竹の光

 
竹ペンダントライト


竹ペンダントライト


竹ヒゴをモダンにあしらったペンダントライトを見つけました。昼は美しい形そのもや竹の素材感を楽しめますが、暗くなってからはキチンと並んだ竹の格子の影、その隙間から漏れ出す光が、どこか懐かしい気分にさせてくれます。


竹灯


少し前なら天井から吊り下がるこのような竹照明は、何ら珍しい物でも、趣向を凝らしたというものでもなく普通にどこのご家庭でも見られていたライトの一つでした。


竹ペンダントライト


竹の編み方だけでなく竹ヒゴの厚みでも表情の変わるペンダントライトは心安らぎます。


四ツ目籠


笠


竹の照明は自由です、このような四ツ目籠の中に電球を入れて使われていたり、日の光をさえぎる笠が電球のシェードにされたりと色々です。


虎竹ランドリーバスケット


虎竹六ツ目ランドリーバスケットに日差しがあたって濃い影を落としています。竹灯の魅力はこのような陰影です。


虎竹林


しかし、どんな照明や竹灯も竹林の向こうから差し込んでくる眩しい竹の光にはかないません。




進化した虎竹スツール

 
虎竹スツール


虎竹スツールの誕生には面白い話があります。元々は自分が蓬莱竹で編んだ背負い籠を逆さにして見て、ふと「ここに腰掛けられたら椅子になるな」と思った事が始まりだそうです。それまでも竹細工と言えば籠かザルばかりで、あまり面白みを感じておらず自分なりの竹の造形をずっと考えられていたからこその閃きだったのかも知れません。


しかし、それから実に18年という月日を重ねて現在の竹スツールが完成したのですから、その真っ直ぐな姿勢に頭が下がります。竹のファニチャーは、その素材を強度の必要な机や繰り返し荷重のかかる椅子等として製作することの難しさと、しっかり機能した時の素晴らしさがありますが、自分もこの竹スツールに出会った11年前からずっと使用してきましたので愛着と共に課題も見えてはいました。


虎竹スツール内部


今回の虎竹スツールには中央の丸い空洞穴上部に二重八ツ目編みを追加して強度を増しています。ところが本当の強さの秘密は籠内部の見えない所に補強籠を別に編んで組入れている所にあるのです。最終的には内部補強籠を滑り止めの底部分丸ゴムでしっかりと留めて固定されています。この辺りの工程は動画でご覧いただく方が分かりやすいと思いますので、またご案内したいと思います。


虎竹やたらソファベンチを編む

 
虎竹ベンチ


虎竹やたらソファベンチができました。どこかで見たような編み方で作られている...そう思われた方はもしかしたら日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」ではないでしょうか(笑)。竹トラッカーは走る竹工芸と勝手に言っておりましたが同じヤタラ編みで仕上げられています、当たり前の事なので今まであまり話すことすらありませんけれど竹ヒゴのしなりと編み込みで形が作られています。


竹トラッカーのチャレンジラン横浜では高知から横浜まで1000キロを走破しても全く編み込みに不具合もなく改めて編み込みの強さを再認識しましたけれど、接着剤やネジなど使っていないことに驚かれる方が何人もいたことに反対に自分がビックリでした。やはり虎竹の里の狭い世界の常識に捉われていると正しく竹をお伝えすることはできないと思いました。


虎竹やたらソファベンチ


竹トラッカーはLike-T3という光岡自動車さんの電気自動車をベースにしています。今回の虎竹やたらソファベンチはスチール製フレームをベースに編んでいきます。


虎竹椅子、竹虎四代目(山岸義浩)


出来あがると、さすがの迫力、贅沢なお昼寝を楽しんでください。贅沢な夢がみられるかも知れません。




虎竹スツールリニューアル

 
虎竹スツール


虎竹スツールがリニューアルしました。まず見た目で一番違うところはスツール中央に開いていた空洞部分に、かなりしっかりとした竹ヒゴが穴を塞ぐかのように飛び出して重なっている事です。これは竹スツール開発から今も続く耐久性へのあくなき挑戦と進化の賜物、より強く、より加重に耐えられるようにと職人は常に工夫を重ねているのです。


