高知県の挑戦=竹虎の挑戦

2016年4月30日

尾崎知事、県勢浮揚に向けた高知県の挑戦!


毎年一回だけ、尾崎正直知事をお招きして高知県がどのように進んで行こうとしているかをご教授いただける日があるのです。「自由は土佐の山間から」と言う言葉がありますが、高知の中山間地域面積は93%、他の県から比べるとかなり高い比率ぜよ。農業産出額等で見ると、この地域の割合が高知では他県平均の倍の80%と言いますから驚くと共にこの地域の大切さを改めて思うたのです。


農業、林業という一次産業だけでありません。高知に観光に来られるお客様の人数はここ数年400万人台を続けちょって非常に好調ながですが観光、文化などにしても山々にこそ大切な資源があり、中山間部の活力が県全体の活力に直結すると話されるのには納得します。けんど、それは、まさに虎竹の里でも同じこと、この地だけの恵まれた虎竹(Tiger Bamboo)という地域資源である山の幸をどう活かして行くか?自分たちの担う役割も決して小さくないと思いながら聞きよりましたぞね。


尾崎正直高知県知事、こうち情報倶楽部


「県勢浮揚に向けた高知県の挑戦!」というタイトルでお話いただきましたが尾崎知事の言葉の力強さには、まっこと感心させられます。自分は、竹の事しか分からんですき大きな経済の流れなど分からないことばかりですけんど高知県を引っ張っていくという気概に溢れる知事を見ていたら先頭を走る方の覚悟を知る思いです。


広い高知県全土を照らす事はできないものの、わずか1.5キロ程度の間口しかない谷間の虎竹の里なら微力な自分でも少しは照らすことができるかも知れません。いつも思い出す地元採用のある社員の言葉があるがです、


「竹と言えば模様のあるものだと、ずっと思うて来ました」。


生まれた時から虎竹に囲まれ、季節になると田畑に伐採された竹が広がり、通学に通う小道の脇の土場には小山のように竹が積み上げられちょりました。だから、これが当たり前だと思うて育ち、大きくなって大学で県外に出て他の地域では違うという事を知った後でさえ、頭の片隅で虎竹の本当の価値を理解できずにいました。高知県の挑戦は人ごとではなく、竹虎の挑戦ながです。













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塩月寿籃氏と、日本唯一の虎斑竹と

2016年4月29日

塩月寿籃作虎竹花籠


塩月寿籃さんは祖父の頃からのお付き合いのある作家の方で、渡辺竹清先生と同様にずっと懇意にしていただきゆう竹人のお一人なのです。最近はモノ作りはされちょりませんが、大好きな作品がいつも手元にあるせいか、自分の中では工房で竹と向き合う姿、そのままながです。


塩月寿籃作虎竹籠


特徴的なのは漆使いぜよ。いつまで見ても飽きないような漆の使い方と、塗りの美しさは、しばらく出張など会社を留守にしていて見る事が出来ないと恋しくなってくる事があるほどながです。


塩月寿籃作虎竹花籠


天才的な編み込みと、漆と何とも引き込まれるような魅力のある作品達ですが、一番自分の思い入れがあるのは、やはり使われている竹なのです。実は寿籃さんの作品に使われた虎竹は全て祖父である竹虎二代目が自分で厳選した竹ばかり。


「虎竹が全部こんなに綺麗や思うとったら、あきませんで...」


祖父が言うていたそうです、つまり二代目好みの竹で編まれた籠達ながです。


竹虎本社工場の虎竹


毎日のように見ている虎竹も全て人の力の及ばない、この虎竹の里の自然が生み出しす模様であり一本として同じものがないがですが、寿籃さんの作品を眺めていると祖父好みの竹が見えてきますぞね。


虎竹山出し


日本唯一の虎竹の里には山出しの機械が通れるだけの細い山道が頂上に向かって何本も伸びちょります。今年のシーズンは終わっていますが、静かな竹林に立って耳を澄まします。


