2010年10月23日の投稿

苔むした竹

苔をむした竹


おおの、まっこと(本当に)しんどいちや。この山道いうたら、曲がりくねって、坂はきつうて、周りは、うっそうとした木々が生い茂っちゃある。おまけに、荷物は重い。まいった、こりゃあ、汗が流れ落ちるちや。


と、そんな時、フッと目の前に表れる水飲み場。まっこと、ありがたいちや。おおっ!こりゃあ冷とうて気持ちがエイが違う。こじゃんと(とても)生き返るぜよ。砂漠でオアシスに出会うたような感じ。谷間の冷たい水を引くホースを竹に通して飾るだけで、これだけ受ける印象や心地よさが違うがはワシだけやろうか?これが黒いビニールのホースだけやったら、どうじゃろうか?かなり前にしつらえた様で竹には苔がむしちゃある。若い青竹やった時には、それは、清々しい感じやったろうと思うがです。


けんど、年月を重ねたら、重ねたで、竹ならではの古び方があるがぜよ。まっこと竹には、人を引きつける不思議な魅力があるがやにゃあ。こんな人が、竹みたいな人が、おまさんらあ(あなたたち)の周りにもおらあせんですか(いるのではないですか)?


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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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