいと思うちょります。













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竹職人のダブル-X

2016年2月19日

十字割棒


「ダブル-X」などと言えば何やら格好がエイですが別に竹職人さんの工房になら普通にある十字割棒ぞね。本当は「+」ですけんど斜めになって「X」になっちゃあるがぜよ(笑)


そう言えば随分と前にもお話させていただいた事があったかと思いますが、この十文字とも呼ばれて使われている十字型の木製の道具ですが一体に何に使うかというと竹割りの工程で使うのです。


竹割


真竹や淡竹など普通の竹は小さい十文字で、孟宗竹など太く厚みのある竹を割る時には大きな十文字を使うのです。竹細工では「竹ヒゴ8割、編み2割」と言われ、名人ほどヒゴ取りが早く、上手で、この工程を見れば腕前が分かるがです。熟練の職人になれば、指先の感覚は下手な物差しよりも余程正確ですので触っただけで厚み幅の違いを見分けられちょります。


竹編み(Bamboo craftsman)


これは竹細工だけには限らず、どんな仕事にでも当てはまる事かも知れません。例えばレストラン、竹ヒゴという素材が良くなかったら、また下ごしらえが上手くいかなかったとしたら、いくら職人(料理人)の腕があったとしても最高の一皿にはなりませんろう。華麗に宙を舞う竹編みの技は、実は工房の隅の方に地味に置かれている十文字から始まる...。


竹籠


そして、しっかりした編み込みは美しさであり、使いやすさであり、丈夫さになるのです。そう思うたら「ダブル-X」くらいの洒落た呼び名を付けてあげても良いように思えてきますぜよ(笑)。













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伝統の籠師、新たなる挑戦

2016年2月 9日

伝統の竹籠職人(Bamboo craftsman)


孟宗竹を編組細工、つまり丸竹を細く割って竹ヒゴを作り、そのヒゴを編む事によって籠やザルを作る竹細工に使用する職人さんは結構珍しいのではないかと思います。ついでに言うたら淡竹(はちく)を使われる職人さんも少ない、真竹に比べると竹編みが難しいのではないかと思われがちですけんど、淡竹を使う職人さんはコレでないと使えないと言われますので面白いものながです。


ただ、淡竹を使われる方は九州にもおられましたが、孟宗竹を小さな籠編みに使う職人さんは他では聞いた事もないので、もしかしたら地元高知にしかおられないのかも知れませんにゃあ。まあ、そんな事など全然気にもとめず今日も竹職人さんは元気に竹籠を編みゆうがぜよ。直径も太く、身も厚い孟宗竹は重さもハンパでありませんので伐り出すのには骨が折れる作業ですが、それでも籠の力竹などには、どうしても強いこの竹を使いたいと職人さんは言うがです。


代々続けてきた竹の仕事の場合、往々にして新しい細工に挑戦したり、変化に対応できない事が多いのです。頑なに自分達のやり方に固執してしまいがち。けんど、今回ばかりは少し様子が違うちょりますぞね。ほんのちょっとの事ですが、今までとは変わった竹編みをする事になりました。「何だ、たったのそれくらい...。」もしかしたら、そう思われるかも知れません。しかし、何十年と同じ手仕事をされてきた職人にとって、ほんの少しでも新しい事を始めるのは周りが考える以上の労力を必要とするがぜよ。


伝統の竹籠職人(Bamboo craftsman)


古くある竹細工は、長い時間の中で品物が鍛えられ、何も足せないし、何も引けない、言うなれば究極の形であり、作りになっています。だから熟練の職人さんは、傍らの父親や師匠の技を見ながら教わり、恐らく先人もやって来たようにずっと続いてきた技を繰り返し、繰り返し、自らの精度を上げてきたと思うのです。


ところが新たしい品物にチャレンジしようとする時には、初めて編んだ籠が二回目、三回目となる度に自分自身の気づきや工夫があって変わっていく事があります。そして、そうこうしている内に、初期に編んだ竹籠を使ったお客様からフィードバックがあり生活の中の竹は更に完成度が高くなっていくのです。