虎竹とは何やろうか?虎模様の入った竹のこと...。


それは虎竹の、ほんの一部分を言い表したに過ぎません。土佐藩山内家に年貢として献上されていた虎竹の里、そして竹虎初代宇三郎が初めてやってきた100年前から始まる竹虎の歴史。代々続く山の仕事を支えるこの山道さえも、父が登り、祖父が登り、曾祖父が通った道。虎竹とは、この全てを言うがぜよ。


傍らに立つ美しい虎模様の竹に手をやれば、今にも竹を伐り倒す音や、山出しの機械のエンジン音が谷間に響いてきそうながです。













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インターンシップマッチングセミナー2016

2016年4月28日

インターンシップマッチングセミナー2016、竹虎四代目


先日のインターンシップマッチングセミナー2016では、ちっくと困りましたぜよ。どうしてかと言いますと、あまりに色々な事があってから(特に日本唯一の虎竹自動車)十分に準備が出ていなかったのです。


参加企業様は、それぞれ5分のプレゼンタイムがあって50名程度集まっていただいている学生さんに向かって自社の事やインターンシップの内容をお伝えできるのですが各社様が持って来られているパワーポイントの資料も実はうっかり失念しちょりました。


会場に入ってしばらくしてから、その事に気づいて一体どうしようか?これは詳しい説明はできないかも知れないけれど、日本唯一の虎竹の事だけ話させていただこう。そう決めて虎竹の里のお話ダケさせて頂いたがです。竹虎のインターンシップは2週間の日程のうち、まず前半の1週間は本社工場で実施しますので、もしかしたら来られる事になる不思議な里の事を知ってもらいたかったがです。しかし、その前に若い方には良く投げかける事のある質問をさせてもらいます。


「青竹踏みをご存じですろうか?」


インターンシップマッチングセミナー2016、竹虎


学生の座った席の後ろには今回のインターンシップセミナーに参加の企業様が陣取られています。そのエリアからは手が上がりましたものの、何と、学生さんエリアからは一人の手もあがることがありません。こりゃあ、めったにゃあ...(困ったなあ)。普通は半分か、それ近くは上がるものですが会場の雰囲気もあったかも知れませんが、もしかしたら若い皆様の竹離れは年々進んでいるのかも知れないと危機感を感じたかぜよ。


この日は、どうしても他の用件があってプレゼン後のブース説明会は社員に任せていました。今回は新しい試みとして他の企業様と合同のブースでの説明で少し勝手が違うこともあったようですが学生さん相手に立派に竹虎の事を説明してもらっているので嬉しくなってきますぞね。


若い学生さんにお越しいただく事は、もちろん学生さんの勉強になり竹を知っていただく最高の機会となるのですが、普通ならあまり関わる事のない学生の皆様が工場に来ていただき竹に触れたり、職人の仕事を体験してもらったりする事は職人自身にとっても、かけがえのない体験になるがです。


竹虎インターンシップ2016の日程は8月22日(月)~9月2日(金)までの2週間ぞね。学生の時にしか経験のできない日本唯一の虎竹の里へ是非お越しいただき熱い夏休みを過ごしてもらいたいがぜよ。
竹虎インターンシップ2016お申し込みコチラから













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ひと味も、ふた味も違う竹炭大粒豆

2016年4月27日

竹炭豆、Bamboo charcoal powder


竹炭微粉末を取り入れた食品が、近年色々と出来ていますけんど、その走りといいますか初めて竹炭を活かしたお菓子が一般的になったのは竹炭豆ではなかったかと思うがです。最初は真っ黒いお菓子として驚かれる事もありましたけんど今ではお菓子だけでなく麺類やパンなどにも用途が広がりすっかり定着しちょります。


炭職人には水虫の人と、胃腸の悪い人はいないと昔から言われてきたのをご存じですろうか?竹炭を焼く時にできる副産物としての竹酢液は様々な有効成分が含まれ殺菌、消毒作用がある事が知られており炭職人さんは上手くこれを使ってきたのです。また、胃腸の調子の悪い時には炭をそのままガリガリとかじっていた炭職人さんは長い経験から炭の整腸作用などの効能を知っていたようぜよ。


竹炭豆、Bamboo charcoal powder


戦国時代に活躍した忍者が解毒用として密かに炭を携帯していた話をいつもさせて頂きますが、先人の知恵として長く使われてきた、このような炭の力が見直されちゅう事は、現代では活躍の場をなくしている日本最大級の孟宗竹に再び光りを当てることになると期待しちょります。