虎竹スツール


虎竹スツールを内側から覗くと新しい編み目の影が見えますが、実は大きな変化は見えない部分にあるのです。以前は空洞だったスツール本体部分に、まるで筋交いの役割のような竹編みが搭載されて強度は数段増しています。


虎竹スツール


そもそも一本一本の竹ヒゴが以前より幅が広く厚みも取っていて座ってみてもかなり堅牢な感触。最大限の負荷がかかる、家具としての竹編みの使用に攻め続けている職人に敬意を感じずにいられません。


虎竹フロアライトの製作

 
虎竹フロアライト


日本唯一の虎斑竹と土佐和紙という高知県特産の素材を組み合わせて製作した虎竹フロアライトは、同じ地域の山の恵みというだけあって相性も抜群で、自然素材ならではの優しい灯りが心を静かに落ち着かせてくれます。


虎竹フロアライト


サイズは大小に種類からお選びいただけますが、和洋問わず様々なお部屋のインテリアに馴染むと好評です。


虎竹ライト、竹虎四代目(山岸義浩)


柔らかい光と、浮かび上がる虎竹の影に魅入ります。何となく幼い頃、母の実家にあった大きな囲炉裏でパチパチと燃えていた小さな明かりを思い出しました。


虎竹フロアライト製作


今回は、この虎竹フロアライトがどのように製作されているのかを動画でご紹介しています。竹材の扱いだけでなく、台座の木工の技術もある職人によって生み出される癒しの灯りの様子もご覧ください。




ワシの籠を誰か食べているのか?

竹ペンダントライトpg


昨日の虎竹と土佐和紙の灯りに続いて竹照明について少し思い出した事がありました。自分の自宅では当たり前のように、このような竹のペンダントライトを使っていますが、普通の住宅ではかなり珍しいかと思います。ところが大手電機メーカーの古いパンフレットなどを見ると竹の照明器具が少なからず掲載されています。つまり新築の家が建つと複数の選択肢の中に竹が普通にあったと言う事です。当然、山岸家の家の中は竹照明だらけでしたけれど、一般のご家庭でもやはり竹は親しまれた存在だったのです。


竹シーリングライト


若い頃に照明器具を専門に製作していた竹細工職人は、テレビや洗濯機を作っていた大企業の展示会で竹編みの実演を披露していたと懐かしく話してくれます。そして、このようなスイッチ紐のついた灯りを見る度に思い出すのが竹製スイッチ紐。スイッチ紐に直径の細い黒竹や女竹を通して竹製スイッチ紐を作っていた時代がありました。何を隠そう当時の大ヒット商品のひとつであり、内職さんも毎日どうしてこんなに作らないといけないのか?と不思議に思うほどの大忙しだったと聞きます。


竹花籠職人が作っても作っても籠が足りないと催促されて「ワシの籠を誰か食べているのか?」と名言を残していますが、その頃は竹が輝いていた時代です。竹ペンダントライトなど今では見る機会もありません、せいぜい小さなこの竹灯りくらいでしょうか(笑)。




虎竹と土佐和紙の灯り

 
虎竹ペンダントライト


高知特産の竹と和紙を使った虎竹楕円ペンダントライトがあります。8畳用となっていますけれど、かなりのサイズ感です。白い土佐和紙に虎竹が映えてます、こうして見ていると昼間の表情もインテリアの一部としては大事です。


