古い竹根杖


竹根ステッキ


まだまだステッキの似合う歳でもありませんけんど、竹根のゴツゴツした感じや手にした感触が大好きで古い竹根の杖を数本持っちょります。ほとんど持ち歩くという事は出来ちょりませんが、いつか、この渋い一本を手にして街を歩きたいにゃあと夢見ゆうがです。けんど、この竹根というヤツは、まっこと凄く丈夫です。自分くらいの体重やったらいくら重さをかけてみても、しなりはするものの、まったく折れるような気配はナシ、頼れる相棒という所ですけんど、この強さの秘密は竹根の節間の短さですろう。


そもそも竹の稈(かん)は空洞ですが、強風にも、積雪にもじっと耐えぬきますぞね。これが、ただの空洞の植物なら、とっくの昔にポキッとなっちゅうかも知れませんが、節があるお陰でどんなに吹かれても、しなって風をいなしながら、あるいは雪の重さに逆Uの字型に曲がりながらも折れる事なく、まっすぐに立ち続けられゆうがです。ましてや竹根部分となると空洞ではなく中身も詰まっちょりますので、竹で一番、堅牢な部分と言うても間違いないかと思います。


根曲竹杖


そんな竹杖ですけんど、先日何と又変わった一本と出会いましたちや。一目で引き寄せられたのは、その色合い。やっぱりはエイですぞね。時間が経てば経つほどに色合いが渋く飴色に変わってくるがやき。まっこと、古くなって味のでる自然素材のモノに敵うものらあ、ちょっと無いがではないろうか?この竹杖には「根曲竹」と誰かが手彫りしてくれちょります。これは、どういう意味やろうか?実は自分も根曲竹のステッキというのは初めてみましたきに、もしかしたら、


「これは、根曲竹で出来ちゅうがぜよ!珍しいろうがよ」


そう、言いたかったがやろうか?いや、きっとそうに違いないろうと自分は思いよります。わざわざ竹の種類を彫るいうたら他に理由はないがではないですろう。後の時代の人に、この竹が根曲竹であること「珍品だから大事にせんとイカンぜよ」「ワシの好きな竹を厳選して丁寧に作ったきにゃあ...」そんなメッセージが込められちゅうような気がして、愛とおしく感じるがです。













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