朝日新聞コミュニティーペーパービジネス高知 2004年12月号

新聞掲載
プライム・パーソンのコーナーに竹虎四代目が紹介されました。家業を継ぐきっかけから現在に至るまでの思いを語っています。
朝日新聞コミュニティーペーパービジネス高知 2004年12月号

「僕は竹の声が聞こえるんです」

全国レベルで評価の高い高知県のオンラインショッピング・サイト。中でも先駆者であり、今なお牽引役として注目されているのが、竹製品専門店「竹虎」。月商1000万円というそのホームページを運営する山岸義浩氏は、同社4代目として1人でも多くの人に竹の良さを知ってもらおうと電脳世界を奔走している。

――なぜホームページを開設したのか?
「最初は販売チャネルというよりも、高知だけにというか、世界中で安和だけにしか虎斑竹(とらふだけ)という表面に美しい模様の入った竹はないことを情報発信したかった。先週も中国に行って話を聞いたが、どれだけ探し回っても無い。たとえ模様はあっても、安和のように「生きた模様」ではないという。虎斑竹は世界的に見ても貴重なものなんです。これってすごいことでしょう」
「現在の日本国内で、竹を切り出すところから製造販売まで一貫して行っているのはうちだけではないか。本来であればこのように一貫して行うことは事業として成り立たない。それができるのは、虎斑竹という付加価値があるからこそ。今、白竹などはほとんど中国産のもので市場が占められています。しかし安和は違う。冬になると伐採した虎斑竹が田んぼ一杯に並べられます。昔は日本各地で見られてた風景も、今、残っているのは安和ぐらいじゃないだろうか」

「田舎に引っ込んで地味に仕事をしていると、「何くすぶってるんだ」と言われる時代に家業を継いだ。友達に竹を切って加工している、と説明しても理解してもらえない。何とか自分の仕事を知ってもらいたい、と思って始めたホームページです」

――山岸竹材店を継ぐつもりは無かった?
「大学の頃は迷っていました。ところが4年生の夏休みで実家に帰省していたとき、工場が火事を出して全焼したのですが、その第一発見者が僕。自宅で寝ようとしていたら、工場のほうから誰かが呼んでいるような気がして誘われて行ったら火が出ていた。後を継ぐことに迷いがあった僕に、竹が喝を入れてくれたのだと思います。その時からです、僕が竹の声を聞けるようになったのは。竹林に行くと、サラサラサラーと「よく来たね」と話し掛けてくる」
「とはいっても、30歳前ぐらいまで「ほかにえい仕事はないろうか」とグラグラしてましたね。幸か不幸か、就職するまで家業について何も知らなかった。竹の仕事は典型的な3K。少しでも知っていたら、絶対に後を継ぐことはなかったと今でも思います」
「仕事を覚えるために、作業は同じことの繰り返し。自分のやっていることがどんな意味があって、そしてエンドユーザーにどう受け止められているかもわからなかった。でもある時に、竹垣を作らせてもらったお客さんから「あなたたちのおかげで癒される」と言葉をかけてもらって、自分の仕事の意義を知りました。僕らの仕事が役に立つんや、とわかってから本気で仕事と向き合うようになりました」

――ホームページは月商1000万円、数々の賞を取るまでに成長したが。
「97年に立ち上げた頃は、社員も何をやっとんじゃという感じで見てましたね。3時の休憩の時に、僕だけコーヒーが出なかったくらいだから(笑)。月100万円売れるようになった頃から、周囲の見る目が変わってきたかな。それでも去年まで、設備投資は僕のポケットマネーから。今年になってようやく会社の経費から落とせるようになりましたよ」
「お客さんからの声を集めやすいのがインターネットショッピングのいい所。寄せられた感想は朝礼で読み上げます。僕がほめたり注意したりするよりも、よほど効果がありますね」
「うちよりもデザイン的に優れたサイトや高い売り上げを上げているサイトは星の数ほど。にもかかわらずいろいろな賞をいただけたのは、うちのサイトのコンテンツの深さや竹に対する思い入れ。20代、職人として修行したことがほかでは真似できないものにしていると思う。インターネットで買い物をするお客さんというのは、枕ひとつ買うにしてもいろいろなサイトを回って見比べてから決めるというパターンが多い。そういう人たちを相手にするには、小手先ではダメ。それが評価されているのだと思う。これからは、もっと売り上げを上げる仕組みや仕掛けを増やしていきたい。ただし先のことは読めない時代。ケータイで買い物、などの動きも気になりますね」


(新聞「朝日新聞コミュニティーペーパービジネス高知 2004年12月号」より転載)

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