鰹の一本釣りのように?

籠


「これは、一体何に使うがやろうか?」


びっくと前に竹の漏斗(じょうご)の話をしましたけんど、良く似た同じ様な形をしちょります。けんど、ひとつ大きな違いがあるがぜよ。それは、漏斗は広い入り口はもちろん、下も開いちょりますが、なんと、この籠は下が開いちょらん!?ええっ!?そしたら一体どうやって使うがですろうか?


アレコレ悩みよったら職人さんが教えてくれましぞね。実はコレ、川釣りに使う道具ながです。地域によってはウグイと呼んだりするかと思いますが高知ではハヤと呼ぶ小魚がおります。この魚を川で釣る際に片手に竹竿、片手に、この籠を持っちょってハヤを釣り上げると、この籠で受けて中にポイ!釣り上げるとポイ!と言うように使うそうながです。


そりゃあ、まるで鰹の一本釣りみたいやにゃあ。なるほど、籠の底が開いてない訳が分かりましたぞね。けんど、それにしたち竹籠にも色々ありますけんど、こんなウグイ籠と呼びたいような籠があるとは...。


竹は、まっこと(本当に)奥が深いぜよ。まだまだワシも知らん事ばっかりながです。


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