いごっそうの深竹丸ざる


深竹丸ざる


田舎の実家に里帰りして皆で勢揃いしたかのような竹ざる達、昔の縁側で楽しそうに並んじょりますが、こうして見たら日本の古い民家というのは、まっこと素晴らしいぜよ。縁側という機能も、家の外側と内側の中間のような存在で、ここで家族と、あるいは近所の方達と休んだり、話したり、最高のコミュニケーションの場所ではなかったかと思うがぞね。


そう言えば自分の小さい頃にも、この陽当たりの良い縁側が遊び場で、郵便配達のおじさんでも、知らない大人の人が尋ねてきても「お母さんか誰かお家の人は居るかね?」と、まず最初に声をかけられるのが縁側の自分やった。思い起こせば、幸せな時代やったのかも知れませんちや。


深竹丸ざる職人


まあ、それはさておきまして、この竹ざる達は土佐の頑固職人が編み上げた深竹丸ざるぞね。他の人の伐った竹では気に入らないと話されて、自分でコレと思う竹を伐り出しては割って竹編みをされる、昔ながらの「いごっそう(土佐弁で頑固者)」ながです。


もともと農家さんでの畑仕事に使われてきた竹籠を作りよりましたので、とにかく一本一本の竹ヒゴも厚みがあり丈夫ながです。出来上がる竹籠も持っただけで重みや質感で、その技術の高さが分かるほど、前に近くの産直の野菜売り場に丸々と太った特大の大根がありました。街中のスーパーで売っているような上品な大根ではないですぞね。片手で掴んで持っているのが大変なくらいのズシリとくる大根ぜよ。その大きな大根を何と6本も入れてみましたけんど、この頑固職人の竹ざるは、ビクともせずに楽々持ち運びができたのです。


竹職人


さすが現場で鍛えられて強さを追求してきた竹ざるやと感心した事ですが、この深丸竹ざるの凄い所は、ただ堅牢な編み込みを誇るだけでなく、強さと美しさを併せ持つという所ながです。面取りされて手触りのよい竹ヒゴ、深みのある形、極太の厚みのある当縁など、まっこと格好がエイがぞね。高知も梅雨入りで、うっとおしい天気が続く毎日なのですが、この長雨が過ぎた晴れ間には、今年も梅干しの土用干しをされる方も多いかと思います。一生使える、この深竹丸ざるの出番でもあるがです。













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