光岡自動車Like-T3

光岡自動車「オロチ」


さて、11月になりましたぜよ。皆様の多大なるご支援のお陰で日本唯一の虎竹自動車プロジェクトがスタートしたのが先月10月6日ですので、早くも1ヶ月近くが経とうとしています。お陰様で新聞やテレビなどでも放映いただいて、華々しくスタートしたかの様に見えていますものの、その実、竹虎121年の歴史の中でも、自動車などは創った事などは当然ありませんので一言で言うたら難航しちょりますぜよ。けんど、やった事がないので難しく考える方と、反対に簡単に思ってしまう方がいるのですが、自分の場合は、やった事がないので実は割と簡単にも考えちょりました。


ところが...。


やっぱり、と言うか当然と言いますか、実際スタートしてみてデザインを考えるだけでも暗中模索。何枚かの簡単なイラストは描いてもらったりしたものの、それを、どうやって竹の特性で活かしていくのか?さらに日本唯一の虎竹の良さを最大限に発揮した作りには、どうしたら良いか?日本中の皆様にお伝えしたい、表現したい事は、一つしかありませんけんど、公道を走る自動車において、これを形にするのは至難の業!?まっこと、思うたより10倍は大変ぜよ!!!


光岡自動車


けんど、だからこそ取り組みがいがあると言うものですろう。困った時には現場に行く、これが鉄則かと思いよりますが、足が向いたのは今度の自動車のベースとなるLike-T3(ライクティースリー) を製造する光岡自動車さんぞね。こちらの会社様は、本当にユニークな車作りを昔からされよります。有名な所では「オロチ」をご存じでしょうか?まるでスーパーカーのような超個性的なスタイル、こちらの独創的で自由なモノ作りの思想が素晴らしい一台となって堂々と体現されちゅうように思います。何を隠そう自分も若い頃に、このようなスーパーカーではないのですが、自分にも何とか手の届きそうな光岡自動車さんの車を購入したいと考えた事がありパンフレットまで取り寄せちょりました。実は今回、そんな遠い昔の縁を思いながらの日本唯一の虎竹自動車プロジェクトですが、こちらの会社のある富山県にまでお伺いさせていただいたがです。


光岡自動車車体加工


北陸の空は、あまり晴れる事がないとも聞いちょりますが、この日は素晴らしい快晴!数十年前に憧れた車の製造現場を訪れる自分を歓迎してくれちゅうようでしたぞね。Like-T3(ライクティースリー) の担当の方はお一人で開発から製造までされています。電気自動社で二人乗りのものは、現在のところLike-T3しかありませんでしたので元々選択肢はなかったがですが、お一人で愛情をもってコツコツ作りあげる車と聞いた時に、今回のプロジェクトのベース車とさせて頂きたいと自分の心の中では即決しちょりました。


光岡自動車Like-T3


現場でLike-T3を囲んで色々と打ち合わせの時間を頂きましたが、やはり担当の方からは、この車への愛着を感じます。もっともっと、この車が普及して多くの方に喜んでもらえたら良いのに...、そんな思いが静かに、けんどヒシヒシと伝わってくるのです。だから今回の竹虎の取り組みで光岡自動車さんのこのLike-T3にも注目が集まり、活用の機会が増えるように大いにPRできたらと思うちょります。排気ガスの出ない、音の静かな電気自動車でしかも乗り降りしやすい小回りの効く特性は、狭い路地での配達業務での活用や、坂道の多い観光地巡りなど、活躍できる場は多いように思います。20数年前にパンフレットを片手に、一体どんな会社なのだろうか?どんな所で作られているのだろうか?と憧れを抱いて思いをはせた、まさにその場所に一人立って思うのです。


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