魚籠の職人

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「ここが難しいところぞね」


虎竹魚籠(びく)を製作する職人さんが笑いながら話してくれます。もともとは趣味の釣りで使いたい道具を自分用に作りはじめたのが竹編みの最初やったと言います。高知は南国土佐と呼ばれちょりますが、山間部の冬は、さすがに寒いがです。いつぞやお伺いした山深い職人さんのお家には暖炉があってパチパチと火がゆらいじょりました。横のソファーで猫と一緒にくつろがれながら釣りの話をされる目はまるで少年のようなまなざしこっちまで何やらワクワクしてきた事を覚えちゅうがです。


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