竹の重み


高井尽さん、竹虎四代目、虎竹の里にて


昨日は香港からのお客様のお話をさせて頂きましたぞね。自分が海外でお会いさせてもらった方で、こうしてわざわざ虎竹の里にまでお越しになられたのはニューヨークでバックデザイナーとして活躍されちょります中野和代先生に続いてお二人目ですろうか。まっこと(本当に)こんな交通の便の悪い田舎までお越しいただくだけで感激ですが更に自分達にとっては当たり前である竹林や虎竹、そして竹細工の仕事をご覧になられて喜んでいただけるので自分達の方まで嬉しくなってくるがです。


さて、香港のマサさんが来られる前々日に実はもうお一人県外からのお客様が見えられちょりました。この方は三重県で植物の苗等を扱う会社を経営されている方でした、竹はあまり販売される事はないようですが、きっと虎竹の里にしか育たない竹には仕事上ご関心があられての来社だったと思います。


高井尽さん、竹虎四代目


ちょうど虎竹の伐採は今月末日までです。ご案内させてもらった竹林近くからも伐ったばかりの竹が束になって運びだされている所でした。180センチを越える長身、何かスポーツでもされているかのような身体付きの方でしたので近くにあった竹束を担いで見せた後、ご自身でも持っていただく事にしたがです。


この時期の竹は素手で触ると、ヒヤリ!こじゃんと(とても)冷たいのです。竹林で汗をかいた時などには気持ちがいいのですが、持ち上げた瞬間そんな事も言えなくなりますにゃあ(笑)ズシリ...、伐りたての生しい竹の重さが肩にめり込みます。


「お...重いでえ...。」


立派な体格で、かなり力もおありの方かと思いますが足元がふらつきます。実は、それもそのはず竹は重たいだけでなく長さがありますきに重心を上手くとらないと何倍も重たく感じてしまうがぜよ。


「どうして竹を全部買うのか分かったでえ...。」


こんな重たい竹を急斜面の山から苦労して出してくる、これは竹の仕事のほんの一部。けんど、やっぱりこの方には響いちょりました。竹を担いでもらった甲斐があったちや。


買うという事は、売るという事ぞね。竹虎は皆様のお陰で今年で創業122年、そうでないと続けていく事ができないがです。全部買って、全部売る、次の年も、その次の年も、その次の年も。竹の重みは、覚悟の重みかも知れません。自分のような小さい人間にはとても担ぎきれないので多くの方に助けていただいて今日があるがです。













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