祖父の茶室

竹虎の茶室


竹虎の本店の歴史は結構古くて、もうかれこれ40年以上もやらせて頂きゆうがです。こうやって長い間営業させてもらっているのも、ご愛顧いただく皆様のおかげ、まっことありがたいです。ありがとうございます。


だから、祖父がこだわって店内に造ったこの茶室もかなりの年数が経っちゅうがです。竹とお茶や華道は密接な関係がありますきに、お茶を通して竹を知って頂きたいという思いもあったようです。以前は、定期的にお茶席などもありましたが、今ではお茶を習う方もいなくなって、ちょっとした物置のようになって久しい茶室。竹に真っ直ぐだった祖父が造りましたので、なかなか思いきれずこじゃんと迷いもしましたが、スペース確保のために取り壊す事にしたがです。


茶室


空いたスペースは何に使うかと言いますと、黒竹箸箱虎竹男箸などへの刻印用のレーザー刻印の機械を設置する予定ながです。この機械は結構大きなものですし、作業をはじめると排気をかける関係で音もなかなか大きい。社員には効率よく明るく広いところで、のびのび仕事をしてもらいたいと思うたのです。心落ち着く思い出のお茶室がなくなるのは残念ですけんど、なんの、なんの、こうすることによって少しでも多くのお客様に竹を知っていただく事ができて、竹で笑顔の輪を広げる事が出来るとしたら天国で見てくれゆう、おじいちゃんの顔も、おばあちゃんの顔も、会うた事はないけんど初代宇三郎曾じいさんも、イト曾ばあさんもきっと笑顔になるはずながぜよ。


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