近くて遠い竹林

日本唯一の竹林


遠く県外からお越しの皆様を日本唯一の竹林へご案内させていただく事がありますぞね。いっつもは一人で来るか、職人さんとなのでたまに違う方と、こうやって急な山道を歩き、鳥の声や、竹の葉のお出迎えの音を一緒に聞くのは、こじゃんと嬉しい事でもあるがです。


と日本人との歴史は古く、少なくとも数千年のお付き合いかと思うがですが、生活圏の近くにあって、中は空洞になっちょって軽いしなりと弾力があり強い、太いものから細くものまで色々サイズがある。加工しやすく、その方法によっては住宅を建てるような大きな事から、小さな細工までありとあらゆる物に形を変えられる。そして、それだけではなく、筍の季節には食べる事までもできる。こりゃあ、まっこと昔は人々から愛されてスーパー新素材と言われよったに違いないがです。


虎竹の里


「竹冠」のつく漢字は、こじゃんと多いぞね。こんな事からも、どれだれ役にたって人々の暮らしの中に竹があったかが分かるというものぜよ。けんど、そんな竹との親しい関係も、ここ数十年でまるで変わってしもうて竹は身近に見ることはあるものの竹林にすら入ったことのない方も多いがです。そんな皆様を竹林で呼び入れてくれゆう虎竹。


「竹林の風は気持ちがエイちや」


一人でも多くの方が、こんな小さな事でも体感してもらえるやったら、それで虎竹たちも喜びゆうがではないろうかそう思うがやき。


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