2013年4月 8日の投稿

名人作虎竹耳かきの黒

虎竹耳かき


耳かきは、やっぱり「しなり」のある竹が一番やと思うがです。先端の皿部分が耳に当たる肌触りも竹ならではの優しさですし、持った感じも軽やかで自然素材の温もりがあります。日本唯一の虎竹を使い熟練職人が一本づつ丁寧に製作した名人作 虎竹耳かきが、お陰様でボツボツと人気なのはこんな理由があるのかも知れません。


ただ、素材の虎竹というのは虎模様が全く天然の柄で、1本の竹でも根元部分とウラ(竹の先端)部分では違うし、同じ部分でも右半分と左半分で色合いが全く違うこともあるがです。だから竹箸や、今回のような耳かきなど虎竹を細く使う竹細工の場合には斑な虎模様だけでなく、色合いがまったく無かったり、反対に真っ黒だったりするような竹製品ができます。色合いの無い竹というのは、製品に使用しませんので虎竹箸では、虎模様のものと黒っぽいものの2種類ができますぞね。そこで虎竹男箸や女箸では、虎竹男箸(黒)として、黒っぽいものを選べるようにさせて頂いちょります。


お客様にはやはり好みがあってらか、虎模様がエイ方もおられたら黒っぽいものを選ばれる方もおられます。先日、耳かきにしても虎竹の黒い部分で製造したものをお選び頂けるようにしましたちや。こうする事によって、ようやくですけんど材料の竹を選別するのに、ちっくとだけ楽になったがです。


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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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