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虎竹一本背負い

2016年1月26日

虎竹山出し


ちょうど虎竹の伐採が今月末までという事でもないと思うのですが先週は毎日のようにお客様が来られちょりましたぞね。華道家の長尾寛己さんも、わざわざ遠くからお越しいただいた嬉しい来客のお一人です。


竹林への道(Tiger Bamboo)


日頃から華道を通じて花や植物に触れられる事が多いことや、ご出身が四国であり小さい頃から竹に親しんだ事などもあって自然や虎竹に対するご関心が本当に高いと感じちょりました。山道を登って行く途中から、ずっと先の竹林が見え始めると声を上げられます。まっこと(本当に)こうして喜んでいただけると山まで来た甲斐があると言うものながです。


虎竹の里(Tiger Bamboo)


虎竹は霜が降りるくらい寒くなってくると色付くとか言われちょります。昔からお年寄りの話す伝説程度に思いよりましたがどうやら気温というのは虎竹の色付きに密接に関係があるようながです。虎竹の里も昨年末まで温かい日が続きよりましたが、年明けから少し寒さが来て安堵しよります。そんな話しをしていたら山の職人さんが通りかかります。


長尾寛己さん、竹虎四代目(Tiger Bamboo)


こうして都会の方、山の職人さん、日頃は顔を合わす機会もない皆様方が虎竹を挟んで言葉を交わし、心を通わせる事ができるのが本当に嬉しいがです。


日本唯一の虎竹での山出し


この日に伐採している竹林は比較的、道路から近い場所でしたので山出し用の機械を使わず一束づつ担ぎ下ろしているのですが、どうせならと先日も来られたお客様にしていただいたように重さを体感いただく事にしたがです。


虎竹を担ぐ


「痛っ...」予想どおり、ズシリと来る重さに肩にのせる事がなかなかできないがです。


長尾寛己さん、竹虎四代目(Tiger Bamboo)


伐ったばかりの、こじゃんと(とても)重たい虎竹...。この竹を細く曲がりくねった山道を運び出すと思うと、そのご苦労が分かっていただけるのですが、束から一本だけ竹が飛び出しているのに気づかれます。


日本唯一の虎竹


束にしていて運ぶうちに一本だけ飛び出したのか?いえいえ、もちろん違います。


虎竹一本背負い


実は竹の束は重たいだけでなく太いのです。肩に担ぐと、腕をその太い束にまわさねばならず更に疲れてしまいます。そこで、一本だけ出して肩に掛けるようにして運び出して行くがです。これぞ「虎竹一本背負い」、今日もイッポン!勝負ありぜよ。














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竹があるから

2015年8月 1日

150706008-b.jpg


自分は田舎の小さな竹屋で、日本でここにしかない虎竹という虎模様の浮き上がる不思議な竹に囲まれ育ち、それを120年前から生業としているということ以外、別段特別な事も、誇れるような事も何もないがですが、ひとつだけ、ちっくと自慢があるとしたら、誰よりも竹に関わる人と会い、語らい、時間を費やしてきた事やろうか。


だからと言うて、知らない事が無いというワケではなくて、実は知らない事ばかりで、出会ったことの無い人ばかり、まだまだ竹の技や、竹の事で、日々驚きや感動が続きよりますので、竹はどこまで行っても終わりがないのではないかと思いよります。竹の人と会う度にますます面白く楽しく、今度は、どんな方にお会いできるろうか?ドキドキわくわくしてくるがやけんど、本物の竹職人に会うと時には嬉しくて涙が出ることがあるぞね。


竹包丁


「どうして竹をやっているかって?」


「竹があるからだよ」


親から譲り受けた刃物を器用に使いながら竹を割る、剥ぐ、その音と香りで幸せな気分になる。竹は、まっこと素晴らしいです、ずっと日本人と共にあった身近な素材。だから、竹を知る事は、日本の暮らしを知ることやし、日本人を知ることでもありますろう。もっともっと日本を知って好きになりたいにゃあ。


昨年から台湾や韓国の竹職人さんにお会いしたり、ニューヨークやヨーロッパなど海外で竹の仕事に関わる機会がある都度、実は強くなる思いは日本への思い、故郷にしかない竹への思い、離れるほど大切なものが鮮明になるような気がするがです。













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秘伝の籠師?

