ベルギーOPRINS社の竹たち その3

OPRINS社で竹虎四代目


何から何までケタ外れのOPRINS社で目を回しそうになりながら、数カ所に点在しているプラントを見させて頂いたのです。けんど所変わると、これほど違うがやろうか?自分が頭に思い浮かぶのは、良く車で通りがかる茶畑の様子ぜよ。


毎年、筍の時期になると茶畑のアチラコチラから、真っ黒い孟宗竹の筍がニョキニョキと生えて来ているのです。お茶の木自体の背が低く、綺麗に手入れされているから、尚更、高さのある筍が目立つこと、目立つこと(笑)。こうやって他の田畑を浸食していく、まるで悪者のように言われている日本の竹、見る見る背丈を越える大きさになるので、ある日、通りかかると全て折られてなくなっていたりするのです。


ポット入りの竹


一方、それが、こちらOPRINS社さんではハイテク技術で培養され、温かなビニールハウスの中で大事に育てられスクスクと育っちょります。美しい緑の葉を輝かせて、ヨーロッパ各地に運ばれていく日を待つ竹たち。


OPRINS社


作業場では、次々に運びこまれてきたポット入りの竹が、作業員の方達によって仕分けられよります。その量も半端なものではないがぜよ。まっこと、ポットを収納している黒いプラスチックケースが、小山のように積み上げられちゅうのです。


ホークリフトで運ばれる竹たち


ホークリフトがやって来て、それらを積み込み再度運んでいきます。こんな流れ作業が朝から晩まで、毎日のように続きゆうがやろうか。それは、そうだろうと思うのです。遙か向こうまで広がるビニールハウス、サッカーでもフットボールでも野球でも好きなだけやれそうな広々としたプラント向こうまでホークは運んで行きよりました。


OPRINS社農園


日頃の行いが良いからですろうか?まっこと驚くような好天気で汗ばむような陽気の中、案内をしていだくウォルターさんと再度屋外の畑にもやってきましたぜよ。ベルギーは高知とは違うて平地がどこまでも続いちゅう。土地が広いので、少し羨ましいような気にもなってきますけんど、陽だまりの続く木立の向こうには緑に映える古民家のような建物がありました。


OPRINS社倉庫


ここは古い農家の倉庫だったと言われよりました。天井も高く体育館のような大きさながですが、これでも、この地方では比較的小規模な農家さんだったそうですきに、自分達とは、元々の物差しが違うがですにゃあ。ここには池をつくり、堀に水を流して、人工的な大きな庭園のようにしちょりますが、ゆくゆくは造園業を営むOPRINS社さんが、森や緑をテーマに、人工的で広大な公園のような施設を作ることを予定されちゅう場所でした。なんと、のんびりとして安らいだ気持ちにさせる所やろうか。もともとの森だった大木には、自分達では考えられないほどの種類の小鳥達が遊びよります。自然と共に歩んでこられた会社様の志が形になる日は近いようですぜよ。



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