ビルの谷間の竹

竹の植え込み


都会を歩きよりましたら竹を見かける事が多くなりましたちや。これは前にもお話したかも知れませんけんど、屋外だけでなくて、建物の中などにも鉢植えにされた竹が青々とした葉をゆらしゆう。まっことアチコチで見かけますぞね。「ふ~ん、竹ねえ......」もしかしたら、つい見過ごされゆうかも知れない竹の植え込みですが、じっくりと見たら、どうもワシくの山に生えちゃある竹とは妙に違うよ。びっくと(少し)不思議に思いよった方はいないでしょうか?


実は、都会の植え込みに使われる竹は、品種改良をして大きくならないように作られた竹ながです。考えたらそうちや、山に生えているように20数メートルもの高さになったら困る事もありますろう。だから、「おかしいにゃあ孟宗竹やに、なんか小さいぜよ......」そんな疑問にも頷けると言うもんです。


竹の花が咲くのは60年に一回とも120年とも言われて、実際はっきりした事は分かっていないので、こんな品種改良は時間も必要やし、かなり難しいものだと生産される職人さんから聞いた事があります。ううん......。ここにも竹の匠の技が生きちゅうよ。眺めながら、何度も何度も頷くがです。(腕組して難しい顔をしちゅうきに通行人が避けてゆくぞね。)


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