第六次産業

虎竹の里


最近「第六次産業」言う言葉を聞く事がありませんろうか?


第一次産業の農業、漁業、林業と第二次産業の加工、製造、そして、第三次産業の流通をかけあわせて第1次産業×第2次産業×第3次産業=第6次産業、と言う造語のことながです。つまり、例えば農業で生姜をつくりゆう方やったら、生姜の生産はもちろんされるのですが、生姜を使うた商品開発、加工もされて更に、エンドユーザーであるお客様の食卓まで自分達で直接お届けする販売、流通までやっていこうという考え方。


高知は園芸王国などと昔から言われてきましたが、いつぞや山形県にある有名なイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフが来高されていた時に、日本で野菜の美味しい所が三カ所ある。それが、山形の庄内、熊本、そして高知と確か言わていました。高知に暮らす自分などは実はあまり実感ないのですが、よくよく見てみるとナスやトマトは結構県外でも知られちょりますし、生姜など生産量が日本一の農作物も、いくつかあるようです。そんな南国土佐の美味しい野菜に自分たちならではの価値を更にプラスしてダイレクトにお客様に届けていく事はこれからの農業には絶対に欠かせないことですろう。


けんど、実はこれは自分がずっと考えてきた事。そして、やって来た事。2002年8月に熊本人吉にある中小企業大学に呼んでいただき、はじめて講演をさせていただいた時からずっとお話しさせていただいて来た事は、全く同じ考え方ながです。もちろん、第何次産業などと考えた事もありませんし、特別に戦略とか、展望とか言うものがあったワケでもありません。日本唯一の虎竹をもつ自分たちだからこそ自分たちにしか出来ないことをと考えた、たまたまの結果ながです。


竹林に生えている竹を伐採し、山から出して選別し、材料として加工して、自社であるいは内職さんや協力工場で製品化し、インターネットを使い直接お客様にお届けしたいにゃあ。そんな、自分の願いを、夢を、高知の田舎から都会のお客様までの長い、長いラインのお話をずっと言い続けてきました。もしかしたら「第六次産業」の先駆けとなったがやろうか?けんど、まっこと(本当に)コレしかなかったがです。難しい言葉は自分たちには似合いません。けんど、どうして竹虎が、この古里の竹林から最終的なお客様までの全てに関わることを決意したのかは、ただ、これだけ。


「日本に、ここにしか無い竹なんだよ」


「100有余年、虎竹でやってきたんだよ」


たった、これだけの事をお伝えしたかったがです。イギリスBBC放送など海外メディアが来られたりユニクロとコラボをする等という田舎の小さな小さな竹屋としては信じられないような出来事は、すべてこれだけをお伝えしたかった。そんな竹虎の「思い」が生みだした奇跡なのです。


コメント(2)

橋本 健 返信

はじめまして
高知は竹が有名ですよね
でっ!その竹や竹笹を使ってかつをたたきにしたのですよね
(あっ!かつおですか?初物のは「かつお」ですよね?
戻りが「かつを」ですよね)
これからもがんばって竹林を保存して下さいね
竹林ダメにするとほとんど元に戻らないと聞いてますので

竹虎四代目 返信

橋本建様

コメントありがとうございます!
竹は日本各地にありますけんど高知には
虎斑竹(とらふだけ)という、日本唯一の竹があります。

鰹のたたきを焼くのには
藁などが多用されますけんど
竹の使い方をどこかに聞かれたのでしょうか?

竹は成長が早いので管理はまっこと大変です
最近は全国で竹林保全の動きが少しづつあって
嬉しく思いよります、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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