年賀状の季節

竹虎四代目の年賀状をご存じでしょうか?
今年もこんな季節になりました。
毎年年賀状制作をお願いする地元の中央印刷さん。

紙印刷のプロとして
自分たちでは思いつかないアイデアをもらったり
年賀状づくりをガッチリお手伝いいただいて本当に感謝しているのです。

師走まえの忙しいなか仕事場にお伺いします
印刷職人の現場も
竹職人の現場とおなじ空気感

モノを創り出す力は心地よく、大好きです。


あ、そうそう今回の年賀状
ひとひねりあります

元旦はお楽しみに!

大阪、適塾

大阪北浜、あまり馴染みのないオフィス街を行きます。
このあたりに前から来てみたかった
ボクがいつも愛用させてもらっている作務衣のメーカー
笹倉玄照堂さんがあるのです。

途中、ビルの谷間にふと現われた風格のある建物。
なんと、あの福沢諭吉も学んだという適塾とあります
町家風の壁のよこには青々とした竹

昔の武家屋敷には
弓矢の材料になる矢竹が植えられている事が多いですが
ここのお庭にも美しい矢竹がすくすくと育っていました。


思案の日々?

飾り竹炭の材料というと
太さに違いがあるので驚かれる方も少なくありません。
もともと箒の柄などに使っていた竹ですが
竹炭に焼くと縮んで飾り竹炭くらいのスリムさになるのです。

虎竹を伐採するのには
このような色つきのよくない竹も伐る必要があり
何とか役立つものができないかと思案の日々です。

雑誌「鍋奉行」

今の季節にピッタリの雑誌に掲載していただきました。
その名も「鍋奉行」

竹虎で鍋といえばコチラ
極みの竹ざる、こだわり取り箸、トング、レンゲ
そして、ちょっと珍しいのが黒竹でつくった豆腐さし
最後に大人気の鬼おろし

以上6点セットでそろった竹の鍋セット
鬼おろしは鍋でなくても
美味しい大根おろしに重宝しますけれど
すり下ろしに少しコツがいります。

ちょっと力がいることもありますが
一方向だけに、
手前に引きながらおろすと上手くできます。

これは一体何でしょう?



一見何か分かりませんが、実はこれ弓道で使う弓。
竹のしなりを利用しつつ
今では合板技術なども駆使し作られているようです。

さすがにこれだけの数がそろったのは
あまり見る機会がありませんので壮観です。
これからも守り続けてもらいたい伝統の技、
脈々と受け継がれているのを見せてもらった気がして
本当に嬉しくなった展示会です。


竹を新たな資源に

里山の竹林の復活になるか?
1本の竹を砕いて
細かい粉状にする新しい機械を拝見させてもらいました。

バリバリという音とともに
硬い竹が粉になって次々に押し出されてきます
処理能力もかなりたかく荒廃竹林の整備には活躍しそうです。

竹パウダーは粉砕機により
家畜や農業用から人間の食用まで
使い道により色々あって研究もすすんでいます。




寒い季節こそ蒸籠




蒸し料理が大人気、専門店も沢山できているそうです。
キャベツ、にんじん、エノキなど好きな野菜をたっぷり
豚肉を何枚かならべて蒸してそのまま食卓へ
上フタをはずしたら、フワ~っといい香りの湯気!

ゴマだれもよし、ポン酢しょうゆもよし
竹の鬼おろしで粗めにすり下ろした大根をからめてよし。
冬は何といっても鍋料理ですが、
簡単、便利な蒸籠セットもあります。

油もつかわないヘルシーな蒸し料理もどうぞ!

竹の未来



竹はたったの3ヶ月で親竹と同じ大きさに成長します。
「雨後の竹の子」という言葉もありますが
毎年どんどん生えてきて
1日に1メートル以上伸びることもあることから
竹はエコな自然素材と言われているのです。

岐阜未来会館ホールの吹き抜けを
天高くのびる竹のオブジェは
そんな竹の可能性を表現しているように感じています。

竹の波



千成瓢箪に使ってもらっていた虎竹をみて
以前、ある竹のお店で拝見させてもらった
壁面いっぱいにあしらわれた竹の造形を思い出しました。

確か竹をつかって荒波を表現したという
素晴らしい作品に魅入った事ですが
ここにも虎竹が使われていて
こんな凄い作品に…と感激しました。


和傘づくり



ちょうど訪れた岐阜では
「伝統的工芸品まつり」が開催されていました。

岐阜といえば和傘で有名です。

和傘は節間の長い真竹を使って骨を組む骨師をはじめ
つなぎ師、張師、仕上げ師など
沢山の職人さんを手を経てようやく一本の傘になる分業制です。

和傘の実演を拝見させてもらい
また、和傘を守りつづける思いを聞かせてもらって
もう何年も使ってボロボロになった
和傘に対する愛着がさらに深まりました。



墨俣一夜城




墨俣一夜城には、ずっと前から来たかったのです。
ずっと遠くに見える稲葉山城
長良川のほとりにたって眺めると
かって若き日の秀吉もこうして同じ景色を見たのかと
感慨ぶかいものがあり時の過ぎるのを忘れそうです。

さて、

城内に入って、驚きました。

千成瓢箪といえば秀吉の馬印として有名ですが
一夜城の千成瓢箪をつるしている竹

なんと、虎竹です!!!!!




エコな掃除道具

座敷箒(和箒)が人気なのは電気を使わない事、
静かで真夜中でも掃除できる事など
お客様により様々ですが

やはり、一番はエコやロハスといった
電気をできるだけ使わず
環境にやさしい毎日の生活を心がける方が増えたためのようです。
この道一筋の箒職人さんも腕がなります。

牧野植物園の子供たち

高知県出身の世界的な植物学者牧野博士
その功績をたたえる牧野植物園には
博士命名の虎竹も移植されています。

ランチの美味しいレストランのテラス脇、
虎竹の里から運ばれきた虎竹たちに今日も会いにきました。
同じ虎竹なのに、やはり
土地がかわると色づきは不思議とあまりよくないのです。

雑誌「野菜だより」

家庭菜園専門の雑誌があるとはビックリしましたが
それだけ野菜づくりを楽しまれている方が
全国に沢山おられるという事かと思います。

この雑誌「野菜だより」に掲載されたのは白木蒸篭
油をつかわず
手軽でヘルシー、そして美味しく、簡単
人気の杉蒸篭2段鍋付きがオススメです。

外務省のPR映画




大阪から朝いちばんの飛行機で帰ってきたのは

東京からの映画撮影があったため。



映画といっても短くまとめられてDVDになって

世界の領事館などに配布されるそうです。

なんと7カ国語に翻訳されて

虎竹の里を紹介していただけなんて

本当に嬉しくて

各国の方の反応を想像するとわくわくしてきます。





竹のランドリーバスケット

長い歴史に磨かれたデザインというのはシンプルで機能的。この真竹ランドリーバスケットも丈夫で使いやすく、お部屋のインテリアにもなってしまうくらいの美しさ。職人さんがお一人となってしまって、いつまでご紹介できるか分かりませんが少しでも多くの方に見ていただきたい伝統の技の一つです。