虎竹染めの綿糸

虎竹葉


青々とした虎竹の葉、これが虎竹染めの原料となるのです。自然素材はつくづく微妙なものだなあと思います。春先の葉と今時分の葉では色の出具合が全く違う。だから、虎斑竹の伐採シーズンとしては終わってちょりますが、わざわざ、こうして竹を伐り葉を集めることもあるのです。


虎竹染め糸


今回、虎竹染めにするのは細い綿糸、綿糸を染めて何に使うの?まっこと(本当に)その通りです。竹細工にはあまり必要のないもののように思われます。けんど、今回作りたいと思っているものにはこの綿糸が大きな役割を持つがです。一体、それは何ですろうか?それが実は箒なのです。


虎竹染め


真っ白い綿糸はそのままでは染まりにくいので、いちど熱湯に通して油分を取り除いてから虎竹の葉で染め上げていきます。緑の葉から一体どんな色になるろうか?皆さん、興味津々やと思いますが、なんと、竹らしい優しい色合い。柔らかい発色をする黄色に染まります。そうそう、「竹虎ゴールド」とも言われた事もある。虎竹染めハンカチをご覧いただいたらイメージできるかも知れません。


この虎竹染め綿糸を使うて虎竹箒を復活させるお手伝いがしたいのです。


「かって箒の柄と言えば、虎竹やった」


熟練の箒職人さんの言葉が耳から離れません。虎竹箒を虎竹染め綿糸で作るプロジェクト!そのまんまですけんどこじゃんと(とても)楽しみにしちゅうがです。


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