お茶を入れると金臭くなる...

別注竹茶漉し


「お茶を入れる時に金臭くなる...」


以前、こんなご相談をいただいて竹編みの茶漉しを作らせて頂く事になったがです。最初は正直それほど手間もかからないだろうとタカをくくっちょりましたが、なんの、なんのいざ取りかかってみたら、何度も何度もやり直しの繰り返し。急須にピッタリ入る大きさと形に仕上げるのに、思うたより小さなサイズの竹編みに職人さんも四苦八苦したがです。お客様にお届けしたのは、小さい小さい竹茶漉しひとつですきに、もしかしたら、


「えらく高額だなあ...」


そんな風に思われたかも知れませんけんど、実は、試行錯誤して創りだしていきますきに、大赤字と言うてもエイくらいながです。けんど、まあ、喜んでいただけるし、新しい事にチャレンジするのは楽しい事でもありますし、また、次の商品作りのヒントもいっぱい出来るきに、別誂えのお問い合わせは楽しみでもあるがです。


虎竹茶漉し


そんな竹の茶漉しですが、先日も少しお話しましたように、また違う腕の良い職人さんが、なかなかのスグレモノを作りよります。日本唯一の虎竹を使うて持ち手にしちょりますので、手持ちでお茶を入れられるがです。これなら、急須など必要でなく、茶漉しのフック部分をカップに引っかけ固定しておいて、お湯を注げますきに、お手軽ながです。


最近はハーブティーなど香りを楽しむお茶も、こじゃんと多いと聞くには聞いてましたが、先日たまたま紅茶屋さんの店頭に行きあたってサクラのお茶の試飲をすすめられて一口頂きましたけんど、顔をカップに近づけたらふわ~っとサクラのエイ香りがして、こりゃあ、香りのあるお茶を好まれる方が多いのも納得やと思うたがぜよ。ちょうど春のお花見の過ぎた頃、サクラの香り言うたらサクラ餅を食べる時くらいしか思い浮かびませんが、こうやって簡単にお茶として楽しみながらリラックスするひとときを過ごせるのは最高ちや。


まっこと、香りを大事にするお茶なら、茶漉しが自然素材の竹というのはポイントやにゃあ。一回試してみますとハーブティー愛飲家の方の気持ちもよく分かるがです。


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