鮨屋の虎竹箸

鮨たかの


東京の新橋と言うたらサラリーマンの街として有名ですけんど、東京駅もすぐですし銀座も近い。田舎に暮らす自分などからしたら、まっこと東京の中心地と言うてもエイがではないかと思うような沢山の人の行き交う賑やかな街ですぞね。


その新橋に「鮨 たかの」はあるがです。駅から徒歩数分。階段を上がった所にあるカウンター数席と小上がりのこじんまりとした大人の隠れ家のようなお鮨屋さん。あたたかくて居心地のエイ雰囲気なのは一人で切り盛りされよりますご主人高野さんの人柄ですろう。日頃、このようなお店には縁のない自分が尋ねていったのは理由があるがです。


虎竹箸


「竹虎さんとこのお箸を使っているよ...」


ええっ!?


東京の有名なお鮨屋さんらあで虎竹のお箸を使うて頂きゆうとは思いもしなかったので、こじゃんと驚いたがです。「こりゃあ、一回お伺いさせてもらいたいにゃあ」そう、思いながらもなかなか機会がなくて、それから月日は流れ、ようやく「鮨 たかの」さんのドアをたたく事ができたがぞね。


お刺身は高知で新鮮な海の幸をいただきよりますがやっぱり、花のお江戸の魚は違うぜよ。当然美味しいがです。お鮨も美味しい!けんど、それよりご主人の高野さんがとにかく、虎竹箸を色々な仕事に使いゆうのが心から嬉しゅうてなりませんちや。


「包丁よりも使ってますよ...」


本当に、言葉どおり、まな板の上に、いつもスタンバイさせちょってあれこれ、あれこれ。オープンして4年半言いよりましたろうか?ずっとご愛用いただきゆう虎竹のお箸は年期も入ってすっかりプロの表情に。いなせな鮨屋さんの職人の表情になっちょりました。お店から外に出たら雨模様の日でしたけんど心は、まっこと(本当に)晴れ晴れとしよったぞね。


コメントする