新しくした竹炭豆は15ミクロンの竹炭パウダー(Bamboo charcoal powder)を使用していますが、最大の特徴はその大きさぞね。わざわざ大粒豆と記載していますが、今までの竹炭豆と比べるとその粒の大きさは一目瞭然なのです。中に入れた落花生の大きさは同じなので竹炭を混ぜ込んだ側部分が圧倒的に増量されちょります。


そして、何と言ってもピリ辛醤油の味わい。昨年からダイエットを続けて9キロ程度やせていますので、このようなお菓子類は全く食べずにおりましたが試食で一粒食べたら止まらなくなり、あれよあれよと言う間に一袋食べきってしもうた美味しさなのです。自分と同じように体重を気にされちゅう方は要注意ぞね。













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虎竹の里の筍の話

2016年4月26日

老舗うお嘉、小松嘉展、竹虎四代目


京都の筍は、やっぱり美味しいがです。この季節ならでは味を、せめて年に一度は頂きたいと思うて百年の老舗のうお嘉さんにお伺いさせて頂いていたのです。こちらの料理は芸術的なほど見た目にも美しく、美味しいがですが今回はお庭にも竹のアートが創作されていました。


一般的に筍と言うと、その大きさから孟宗竹が多いのではないかと思います。早い地域でしたら11月頃から収穫され12月には早堀筍として出荷され、京都では2月中頃からシーズンに入り5月まで楽しめるそうぞね。


筍さしみ


孟宗竹の他には、淡竹(はちく)、真竹など細工用としても活用される竹の筍も食用としても好まれちょりますがそれぞれ淡竹は4月から5月中頃、真竹は4月中頃から6月と筍の季節は微妙に遅くなっています。ちなみに真竹は少し苦みがある事から苦竹と書かれる事もあるがです。


それにしても筍の刺身などは、高知などではあまり食する機会がありません。けんど、それもそのはず、土の中にある小さく白い筍を掘るからこそ味わえる筍職人さん技ありの逸品ながです。


鏡煮


こちらの定番料理である鏡煮は絶品ぜよ。筍を煮付けるのはオーソドックスな料理法であるかと思いますが家庭ではなかなか味わう事のできない食感と味は、さすがに老舗筍料理の名店です。香りたつ季節の筍心ゆくまで堪能できるように思うがです。


地元高知でも職人さんから頂く筍は歯ごたえがありそれはそれで野趣あふれる感じは小さい頃から馴染んだ大好きな味わいぞね。山岸家にも祖母伝来の味の筍と豚肉の煮付けがあって大好きな家庭料理なのです。


イノシシの食べた筍


さて、所変わって虎竹の里には生えている竹は、ほとんどが虎竹であり孟宗竹は極端に少ないがです。この小さな谷間でしか虎模様が付きませんので杉や檜などの植林の代わりに虎竹を増やしてきた歴史のある土地柄なので、これはもちろん意識的に管理されてきた結果ぞね。


少しだけ植えられちゅう孟宗竹は、先ほど申し上げました通り虎竹などに比べて早く筍が出るのです。そしたら根元の当たりをガブリ...!いつなら地面に出る前に堀起こして食べるはずですが久しく何処か別の山に遠征に行っていたのか、なにせ一日に1メートル20センチも伸びる事もある筍の成長が思うより早かったのか、とにかくこの山の主であるイノシシ君が食べ散らかしちゅうがです。


まっこと困るものの、これだけ美味しい筍だから仕方ないと思うたり...色々と複雑な思いなのです。













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高知新聞の土佐あちこち「開花を待つ」と、お客様のお手紙

2016年4月25日

高知新聞の土佐あちこち「開花を待つ」


竹は古来日本人の暮らしに欠かせないくらい色々な製品に姿を変え、形を変えして支えてきましたので竹虎にも、実に沢山の商品があるがぜよ。けんど、その中で一番の多くの皆様にご愛顧いただく、いわゆるヒット商品...は?そう問いかけられたら何といいますろうか?意外な答えですが「高知新聞」なのです。ええっ?何なの、どうして?そう思われる方が少なからずおられると思います。たまに人様の前でお話させていただく機会がある時には、いつもこのお話もさせてもらうがですが、実はこういう事ながです。


