白竹の美しさ

竹を数本まとめて入れられるように円柱形に設えた細長い窯で青々としたマダケの油抜き作業をします。もうもうと湯気のあがる中一本づつ熱湯から取り出されたマダケを職人が数人かかりで丁寧に拭きあげるこの作業を湯抜きといいますが、好天気の続く今頃からの季節、工場に立てかけて天日に晒して白竹の完成です。この白竹をつかった昔からの定番の買い物かごや盛りかごなどこうして並べているのを見ると、その美しさに惚れ惚れしてしまいます。

「油や」にて

長野駅前にある宴席「油や」。こには前々から一度見たかった小出九六生さんの作品があるのです。お店に入った正面奥に小さくみえる作品、遠くにあるのにその部分だけが後光がさしたように見えるのは、そこがガラス面に面しているからだけではないようです。一歩また一歩と近づくごとに物凄い迫力でせまってくる竹の造形に圧倒されました。

虎竹の灯台

全国竹の大会も今回で48回をかぞえる歴史のある会です。今回は長野で開催されていて自分も参加させていただいています。それにしても長野は趣のある名店が多いように思います、古い歴史と文化のなせるわざかもしれませんが入り口の両脇にそびえたつ虎竹の塔が出迎えてくれる日本料理「さがみ」も素晴らしいお店。創作された小出九六生さんの生み出す数々の作品にはストーリーがあります。この作品は仕事で疲れた方が癒しを求めて立ち寄る港の灯台だと言われました。前に小出さんの出版された本に感動して会社にお会いさせていただいた事がありますが竹に打つ込む姿勢はカッコイイです、こんなに竹を好きになれるか、深く感じることができるか自問自答しています。

風林火山

長野といえば大河ドラマで話題の川中島の合戦場としても知られています。さすがに南国土佐と比べると冷え込む信州路をいくと…発見!虎竹のみの虫かご、作った職人さんも懇意にしていただいてる方なので余計に感激してしまいました。遠く見知らぬ土地なのに、急に身近に感じてしまいます。

年月が生み出した竹

藁葺き屋根は町中ではほとんど見ることがありませんが、山間部にいくとまだ少し残っているところがあってその美しさに思わず写真を撮ってしまうこともあるのです。この藁葺き屋根の防虫等に役立っているのが囲炉裏からでる煙、昔の住宅は本当によく出来ていたものだと思います。そしてその煙に何十年、時には百数十年もあぶられて自然な色つやになった竹が煤竹です。年々少なくなっていく竹の高級素材、渡辺竹清先生のバックにはこんな希少価値のある竹が使われています。

お箸にお名前を刻印

虎竹男箸にはお名前を刻印させていただいています。ところが最近は女箸にもお名前を入れて欲しいというご要望がふえてきました。男箸は幅広で問題なかったのですが細身の女箸に刻印となると画数の多いお名前の方は文字が細くなり読みづらくなりそうです。あれこれ考えた末、ご相談させていただいてひらがなでお名前入れさせていただくようにしています。

ここにも竹

竹が見直されてきたいい時代だと思いますが、そのせいでしょうか?最近、室内装飾に竹を使ったお店が多いような気がします。こちらのお店にも木と染めた竹を交互につかって広い壁面をうまく飾っていました。ウチから出荷される虎竹や黒竹なんかも全国のお店でこのようにお客様の目を楽しませているのでしょうか…。

ぶらり男の一人旅

ちょっと足をのばして気ままな一日を過ごしてみるのもいいものです。いつも見過ごしている普通の風景の中に新鮮な発見があって自分でもびっくりするような事がありますが、そんなプチ旅行につれだしたい籐のショルダーバックがあります。デジカメ、携帯電話、手帳や地図などコンパクトに収納できる頼りになる相棒です。