2014年9月18日の投稿

ため息、竹肌

米とぎざる


竹を長く使う楽しみの一つに経年変化があるがです。両手に持っているのは米研ぎざるですぞね。お米を研ぐのに昔からずっと使われてきた台所の竹籠の一つぜよ。今では金属製のものなどもあって、使われる方も少なくなっちょりますが竹で研ぐお米が一番美味しい。そう、ご愛用の皆様は言うていただきよります。


右手に持つ青々としたものが編み上がったばかりのモノ。左に持つ茶色の竹ざるは竹の種類が違うワケでも、作り方が違うワケでもないがです。同じ米研ぎざるを使っているうちに、このような色合いに変わってくるがぞね。


竹の経年変化


経年変化と一言で呼ばれますけんど、ただの変化というより「進化」ながです。使う事によって手に馴染み、色合いが落ち着き飴色に変わってくる。ますます好きな竹になってくるのは、まっこと使う楽しみぜよ。


香り立つような清々しい色合いの竹ざるから、落ち着いた風格ある色合いに成長する竹。竹の繊維が繊細な模様のように走る竹肌には、まっこと時間を忘れて魅入ってしまうほどながです。決して美しいものを作るとか、誰かに見てもらうために生まれたものではないですけんど、これこそ「用の美」、竹の素晴らしさのほんの一面ながですぞね。


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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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