面白き竹箒

箒


まっこと、職人さんくで飲ませてもらうお茶はどこへいったち旨いぜよ。ワラで編んだゴザに茶葉を干しちょったりして、おおの、おばちゃんの手作りち、まっこと贅沢なもんやにゃあと思いながら一口。日当たりのエイ縁側にすわって、出してもろうた饅頭をほうばりもっちゃ、もう、一口。


「おおの、落ち着くちや...。」あのおばちゃんの笑顔と、あの時に裏山で鳴きよったヒヨ鳥の甲高い声が今にも聞こえてきそうぜよ。おっと、もうこんな時間じゃ。そろそろ帰ろうかにゃあと腰をあげながら、ふと横をみたら、ややっ?こんな箒を見つけることもあるがぜよ。普通、竹箒いうたら竹枝を丸く束ねただけやけんど、小さく束ねたものを幾つかあわせて束ねちゃある。たかが、箒いうたち、まっこと、箒一本にも作り手の個性や工夫があるがちや。面白いぜよ。


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