竹虎からお客様にお送りさせて頂く荷物の緩衝材として高知新聞を使わせてもらいゆうのです。配達所から古新聞をもらってきたり、社員が持ち寄ったりした馴染みの新聞、クシャクシャと丸めたりする事もありますが、そのシワだらけの高知の新聞を全国の皆様が大事に思うて隅々まで読んで頂いているようです。


だから、他の地域より早い田植えの話題や、高知の県鳥のヤイロチョウの事だとか、よさこい祭りの優秀賞のチームなど地元高知ならではのニュースをご存じだったりされるのです。竹虎をご愛顧いただくと同時に、こうして高知新聞を通じて高知の事やモノ、人の事まで関心を持って読んでいただけるとは、まっこと嬉しい事ながぞね。


さて、今回はそんな高知新聞をご愛読(?)いただくお客様から全社が沸き立つようなお便りを頂きましたちや。何と、自分達も知らずに見逃していた竹虎の掲載記事をお客様から教えていただいたがぜよ!!!まっこと、感激するやら、嬉しいやら、このような沢山の方に支えられて日本唯一の虎竹の里で竹と共に生かせてもろうちょります。


<お客様直筆のお手紙>
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前略 早速に竹皮スリッパ(下駄鼻緒)をおくっていただきありがとうございました。五十年ばかり昔、母に作ってもらったまましつけ糸がついたままであった和服の雨ゴートを、丈の長いブラウスに仕立直してもらいました。足元を和風にと思い、役立たせていただきます。


ところで送られてきた荷物に高知新聞が入っていましたので、何げなく目をとおしていたら「竹虎」さんの記事が載っておりました。はがきを出すつもりでいましたが、これはあまりにも偶然とはいえ、まあ、めったにないことですので、お知らせがてら、FAXさせてもろうたほうがいような気がしてまいりました。

高知の知りあいも少なくなって、知りあいがいるうちに一度帰えりたいと思っています。久礼に行けるようならついでに須崎にも...と夢はふくらむばかりです。土佐弁のブログ毎日読ませてもらいよります。では。


以上がお客様よりいただきました直筆のお便り、そして下記は高知新聞の掲載記事ですぞね。書いてくださったのは当社に何度も足を運んでいただき、地域の応援を力いっぱいしてくれている地元須崎支局の山本仁記者。虎竹の里に暮らす皆様のお陰で竹虎はこの100年、大好きな竹を扱い、製造し、商いさせてもろうてきました。日本唯一の虎竹の発信で、ちっくとでも地域に貢献できるのであれば全てを賭してやるだけぜよ。この記事は、そんな自分達の背中を強く押してくれるがです。


<新聞掲載内容>
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土佐あちこち「開花を待つ」
職人から職人へ。幾年も受け継がれた伝統が、海外に飛躍しようとしている。須崎市安和地区にしか生息しない虎斑竹を扱う竹材メーカー「竹虎」が、全米最大規模のファッション展示会に初出店した。米国在住のデザイナーと新装した竹バッグは会場で注目を集めた。「(虎斑竹は)僕らの誇り。『ここにしかない』っていうのはすごい強みなんやと、海外であらためて感じた」。山岸義浩社長が力を込める。


山岸社長によると、原型となった竹バッグは、戦後日本から欧米に輸出されていた製品をモデルに、虎斑竹を使って復刻したものだという。それがニューヨークのバッグデザイナー、中野和代さんの目に留まり、"再び"海外に飛び出すことになった。「(商品として)売れる自信が出てきた」と山岸社長。虎斑竹と日本の技術が認められたことを何より喜んでいた。「僕らが見過ごしている地域の価値が、まだあるがじゃないか」とも話していた。


