年賀状25年

職人さんの手


ワシは地元の明徳中学、明徳高校やったがですけんど、全寮制いうこともあってから全国から生徒が集まっちょりました。それから、大阪の大学に行きましたけんど、大学じゃあち、いつまでも自分が大阪におる訳やない。地方から来ちゅう友達もいっぱいおったがです。ほやき、中学時代から大学までの友人は結構日本全国各地に散らばっちょって、なかなか会う機会もないきに、年に一回近況報告もかねて写真入り年賀状を作ることにしたがです。ちなみに、これが今年、寅年に出した年賀状ぜよ。


虎年


一番最初の写真入り年賀状は大学4回生の時やき、もう、25年も前のことながです。そんな年賀状の中で、何年前やったろうか内職のおばちゃんの手がエイにゃあと思うて、一枚写真を撮らせてもらいました。


手


「宝。」


この時の年賀状に印刷した言葉です。ずっとこの道一筋、同じ仕事を続けてきた人の手。竹を自由自在にあやつる働き者の手。「手ち、人やにゃあ。」竹の香りに包まれた作業場で思うちょります。


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