竹細工

新竹


竹細工と一言に言うたち、まっこと色々あるがです。けんど、せっかくエイもんを作るがやったら、日本唯一の虎竹はどうぜよ?


「虎の模様が、こじゃんと美しいがちや」


「ええっ?虎の模様...」
「どこが虎の模様になっちゅうがぜよ?」


おっと、今年伐り出されたばっかりの新竹を見せたら、こんな事を言われそうなちや。虎竹に限らず竹は一年でも寒い時期にしか伐りませんけんど、虎竹は淡竹(はちく)の仲間やきに。表皮に薄く白く粉がふいたようになっちゅうのが特徴です。伐りだしたばっかりの虎竹は写真のように虎模様が、びっくと見えにくいがぞね。


けんど、この竹を工場に運んでからガスバーナーの炎であぶったら、あら不思議!?(いえいえ、不思議ではありません)竹の持つ自然の油分が竹表皮ににじみだし、えも言われんような虎模様がクッキリと浮かび上がってくるがぜよ。写真の新竹の模様も、早く出て来とうてウズウズしゆうよに見えませんろうか?


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