季節はちょうど、桜の時季を迎える。一年の風雪をじっとこらえ、栄養を十分に蓄え、春の日を浴びて花開く。地域に眠る資源に、そんなイメージを重ねてみたい。













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文旦の皮むき竹棒

2016年4月23日

文旦の皮むき竹へら


有り難い事に全国のお客様から竹に関する色々なお知らせを頂く事があるがぞね。その中の一つに、文旦の皮むき竹棒というのがあります。名前は自分がそう呼んでいるだけですし、文旦に限らず他の大型柑橘類の皮むきにも使えるものなのですが、土佐文旦の生産地が周りにあって身近なので高知に暮らす自分達が使用する場合には、ほぼ文旦に限定されるように思っています。


実は以前にお客様から同じような竹棒のご連絡を頂いていた事があるのです。ただ、この時にはお客様の私物ですので形を確認したりする事はできますものの実際に使用する事はできませんでした。そして、今まで包丁を使っての皮むきに何の不自由も感じていなかっこ事、更にプラスチック製のムッキーちゃんという手軽な道具もあるようですので、この竹棒の良さを実感する事なくいたのです。


ところが、ひょんな事からこの竹棒を別の所から手にする機会があったのです。今度は実際に使ってみても大丈夫でしたので、もう今年のシーズンは終わってしまった文旦ですが、どうにか近くの農家さんに残ったものを頂いてきて一つ剥いてみましたら、これが想像以上に使いやすいのです。


竹製なので当然、手に馴染み、持ちやすく、包丁のように危なくないですし、プラスチック製のように味気ない事がないのが良いところです。やはり使うて見て初めて分かる事はありますにゃあ。自然の恵みの柑橘類を剥くのに、こんなに似合うモノが他にありますろうか?このような、ちょっとした道具ではありますが、竹のやさしさと強さを巧く活かした道具がどこのご家庭にも一つくらいあれば素晴らしいにゃあと思うほどなのです。













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完成目指して急ピッチ!日本唯一の虎竹自動車

2016年4月22日

竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI、TAKETORA)、日本唯一虎竹自動車(bamboocar)


全国の皆様からの熱いご声援でスタートした日本唯一の虎竹自動車プロジェクトが少しづつ少しづつ進みよりますぜよ。当たり前の事ですけんど、主役の車が出来ない事には何ひとつする事ができませんぞね。試行錯誤の連続に次ぐ連続で、何度もやり直しを重ねながらも、おおよその形が見えるようになってきたのです。


日本唯一虎竹自動車製作


今回の竹編みでは、複雑な曲線を表現していかねばなりませんでした。工場長があれこれ考えて、最後の最後に辿りついたのがヤタラ編み。ヤチャラ編みとも呼ばれる事のある乱れ編みで、様々な形に対応できる柔軟な編み込みぞね。やはり、これが一番確実に形を創っていける方法ですので、六ツ目編みの下編みの上を職人の感性で編み進めていくがです。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI、TAKETORA)、光岡自動車


車の顔であるフロント部分はどうですろうか?元々、光岡自動車さんから到着して来た時にはこんな表情やったがです。そういえば、前途多難な道のりを暗示するかのように大雨の日でしたにゃあ...。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI、TAKETORA)、日本唯一虎竹自動車(bamboocar)


あのツルリとした顔が、今ではこんな虎竹編みの精悍な顔つきになっちょりますぜよ!これは、段々と男の顔になってきたと言うか、こじゃんと(とても)やってくれそうな車の顔ではないかと思うのです。


日本唯一虎竹自動車製造(bamboocar)


まっこと、自分達は地方の小さな竹屋ではありますけんど、全国の田舎、全国の零細企業、全国の手作り、モノ作りの皆様を代表して走りたいという大きな気概だけは持っています。まさに、そんな気持ちが、そこはかと漂う顔つきではないかと思っています。


日本唯一虎竹自動車フロントライト


フロントライトは一つだけ、このライトで誰も走った事のない道を照らしてもらうのです。選りすぐりの孟宗竹のカバーを取り付けましたぜよ。


日本唯一虎竹自動車(bamboocar)


雨の中を走ることも、もちろんあるがです。ボディは鉄のフレームと防水用の透明アクリル板で覆っていますが、その上を虎竹で編み込みます。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI、TAKETORA)、日本唯一虎竹自動車(bamboocar)


