竹の日光浴

竹ビアグラス


人も年齢を重ねるごとに紫外線やら何やら気にして、海に行っても、プールサイドでも太陽の光を気にされる方も多いようですちや。そうそう夏のレジャーどころか、日傘を差したご婦人は見慣れてはおりますけんど、なんと最近では「男の日傘」というような時代、まっこと(本当に)男は少々日焼けしちょって浅黒いくらいの方が健康的でエイのではないかと思いますけんど、これも時代ですちや、時代。


けんど、時代が変わっても、この竹の日光浴は、ひとつも変わることなく続きよりますぞね。トラックで運びこまれたマダケは一回は熱湯で油抜きをされ、それから炭化加工と言って高温の窯で蒸し焼きのような状態にしてからひとつ、ひとつ削り出し、加工されるがです。その工程の中での天日干し。これからの季節はジリジリ照りつけるような日差しの時もありすまけんど、竹は、ビーチパラソルが欲しいとは言いません。シミやソバカスになる言いません。こうやってサンサンと輝く太陽の光を浴びて乾燥して、竹のビアグラスになっていくがです。


ノドがカラカラになったお父さん方、お母さん方、そんな人の乾きを癒すのに自分がカラカラに乾燥されるとは、びっくと皮肉ですろうか?竹ビアグラスを手にしたときのあの竹肌の心地のよさ、軽い感触はこんな目に見えない手間から生まれちゅうがですぞね。


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