ニューヨークの自転車タクシー(Pedicab)

ニューヨークの自転車タクシー(Pedicab)


「ふむふむ、ニューヨークの自転車タクシー...」


帰国してからニューヨークで乗った自転車タクシーの事を調べてみたがぜよ。そしたら一番小さな乗り物として紹介されていてペディ・キャブ(Pedicab)と呼ばれている事も知ったがです。マンハッタンは東京の山手線の中くらいの広さなので小回りのきく自転車も観光には重宝されるようです。セントラルパークと言う公園は良く耳にもするかと思いますが、歩いて回るには広すぎますので、この自転車タクシーならちょうどかも知れませんにゃあ。


さてさて、そこで気になる料金ですけんど「なぬっ...!?45分~1時間で55ドルとな?」ちっくと(少し)自分の場合と料金が違いますぞね(^^;)


先日のブログでティファニー本店に行ったお話をさせていただいたと思いますが、実は自分が自転車タクシーに乗ったのはこの店から出た時やったがです。ちょうど外に出ようとしたら道路が濡れて光っていました、雨でした。竹バックを購入して綺麗な箱に入れてもらい、結構大きな紙袋を抱えちょります。自分だけならまだしも買ったばかりの物が雨に濡れてしまうのはイヤだなあ...ティファニーの入り口で暗い空を見上げながら困っていたら店の方が出てきました。さすが、買い物したお客ですので何か手助けしてくれるのかと思ったらシャッターを閉めるのに出て来られただけでした。


これはタクシーを拾わねばと道に出て手をあげますが、急な雨のせいか一台も停まってくれるタクシーはいません。雨足は強くなるばかり、おっとイカンイカン!竹バックが濡れては大変ですきにティファニーの青い紙袋を、竹虎の前掛けの下にして...よしっこれで大丈夫。ひと安心した所で顔を上げたら、目の前に颯爽と停まったのが普通のタクシーではなく自転車タクシーやったのです。


最初は「へっ?」と思うたのです。自転車タクシーを知りませんでした。ところが「乗っていけ」とドライバーさんが言うてくれるものですから、雨で困っているところに白馬の王子様のように見えてくるがぜよ。「いくら?」と聞くと「時間制だから」と答えます。


まっこと自分は田舎者ですので車より自転車の方が安いと思っていたのです。後から冷静に考えれば、人力ですし観光用なので高額かも知れないと容易に想像もつきますが、まあ緊急事態でもありました。普通のイエローキャブなら、ここからホテルまで恐らく20~30ドルやろう。それなら自転車やったらそこまで掛からないだろう、それに自転車タクシーとは言え幌がついて雨には全く濡れないようになっちゅうのです。


ニューヨークは京都と同じように碁盤の目のように道が走っていますので分かりやすいのがエイ所ぜよ。今が57th streetの5th Ave(正しい言い方か分かりませんが)なのでホテルに帰るには39th streetまで南下して右折8th Aveまで行くだけながです。


ニューヨークの自転車タクシー(Pedicab)

 
自転車タクシーがある事すら知りませんでしたので乗るのは当然初めてです。結構な揺れはあるものの思うたよりスピードがあり早く帰れそう、何より嬉しいのはティファニーで買った竹バックが雨に濡れない事でした。雨さえ降っていなければ、数十分はかかるかも知れませんが歩いて帰ってもよいと考えちょった程の距離ですので15分くらいでホテル近くに到着したのではないかと思います。


そこで道路脇に停めてもらって「いくらですか?」と聞くと、指を10本立てて「テン!テン!」と言われるので10ドルか...安いにゃあと思うて手渡そうとすると、「ノーノー」と首を降り、料金を書いた看板を指差すがです。初めて気が付きましたが料金の看板があったのです。10ドルではなければ100ドルでしょうか...「100ドルですろうか?」と聞くと「イエース」。


翌日、この自転車タクシーの事をCOTERIE展でブースを手伝ってくれよりましたニューヨーク在住の方に話しました。やっぱり100ドルはいくら何でも高いと言うし、後で中野先生に聞いてみても高額なのを知っているので乗った事がないと言われます。今のレートで113円なので日本円やと11300円になりますにゃあ...、ううん確かに高いぜよ。まあ、けんど、突然の雨の中、途方に暮れちょった時に現れてくれた勇姿には助かりましたし、あのタイミングでないと乗る事もなかったぞね。思えば、そうそう出来る経験でもないし、楽しいひとときやったがです。



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