2015年3月31日

秘伝の竹籠


一見何の変哲もない籠を手にして職人さんが話しだしましたぜよ。


「ワシの編み込みは凄いよ。何せ、水も漏らさない...」


一瞬、耳を疑いましたけんど、確かに水が漏れないと言われちょります。こじゃんと腕の良い熟練の職人さんがしっかり編み込まれたゴザ目編みの籠には間違いないのですが、水が漏れないとは一体どういう事やろうか?


竹籠に水を入れる


ところが、怪訝そうな表情の自分に、職人さんはそれなら論より証拠と言わんばかりそのまま水道の蛇口をひねってホースで水を直接籠に入れだしたではないですかっ!?


「ええっ!ええっ!?大丈夫ながですか...」


慌てる自分には、お構いなしですちや。平気な顔をして水を籠の中に流し込んでいくがです。


竹籠の中


「ほれっ...」


職人さんから受け取った竹籠には確かに水が入っちょります。


「むむむ...」


この竹籠は二重編みになっていました。けんど、それだけで、これだけの防水性があるわけはありません。もしかしたら、これは古より伝わる秘伝の技か...!?そういえば山深い谷間に、その緻密な編み込みから水が一滴も漏れないほどの竹編みをする伝説の籠師と呼ばれる竹芸師の話しがあったような、なかったような...(笑)


竹籠の底


底を確認してみますぜよ。おおっ、やっぱり水は染みこみすらしていません。これは、凄いにゃあ。......と、まあしかし見ただけではちっくと分かりづらい籠のトリックですが、持ってみるとこの籠の硬さや厚みの感触で何となく分かってきます。


竹職人さん大笑い


「そうよ!二重編みしている中に竹筒を入れているのだよ!」


見た目には普通の花籠のようにしか見えませんが、竹筒の内側と外側に編み込みをして筒を見えないようにしちゅうがです。中に入れる竹筒も表皮を削って出来るだけ薄くしてある事ですろう。けんど、それと知らない方だったら水を入れても漏れない事にビックリ仰天されるそうながです。愉快そうに大笑いしながら、こうやって若い人達を驚かせて楽しむのだと話す職人さん。初めての方でしたら、この籠が二重編みになっている事も分からないかも知れませんので、水の入った竹籠を見ながら随分と悩むのかも知れませんにゃあ。遊び心を持って過ごされる職人さんにまっこと(本当に)今日は一本取られましたぞね。













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手が4本!?

2015年3月19日

竹職人


まっこと(本当に)見ていて惚れ惚れしてしまうような職人芸ぞね。竹籠職人さんは、菊底編みの籠と向き合い黙々と手を動かしよります。伝統の技は父親の背中を見て覚えたと言われる方も多いのですが、竹の工房では足を、こじゃんと(とても)上手に使います。足を使っての細工は、少し乱暴にさえ見える場合もあるのかも知れませんが、全身を使い、一心不乱に竹編みをされる職人さんの仕事ぶりには強く惹きつけられるものがあるのです。


竹ひご抜き


鉄工所で自分用に作ってもらったという竹ひご抜きも、職人さん同様に年期が入って格好がエイが違うちや、不要なものがあったら頂いて帰って部屋に飾りたいくらいぜよ。菊底編みの竹ヒゴは、小さな竹籠からしたら意外な程長いのです。その長い竹ヒゴは、この鉄板の小さな穴を使って同じ太さに整えられちょります。


菊底編み


縁巻きが始まりましたぜよ。足の指を器用に使いながら、竹籠を回しては竹を通しやすいように動かします。ギュッと親指に力が入ると、籠はピクリとも動きません。ガッチリとロックされちゅうようです。籠を動かしては足の指先でロック、動かしてはロック。手はいつものように忙しくなく動きよります。こうやって見ていたら足も手も分からなくなりそうですちや。まこと器用な手が4本あるように見えてしまうがです。














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