リモートワークに虎竹で編まれた書斎籠

 
虎竹八ツ目書類籠(漆)


昨年からのコロナ禍によって自宅にいながら仕事をされるリモートワーカーという働き方が増えたそうです。地方では少し耳にする事あるものの、変化が遅いのか自分達自身現場に来なければ業務できない事も多いので、実は周りではあまり実感はないのです。しかし、全国のお客様を見た場合は、やはり出社されない皆様も多いように感じています。


虎竹八ツ目書類籠(漆)、竹虎四代目(山岸義浩)


このA4サイズがちょうど入る虎竹八ツ目書類籠は、ご自宅の書斎をオフィスにされている方に、会社とは違うご自身だけの少し高級感と自然素材の温もりを感じながらデスクワークしていただければと思いご紹介しています。


虎竹八ツ目書類籠(漆)


竹編みの内側をご覧いただいても少し色目が濃くなっていますけれど、全体的に漆を塗布して渋さが増した作りです。


虎竹八ツ目書類籠(漆)


底部分にはH型に力竹を入れて細い丸竹で足を付けていますので通気性もバツグンです。


虎竹スクエアバスケット(書類籠)


書類籠と言えば一足先に製作した虎竹スクエアバスケットがあります。書類を入れる必要のないご家庭では身の周りの日用品を収納して便利にお使いいただけます。スクエアバスケットが虎竹を使ってどのように製作されているのか?動画でご覧いただけるように準備いたしておりますので、お時間ありましたらどうぞ!




虎竹のフロアライト

 
虎竹フロアライト


長雨の続いた夏場とうって変わって秋になると天気が安定して毎晩美しい月夜を楽しめています。もう10月も中旬というのに夏日のような日が続いて、全く涼しくならない高知ですけれど、さすがに夜は季節を感じるのです。さて、秋の夜長を楽しくしてくれそうな虎竹フロアライトですが、土佐和紙を貼ればいよいよ完成です。竹と紙で作られる伝統の灯は、はじめての方でも懐かしく心和むやさしい明るさです。


虎竹フロアライト


光が入ると竹編みの影が浮かびあがり、ホッとした気分になってきます。


竹灯、竹虎四代目(山岸義浩)


虎竹に土佐和紙という高知県ならではの素材をあわせて創りだされるフロアライトは大小二つのサイズがありますが、丸く可愛い形といい大きさ感といい多くの皆様のお部屋を癒しの空間に早変わりさせてくれます。




虎竹花籠で花のある暮らし

 
虎竹花籠姫水盤


画像では分かりづらいですけれど、この虎竹花籠姫水盤は可愛い名前のとおり手の平サイズの小ささ、直径で約13センチ、高さは8センチで飾る場所も選びません。


虎竹花籠職人


沢山ある竹細工の中でも花籠は近年特に皆様に忘れられた竹のひとつです。だから出来るだけ沢山の方に手に取っていただけるよう、お求め安い価格設定にしています。


編み上がった虎竹花籠


花かご


まさに花籠をこれからの若い皆さんに紹介したいという自分の思いに共感し、素早い手さばきで編み上げる虎竹と歩続けてきた熟練の花籠職人のお陰です。




夏の終わりに竹灯

 
竹灯


今日で夏祭りも花火大会もなかった8月が終わります。まばらな人影に少し寂しく見えた竹灯、近年では成長が早く加工性の高い竹の活用が見直されて色々な場所で見られるようになってきました。少しづつ工夫が進んでいるようなので、更に変化に富んだ竹灯が楽しめるのではないかと思っています。


竹灯


美しく輝く竹たちも昼間に見ると見ると印象は全く異なります。


ライトアップされた竹林


竹林がライトアップされて新しい魅力が引き出されるのを竹灯のイベントなどで見てきました。


竹灯


会場で出番を待っている竹編みの灯と同じような照明を竹虎も何個か作らせてもらっています。


虎竹照明


それぞれが竹灯のように多くの方を照らしているのだと思います。


虎竹ランプシェード、竹虎四代目(山岸義浩)


点灯してから注目を集めて見える竹も、実はそのままでも輝いています。


日本唯一の虎竹


そもそも日本の灯は竹と共にあったので、暗闇に光が入り竹の影が浮かぶと誰もが懐かしく心安らぐ気持ちになるのです。これからの季節に重宝する虎竹フロアライト、職人技もあわせてご覧ください。




