竹林の太陽

竹林の太陽


自分は分からない事ばっかりなのです。田舎の小さな竹屋で虎竹の事なら少しは知っちょりますが他の事は何ちゃあ分かってない。どれが正しくて、どこに行くのがエイことか?まっこと(本当に)誰か教えてもらいたいがぜよ。毎日、迷うてばかりやき。もしかして「迷える子羊」言うのはワシの事ですろうか?本気でそう思わん事もないくらいぞね。まあ、けんど選択肢が多くなってきた現代だからこそ誰でも、あれこれ道に迷っているのかも知れませんちや。


さて、そんな子羊ちゃんは時間があったら竹林にやって来るのです。頭で考えてもなかなか答えのでない事は、いっつもここで感じるようにしちゅうがです。別に誰に聞いたわけでも、諭されたわけでもなく高校の時から自然と足の向いた、この竹林そうやって通いよったら、ほらこうやって竹の間から光りがさして、


「真っ直ぐ、真っ直ぐ。竹も真っ直ぐやきに」


そう言うて声がするがです。そうか、天を目指して真っ直ぐかと気がつくがけんど、そうそう慌てて真っ直ぐに行ったらイカンぜよ。節々を大事に。......節々......?そうぜよ、そのまんま、自分の事ではないですか!まっこと(本当に)竹の教えは有り難いにゃあと思うがです。


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