キリ先のこだわり

キリ先


竹は縦に繊維が走っちょりますきにドリルで穴など開ける際に気をぬくと、ピッ!とヒビが入ることがあるがです。ドリルの回転数などもありますけんどキリ先の形状がヒビ割れに、こじゃんと関係しちゅうという事で、職人さんは、自分なりに改良したキリ先を使いよります。


実はキリ先だけや無くて刃物でも、鋸でも毎日使い込みゆう道具はそれぞれ思い思いの工夫がされちょって、職人さんの工房を訪ねた時には、そんな道具を、ひとつひとつ眺めるだけでも楽しいもんながです。腕のエイ職人さんほど道具の手入れも上手くて長く使うがやないろうか。


新品の時には刃渡り何十センチもあった鎌を、研いで研いで何十年も使うて5センチばあな長さになった刃物を見た時には、その年月と、大事に道具を使いきる姿勢に感動したこともあるがぜよ。


コメントする