筍料理「うお嘉」さん

焼き筍


京都という所は、まっこと歴史のある街やにゃあ。竹虎も創業明治27年、古いという事やったらなかなか負けんと思いよりましたけんど、ここ京都の筍料理の「うお嘉」さんは創業明治5年やと!今年で140年の歴史を誇る老舗ながです。


うお嘉


こちらにお伺いする事になったのは、現在常務で五代目の小松嘉展さんが虎竹の里に遊びにいらした事がそもそものはじまりながです。勉強熱心な小松さんは、虎竹の事を見学にお越しになられちょりましたが、その時のお土産でいただいた筍の佃煮。これが、こじゃんと(とても)美味しくて、これは筍の季節になった絶対に来店させていただくと固く心に誓うちょったがです。


筍田楽


今回、運良く念願が叶うことになったがですが、まっこと、さすがに京都の料理。田舎者の自分は最初から最後まで言葉にならないほど感激してしもうたがです。昔からある煮付け、焼き筍、揚げ物、田楽、木の芽和え、どれもこれも食べた事のないような上品な味わい。


筍生ハム


伝統だけではなく、筍の生ハム巻きなど、新しい料理にも取り組まれ進化し続けられているところが、長い間、多くのお客様に愛されてきた理由のひとつかも知れんちや。


黒竹玄関すのこ


味と格式のあるお店に圧倒された一日やったけんど、なんと明治から建つ趣のある館の縁側に見慣れた黒竹玄関すのこが置かれちょりました。こんな京都の老舗でこうやってご愛用いただいている事が心から嬉しゅうて、美味しい筍と共に大満足の一日となったがです。けんど、竹は食べ物として人を喜ばせることができて、こうやって玄関すのことして役立ち目を楽しませる、心をなごませる、こんな素晴らしい「者」は、ほかにはなかなか有りませんぞね。


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