干支の竹未

干支の竹未


竹の造形で自分が注目するものの一つに竹人形がありますぞね。古くさいのか、庶民的過ぎるからなのか、飾り物という特殊ジャンルからか、あまり耳目を集める事はない竹製品ながですが、これが竹の節、稈、小枝など竹素材を良く知りつくしちゅう。そして、また表現する対象物自体をも良く研究されたて作られた、一つの完成されたアート作品のように思い、いつも感心して拝見するのです。


代表的なものに阿波踊り竹人形がありますが、竹の小枝は熱を加える事によって自在に曲げる事ができますので、踊り子の表現も実に多彩になっちょりますぞね。凄いと思うのが竹節の使い方で、腰の部分に持ってくると、ちょうど帯を巻いているように見えるし、踊りは手先の見せ方が大事ですけんど、この手先の表情を実によく特徴をつかんで躍動感を出すのに成功しちょります。また、足元に使うたら使ったで、まるで下駄を履いてるようちや。


こんなに小さく、色も自然の竹の色合いそのままなのに、いやいや竹の色合いそのままだからこそエイのかも知れませんちや。見る人にとっては、かえって迫力がリアルに伝わるように思います。隊列を組んで練り歩く様子が実に見事ながです。


来年の干支は未ぜよ。この竹未には激しい動きを感じさせるものも、力強さのようなものもありませんけんど、その代わり未らしい、もの静かな毎日変わらない事の幸せを何やらホンワカした雰囲気で伝えてくれよります。


これも、竹素材と職人の手業だからこその商品ですろう、のっぺりしそうな白竹を羊の特徴をよく把握して表しちゅう頭の部分の削り込みもや、角のあしらいもなかなか絶妙です。眺めよったら癒されそうな来年の干支、ひとつ玄関飾りにでもしてみろうかにゃあ。2015年の干支はつい、そんな事も思わせてくれるようですちや。


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