美味しい「豚まん」が食べたい

蒸篭


大阪では肉饅の事を「豚まん」と言うがです。竹虎は自分の父親が小学校の頃まで大阪は天王寺に工場があり、虎竹の里から虎竹を運んできては加工していた歴史があります。太平洋戦争の空襲で焼け野原になり、疎開していた虎竹の里に工場を作ったのは戦後の事ぜよ。祖父も祖母も生粋の大阪人であり、亡くなるまで大阪弁しか聞いた事がなかったにゃあ。


なので祖母からは当然「豚まん」と教えられちょりましたので、地元の友人たちに肉まんを豚まんと呼んで、こじゃんと笑われた事を今でも覚えちゅうがです。それからずっと、肉まんとばっかり呼びよりましたが、先日の寒い夜、祖母を懐かしく思い出して「豚まん」を買おうっと...独り言を言うて、スーパーの冷凍コーナーで地元メーカーさんのものを買うたのです。


蒸篭


電子レンジでチンは手軽でエイですにゃあ。けんど、本当に美味しく、冬の味わいを楽しむ時には何と言うたち蒸篭で蒸すのが一番ながですぞね。お湯は専用鍋がなくても中華鍋でも十分なのです。湿気をふくませた蒸篭を置いてお湯が沸くまでの時間も嬉しいもの。蓋を開けた時のフワリと立ちのぼる湯気と香り、豚まんのアツアツのほっぺを指で恐る恐るさわると、ふわふわの、たまらんような弾力。とにかく、湯気は人の心を安らかにする効果がありますろうか?ホッとしてきて、豚まんの味を何倍にもする気がするがです。豚まんだけではないがぞね。餡まん、そして高知特産の四方竹の入った中華まんと次々と、思わず食してしまうがですぞね。


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