27歳になりました、雲の上の竹照明

 
隈研吾氏設計、雲の上のホテル、竹照明


世界的建築家である隈研吾さん設計の高知県梼原町にある「雲の上のホテル」が今年の9月いっぱいで休業する事になりました。コロナのせいではありません、老朽化による建て替えで新しく出来るホテルは3倍の規模でリニューアルされるとの事なのです。2024年4月にオープン予定だそうですので、近くの雲の上の温泉や雲の上のプールなどの施設と共に益々多くのお客様に喜んでいただけるスポットとなりそうです。


隈研吾氏設計、雲の上のホテル


このホテルの前を通りがかる事はあまりありませんが、近くに来た際には必ずこちらの竹照明が気になって車を停めます。雲の上のホテルが開業したのは1994年の事でしたので、竹虎がロビー用に製作させていただいた竹照明は27年間もの間、沢山の方々を明るく照らしてきた事になります。


隈研吾氏設計、雲の上のホテル、竹灯


一体何人の方が竹灯に目をとめたか分かりませんけれど、都会の喧騒を逃れ遠くから来られた方々は、山深いホテルに足を踏み入れ竹編みの優しい光に心癒されただろうと確信しています。竹の身部分だけでシンプルに編み上げた照明が出来あがった時には真っ白な印象でしたけれど、色合いの深まりに時の流れを感じています。


花籠のある暮らし、染縄抜篭

 
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花籠 染縄抜篭


竹細工と言えば花籠がスター選手のようにも感じていましたが、近年では竹花籠はあまり需要もなく時代の移り変わりとしか言いようがありません。けれど、この染縄抜篭と名前のついた花籠のように存在感のある竹編みを見ていると何処かに光の当たるステージがあるのではないか?そんな思いにかられてしまいます。


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花籠 染縄抜篭


確かに新しい竹籠ではないものの、そんなに昔に編まれたものではありません。竹を染めて編み込んだ後にホコリ入りという加工を施し編地から雰囲気を漂わせています。


花籠、竹虎四代目(山岸義浩)


確かな技に裏打ちされた竹籠はやはり立派です、手にした感触が全く違います。だから余計に惜しいと思わせるのです。


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花籠 染縄抜篭持ち手


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花籠 染縄抜篭


竹の素材自体の事や使い方、あしらいを熟知していた職人達がプロとして作った籠の数々を知ってほしくて今になって竹花籠を見返しているのです。


幸せ、竹虎四代目の竹ハンガー

 
竹虎四代目の竹ハンガー


作務衣を着ていて暑くないですか?」連日の猛暑でよく言われる言葉です。実は、もうすっかり慣れているので結構大丈夫なのです、昨日も炎天下の竹林に入っていましたが山にいる時も工場でも長袖の方が原竹を安心して扱えます。夏用の作務衣もあるにはありますけれど生地が薄くて頼りなくあまり好きではありません。何度か着たものの結局いつもの定番に戻るので一年通して同じ作務衣たちを着用しています。


作務衣用竹ハンガー


しかし、さすがにデスクワークに戻った時には部屋のムンムンする温度に閉口する場合があります。そして、そんな時に活躍するのが竹虎四代目専用の竹製ハンガーなのです。まあ、ハンガーとは名ばかりで本当は職人が試作した抱き枕です、上着を脱いでサッとかけられて本当に便利ですしサイズもピッタリなのがいいのです(笑)。


竹ハンガー


現在、竹虎で販売させてもらっている抱き枕は白竹で編んだものだけです。少し前には、この磨きのタイプがありました「磨き」とは竹表皮を薄く剥いだ竹ヒゴを使う細工で表皮の美しさ、経年変色が魅力のひとつです。こうして竹を身近に置いて愛用できるのが一番の幸せです。


空間を演出する虎竹ペンダントライトが出来ました

 
虎竹ペンダントライト、竹虎四代目(山岸義浩)


