銀閣寺の竹手すり


銀閣寺垣


世界文化遺産にもなっちゅう銀閣寺にお伺いする機会があったかです。正式には東山慈照寺と言うそうですけんど、何年ぶりですろうか?昔の記憶をたどりながら美しい庭園をゆっくり歩くがです。


木立の向こうに美しい青々とした真竹の林が見えちょります。さすが京都だけあって、門をくぐってから銀閣寺垣と呼ばれる竹垣をはじめ色々な所に竹が多用されちゅうがですが、このように敷地内の竹林を上手に活用されゆうがやろうか?そんな事を思いながら進んでいくと目につくのが竹の手すりぞね。


竹手すり


竹は身近にあって加工もしやすく、こじゃんと重宝する素材ではありますけんど、手すりなど強度を求められる箇所に使うのは少々難しい所もあるがです。なので、この手すりの芯の部分には、金属製か何かのしっかりとした素材のものがきっと使われちゅうのではないかと思いよりました。その芯の部分を竹で覆うことによって、銀閣寺の品のある庭園の良さを損なうことなく世界中から参拝に訪れる沢山のお客様の目を楽しませてくれゆうがではないかと思うがです。


銀閣寺の手すりのあしらい


けんど、妙やにゃあ...?半分に割った竹で支柱を挟む形のはずやのに、上からみたら竹を割った後がないがです。どうしてやろうか?不思議に感じて横からみて、なるほどと納得しましたぞね。竹を半割にはするのですが支柱の上部分の節は残して、ちょうど逆さL字型のようにした竹で細工をされちゅうがです。


何でも細部に魂が宿ると聞いた事がありますぞね。まっこと、ちょっとした事ですけんど、この、わずかな竹のしつらえに竹の扱いに長けた職人さんの技と、竹への深い愛情を感じますぜよ。


銀閣寺の竹てすり


クネクネと曲がった石段をのぼって見下ろすと、複雑な形にキッチリと竹を切り合わせて作られた竹の手すりが見事です。隅々にまで気を配られた美しい庭の中にあって、何やら、ちっくと誇らしげに見えて来るがです。自然を愛で、竹を愛でる方々の優しい気持ちで満ちあふれた志のようなものを感じます。これがずっと続いて来て、これからも続いて行くがやにゃあ。思いの速さは光に勝りますぜよ。その瞬間に、遠い虎竹の里に心はあるがやきに...。雨も時間も忘れる慈照寺の庭園ながです。













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