超ロングサイズ虎竹ひしぎ

虎竹ひしぎ


おおおっ!!!


思わず叫びたくなるような光景ぜよ。竹虎本社工場前に巨大虎竹の林出現かっ!?こんな太い竹がズラリと揃うなんて、夢みたいちや。まっこと(本当に)圧巻やにゃあ。一瞬、そんな風に思いそうですが、実は、これ一本の竹を平たく叩きのばした「ひしぎ」ながです。


竹虎工場


ひしぎは、どうやって作るかと言いますと、竹に背割りを入れた後、先端が鋭角にとがった金槌のような専用の道具で叩いていきます。竹節を取り除いて、ひたすら叩くのですが、簡単なようで竹の繊維に沿って真っ直ぐに叩くのは結構大変ぞね。叩いて虎竹ヒシギを作るにしても、職人さんによって、真っ直ぐに叩けなかったり、叩く間隔が広かったり、同一間隔でなかったり。実は難しさもある仕事なのです。いつもは、地元の内職さんにお願いする工程ですけんど、さすがに、今回の特別サイズは竹虎でもあまりやった事がないので、本社で少しづつ作業する事になったがです。


虎竹ヒシギ


この長さを、これだけの美しさで叩いていくのには、最初に思うたより時間も手間もかかりましたが、お陰で、自信をもってお届けすることのできるヒシギができましたちや。出来上がってから気になるのはこの虎竹ひしぎの使い道です。普通は、袖垣や竹垣などに使うものですが、この超ロングサイズの竹ヒシギは屋根や壁に使われるとの事ぜよ。なるほど、東南アジアの国の中には、屋根など家の建材の一部として竹ひしぎを多用する場所もあると聞いちょりました。


竹は元々も南方系の植物なので、暖かい地方には材料はいくらでも身近にあるがです。日本で、この竹の家の再現をされるという事ですきに、これは、今からワクワクしよりますぞね。日本唯一の虎竹で一体どんな建物が出来るがですろうか?また後日、この30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」でご紹介させていただきたいと思うちょります。


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