内側はどうなっているのでしょうか?細かい網代編みしたシート台座や、ヤタラ編みのシートに合わせて豪華で贅沢な内装を考えちょりますぜよ。


日本唯一の虎竹自動車製造


先ほどお話しましたアクリル板は専用の強力テープでしっかりと留めて長距離の走行に備えます。


日本唯一虎竹自動車製造


これは、素晴らしい!やはり内装が美しいと気分が良く、運転にもゆとりが出来るというものです。自動車は数知れないほど走りよりますけんど、虎竹張りの内装の車など他にはありませんぞね!内側両サイドには切り返しで黒竹を使いました。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI、TAKETORA)、染め籐


染籐も用意できちゅうぞね、最後の仕上げにはまだまだですがこの籐を使いだしたら、そんな遠からず日本唯一の虎竹自動車の製作は終わりを迎えそうです。お陰様で車の完成を待ち望む声を各方面から頂くようになってきました、ドキドキ、ワクワク、自分も気持ちの高まりを抑えながら、その日を待ち望みよります。













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Laurent FAVRE MOT patisserie

2016年4月21日

  竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI、TAKETORA)、Laurent Favre Motさん


昨日はパリのレストランA.Tの田中淳さんのお話をさせて頂きましたが、同じく竹炭を使うて頂きよりますLaurent Favre Motさんの事を少しお話させていただきたいと思うちゅうがです。一年前に初めてお目にかかる機会があった時には、まだ新店舗ができておらず、もし、次回が来させて頂けるとしたら9区(12 Rue Manuel)に開店するLaurent FAVRE MOT patisserieには絶対にお伺いした思いよりました。


パティシエとして活躍されてこられたLaurentさんも、スイーツに黒い色合いを表現したいと考えておられたようですが無味無臭で食材の邪魔をしない素材と考えた時に竹炭の活用を思いつかれたようでした。


Laurent FAVRE MOT patisserie


パリは街の景観を美しく保つ工夫がされているようですが、建造物の高さが規制されているので特に天気が良いと青空が頭上に広がって素晴らしい景色が続きますにゃあ。有名な観光地などでなくとも歴史を感じさせる建物がずっと向こうまで続いちょります、本当にまるで街中がテーマパークのように感じるがです。


Laurentさんが出店されている地区は、そんな街の中でも観光の方や地元の買い物の方でにぎわう一角ぜよ。ちょうど日曜日という事もありましたが、大きな通りにも人があふれ少し歩きづらいくらいです。誰もが知るという人気のパン屋さんやチーズ屋さんが軒を連ねちょります。


Laurent FAVRE MOT patisserie


店内の壁を良くご覧いただきますと石積みになっちょります。これは新しい店舗用に、わざわざ作ったものではなくて、パリの建物は何処でも古いものが多いので、このような石積みが普通に残っているようですぞね。雰囲気のある歴史を感じさせる壁がそのまま残るとは、やはり凄いがです。


竹炭夜桜餅


竹炭スイーツと言えば、桜の季節に合わせて竹虎スタッフが竹炭夜桜餅なるものを作っていましたぜよ。これは餡を挟む餅生地に真っ黒な竹炭を適量混ぜ込むことにより薄墨色に仕上げ、桜の花びらを散らしちゅうのです。暗闇の中に、うっすらと浮かび上がるピンクの花びらが上手に表現させているので自分も少しビックリしましたちや。


もちろん美食の本場、パリでパティシエとして腕をふるうLaurentさんは、もっともっと自分などでしたら思いもしないようなアッと仰天する竹炭スイーツを創作されていく事ですろう。甘党の自分は今後も楽しみにしちゅうがです。













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レストランA.T、田中淳(Atsushi Tanaka)さんと竹炭

2016年4月20日

レストランA.T、田中淳(Atsushi Tanaka)さんと竹虎四代目


自分の小さい頃には母屋と別棟になった倉庫の二階には小部屋があって見習いの職人さんがおられましたぞね。思えば、国道が整備され、家族がそれぞれ一台の車を持つような今の時代は少々遠くからでも通勤できますけんどその昔、交通不便な虎竹の里には働きにくるのにも一苦労やった、学校出たてで遠くから働きに来られる方々が下宿のような形になるのは当然の事やったがです。