コロナ禍ではありますが宿泊施設や飲食業界では少しづつ新しい動きが出てきているようです。知人の携わるホテルも来週にオープンとの事でスタッフの方はじめ関係の皆様が頑張って準備に追われています。この虎竹ペンダントライトも、そのような大勢の方々が集う場所に設置されるとの事で納期がギリギリになってしまいましたものの何とか完成してお届けする事ができました。


虎竹ペンダントライト


虎竹灯


虎竹のフレームを球形に組み合わせただけに見えますでしょうか?確かに難しくはないですが、まん丸にするのには少しテクニックが必要です、そしてこのようなタイミングで短期間に数量を揃えるのも大変です。


虎竹電気


虎竹照明、竹虎四代目(山岸義浩)


竹灯は不思議と人の心を落ち着かせてくれてくれものです。まあ、楽しみはこの虎竹達に灯が入って安らいだ雰囲気のロビーでソファーに腰を下ろすことでしょうか。




虎竹掛け花籠の名前は啄木鳥(きつつき)

虎竹掛け花籠 啄木鳥


これからの季節は登山やキャンプで森林に入る方も多くなっているのではないかと思いますが、木を叩く音は山の中でも独特なので、ああキツツキだなあとすぐに気づきます。自分はずっとキツツキという名前の鳥がいるものだと勘違いしていましたけれど、実はキツツキという鳥はいなくて木を叩く習性のある鳥はすべてキツツキなのです。長い間キツツキと思っていた鳥はアカゲラという名前の鳥でした(笑)。
 

虎竹花籠きつつき


まあ、それはさておきキツツキと聞いて思い浮かべるのは硬い樹木に穴を開ける鋭いクチバシ。この虎竹花籠が柱に掛けられている姿をみれば、なるほどと納得いただける形ではないでしょうか。


虎竹掛け花籠キツツキ


掛け花籠には籠の裏側にカズラが取り付けられていて、こうして柱や壁に引っ掛けてお使いいただけるようになっています。


虎竹掛け花籠 啄木鳥


都会の駅構内には洒落た花屋があって、お手頃な値段で可愛い花束を売っているのを見かけます。一度は出張中にどうしても欲しくなってつい購入してしまい、ホテルの部屋に飾ったことがありますが花器など何でも良いのです。竹花籠も同じ、このキツツキなど狭いお部屋でも場所を取らずに使えるので気軽に自分流に楽しめば良いのです。




自然の創り出す亀甲竹の造形美

煤亀甲竹


この曲線美を初めての方がご覧になれば一体何か!?と驚くこと間違いありません。大きく曲がりくねった節のラインが一本である事がお分かりいただけるかと思いますが、実はこの竹は元々は孟宗竹でその変種が固定化された亀甲竹(きっこうちく)と言う竹なのです。


亀甲煤竹筒


特にのこの竹は煤竹になっています、囲炉裏の民家で長い年月燻された色合いは人の手では再現が難しい時間職人だけが醸し出せる技と言えます。


亀甲煤竹筒


中にオトシを入れて一輪差しとしてお使いいただくように製作していましたけれど、このまま何もせずとも置物としても存在感を発揮しそうです。


孟宗竹


孟宗竹


孟宗竹の竹林に入ると真っ直ぐに伸びた竹林が清々しく気持ちがよいものです。縦の線、横の線、まさに直線の世界。


亀甲竹


そんな中で、この亀甲竹です。同じ竹からどうしてこのような違いになるのか不思議に感じてしまいます。けれど、植物にはこのような突然変異が時として起こることがあり日本唯一の虎竹も同じように淡竹の変種と言われているのです。


亀甲獅子口


そして竹は、微妙な気候や環境の変化に敏感に反応します。虎竹が他の土地に移植しても美しい虎模様がでないように亀甲竹も何処でも育つというものではありません。本社工場が新築した際に京都のお得意様から立派な亀甲竹ほ十数本も頂いた事がありましたので庭に植えて愛でておりましたが、年々このコブのような曲りが少なくなってくるのです。


亀甲竹掛け花


亀甲竹


亀甲竹シシ口


最終的には亀甲の曲りが全くなくなり普通の孟宗竹に戻ってしまい驚きました。さらに、それからやはり土質や気候が違うのか段々と弱っていって今では一本も残っていません。生命力が強いと思われている竹ですが、その種を残していくのは簡単なことではありません。