虎竹シーリングライト


出来あがったペンダントライトを持ってみてもこのような迫力ですが


虎竹ペンダントライト


やはり、ライトは灯りがついてからが本領発揮です、竹と和紙の照明は昔から多々ありますけれど竹骨の影が浮かび上がって美しいのは、形や大きさを越えて共通しています。


竹灯り


スイッチ紐で明るさの調節ができるようになっています、最近ではスイッチ紐のある灯りなどほとんど見かけません。一時はこのスイッチ紐を細い竹で製作して一世を風靡した事もあります、自分が小さい頃の話ではありますが今でも年配の職人さんに会うと話がでるほどなので当時は凄い人気だったようです。


虎竹やたらソファベンチについて

 
虎竹やたらソファベンチ


あまり一般のご家庭に置かれることはありませんが、それでも大きなお屋敷のようなお宅からのお問合せがある虎竹やたらソファベンチ。椅子という機能性の他に、存在そのものが放つ存在感がインテリアとしての価値を生んでいるのかも知れません。


虎竹やたらソファベンチ


細く取った竹ヒゴを複雑に絡めるようにして編み込んでいく「ヤタラ編み」、しなり、通気性があって竹特有の快適な座り心地です。


虎竹やたらソファベンチ


総重量約40キロある本体の内側には堅牢な鉄フレーム、脚部分も幅広の鉄材でしっかり製作しています。


虎竹やたらソファベンチ


虎竹ソファベンチ


竹トラッカーのボディ部分も、曲線を表現できる同じヤタラ編みで作っています。竹に入った虎模様が、小割にして編み込むことにより又違う表情を見せてくれるので面白いのです。


秋の夜長に竹灯り

 
竹灯り


3つ揃って並んでいるのは竹編みの製品です、今は竹タンブラーを中に入れていますけれど元々は「竹かまくら」と呼ばれて日本料理店などの演出のひとつとして作られていたものなのです。


竹照明


ところが時代の変遷と共にあまり使われることもなくなり行き場を無くしていました。昔から丁寧な仕事をされてきた職人の顔が目に浮かびます、せっかくの竹編みが誰の目にも触れず活躍しないままいるというのが忍びありません。


竹ランプ


そこで、内側に入れている竹タンブラーなのです。この中には電池式の小さな電球を入れました、この電球は蝋燭の炎が風に揺らぐようにユラユラと灯ります。ちょうど季節も秋なので、夜長を楽しんでいただく癒しの竹灯りとして生まれ変わりました。




虎竹縁台の作り方

 
虎竹縁台職人


日本唯一の虎竹を使ってずっと作り続けている縁台があります。竹虎二代目義治が考案してすでに40数年が経っていますが皆様にご愛顧いただきながらロングセラーとなっている製品なのです。


虎竹縁台製造


さて、それではこの虎竹縁台は一体どのように製作されているのでしょうか。脚部分を竹から木材に変更した他は、形、大きさ、構造まで昔からほとんど変わる事がありません。


虎竹、竹虎四代目(山岸義浩)


両サイドには特産の虎竹を使用しています、頃合いの太さで節間の短い元部分の竹は土場の選別作業の時から特別に選り分けられています。太さ、節間に加えて色合いと三拍子そろった竹なので実はかなり難しいのです。


虎竹縁台


座面に並べているのは同じく特産の黒竹です。びっしり隙間なく使えるように真っ直ぐな竹を使いますけれど、もちろんこんな真っ直ぐな竹は自然にはありませんので一本一本すべて「矯め直し」されています。これはガスバーナーで炙って油抜きをする際の熱を利用して矯正するのです。鉄は熱いうちに打てと言われますけれど竹も熱いうちだと曲りを真っ直ぐにできるのです。


虎竹縁台、職人


黒竹を四万十カズラで縛っていくのも昔からのやり方、こうやって職人の仕事を見ていると内職のおばちゃんを思い出します。忙しい時期にはこの座面の工程だけすぐ近くで製作頂いていた事もありました。


虎竹縁台


竹の縁台と聞くと若い方はご存知ないし、ある程度のお年の方は古いイメージしかないのかも知れません。けれど、モダンな雰囲気に溶け込むのが竹の素晴らしいところです。ずっと長く製造できているのがその証だと思っています。