そんな徒弟制度のような仕事のやり方は、竹の世界でも無くなって久しいのですが、もしかしたら料理の世界では、少なくなったとは言えまだまだあるのかも知れませんにゃあ。少なくとも職人の厳しい世界ですので普通の仕事では想像もできない苦労があろうかと思います。


フランスはパリのレストランA.T、田中淳(Atsushi Tanaka)さんは、わずか15歳の頃にあの有名な料理人ピエール・ガニェール氏に感銘を受けて料理の世界に飛び込んだと言います。日本で修行されるだけでも大変だったと思うのですが、その後ベルギーやフランスで経験を積まれて、こちらの店を開店されちゅうがです。


レストランA.T、田中淳(Atsushi Tanaka)さん竹炭を使ったcamouflage


言葉使いや物腰は柔らかいのですが、自分を決して曲げる事のない熟練の竹職人と同じニオイを持つ田中淳さんとは、昨年はじめてお会いさせていただきました。フランス料理と竹炭という、今までなら少し結びつきにくい取り合わせに挑戦されちゅうのですが、ただ注目されている素材だからという事ではなくご自身の料理の色合いへのこだわりから辿り付いた竹炭(Bamboo charcoal)でした。


だから、せっかく日本人シェフが使うのであれば世界から「竹の国」と認識されている日本の竹、世界一の品質の日本の竹を、最高レベルの技で焼き上げた竹炭を使うてもらいたいと思うたのです。


デセール「HINOKI」


けんど、面白いものですちや。あの真っ黒い竹炭がこうして美しい一皿となってパリジャンの目と舌を楽しませよります。田中淳シェフはグレーという色合いが好きなのかも知れません、この色合いを出すのに竹炭を使うたと言われちょりましたが最後にもの凄く印象的なデセールの「HINOKI」。


「HINOKI」と言うのは日本ではお馴染みのヒノキ。ヒノキ風呂であるとか、ヒノキ枕、キッチンではヒノキのまな板、あるいは建材としても多用される木材であり、あの特有の香りは自分達にとっては大好きな心落ち着く故郷の香りでもあります。


ところが、このデセールはヒノキの香り、料理にヒノキの香りとは本当に驚きます。さらにお皿に描かれた模様は一体何ですろうか?昨年、竹炭スイーツを創作されるパティシエのLaurent Favre-Motさん達と一緒に来店させてもらった時にも拝見しましたし、その後画像で何度か見る機会もあって、その都度思いよりましたが何と、これが樹木の根を表現しちゅうそうなのです。


ヒノキ、竹炭...この一皿に日本の山々の自然を盛りつけたような格好になっちゅう、まっこと田中さんの圧巻の創造力を感じましたぞね。













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読売新聞さんの取材ぜよ

2016年4月19日

虎竹の里にて、読売新聞さん取材、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


竹の伐採も終わり静かになった虎竹の里にも初夏の風が吹き抜けて少し暑いくらいぜよ。長い出張から帰ってきた翌日、久しぶりに竹林に行きたいと思いよりましたので取材にお越し頂いちょりました読売新聞さんと一緒に山道を登ってきたがです。


柔らかい陽射しが差し込んで、いつものように美しい竹にホッとしますにゃあ。そろそろ竹酢液が必要かも知れないと思うて持参していましたが、まだ思うほどではありませんでした。えっ?竹酢液を何に使うとな?


不思議に思われる方は是非、こちらの動画をご覧いただきたいがです。
竹酢液は蚊除け効果バツグンなのです!


Tiger Bamboo


竹林には虎竹バックニューヨーカーを持って来ていました。この里でしか成育しない虎模様の竹を使うて製作したバックはニューヨークCOTERIE(コーテリ)展で色々なご意見をもらっていますので実は結構大幅な変更と更に精度を高めるべく製造を続けちょります。そう遠くない日に改めて皆様に発表できるのではないかと思っているのです。


虎竹の里、読売新聞さん取材竹、虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


新聞社の方ですので高知に赴任されて数年経てば県内のアチラコチラに行かれちゅうかと思います。けんど、高速道路の開通で虎竹の里の前の国道56号線を走る事は少なくなったのではないですろうか。もしかした焼坂のトンネルも通行された事はないのかも知れませんにゃあ、このトンネルを抜けた向こう側に行くと早くも何故か不思議な事に虎竹は無いのです。この虎竹の里の谷間の内側にしか成育していない事をご説明するがぞね。


竹虎工場、読売新聞さん取材


焼坂トンネルは自分の小さな頃には確か四国一長い(記憶によれば)と言われ、高知県西部に行く道が画期的に楽に安全になりましたので誰もが知るトンネルの一つ思い育ちました。しかし、これだけ道路網が発展した今では何の事のない普通のトンネル...時代の移ろいを感じますにゃあ、時代が移ろいでも変わらないのは、この竹の虎模様くらいですろうか。


日本唯一の虎竹自動車、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


クラウドファンディングを使った日本唯一の虎竹自動車プロジェクトも、いよいよ佳境を迎えようとしよります。この挑戦は「走」がキーワードとなっているかと思います。竹細工や竹製品でも人が道具として使うという事はあっても、自ら動く特に走るという発想は皆無ぜよ。


初めての製品には何度もやり直しがあったり時間が思う以上にかかるものですが特に走るというハードルをクリアしながらですので現場では試行錯誤と迷いの連続だったと思います。まだ、その生みの苦しみは続いていますが、その様子もしっかり取材いただいたのです。掲載は来週、中国四国版やそうですので楽しみにしちょります!













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虎竹から一条の光

2016年4月18日

国立ギメ東洋美術館(Musee Guimet)、田辺小竹さん、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI),作務衣,さむえ,SAMUE


日本唯一の虎竹が遠くフランスはパリの国立ギメ東洋美術館(Musee Guimet)のインスタレーションに使うて頂いちょります。創作されたのは代々続く竹芸家の四代目、田辺小竹さん。田辺家の初代竹雲斎さんが竹工芸を始められのは明治22年といいますので竹虎の創業(明治27年)と近く、田辺小竹さんと自分は同じ四代目となります。竹を芸術の域にまで高めて来られた家柄と、自分達のように市井の竹を商売としてきた者とではステージがちっくと違うちょりますが、同じように代々竹と共に歩んできたと言えるかと思います。


田辺小竹さんが自分達の虎竹を好んで作品に使っていただける事から、ご縁ができて作品を拝見する機会も増え、今回は遠く海外まで行かせていただく事にもなりました。たまたま自社でも、先の2月にニューヨークのCOTERIE(コーテリ)展という展示会に参加させてもらったばかりでもありましたので、海外から日本の竹を見る目というものを少しづつ肌で感じつつあった所でした。ギメ美術館でもヨーロッパ各地から来られる皆様の表情から明るいもの感じ、だからこそ日本で続いてきた伝統の竹の大切さを深く思いよります。


ギメ東洋美術館(Musee Guimet)田辺小竹さん竹のインスタレーション


日本の竹と人との関係は数千年の古より続き人々の生活をしっかりと支えていながら、しかし決して高く評価されてはきませんでした。自分の力など小さくて到底及ばないものの、どうにか竹を守りたい、他の事は何もできない自分の命の使い道は此処にしかないと腹をくくる事のできる美しい竹や多くの素晴らしい竹人にお会いしてきたのは自分の一番の幸運ぜよ。


「どうして竹なのか?」
「誰のために竹なのか?」


田辺小竹さんには最初からそれがあり、迷いがなくビジョンや夢を感じる希有な存在ではないですろうか。竹屋も四代続くと流れる血も竹の血だ、とは自分が人に話すことですけんど、きっと田辺さんにも同じように、そんな竹の血から流れているに違いないがです。


大きく変わっている日本の竹の世界、虎竹の編み込みから差し込む一条の光が見えちょります。













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国立ギメ東洋美術館(Musee Guimet)田辺小竹さん作「五大」その2

2016年4月16日

国立ギメ東洋美術館(Musee Guimet)


初めて訪れる国立ギメ東洋美術館(Musee Guimet)でしたけんど正面入り口に大きく掲げられた看板が見えます。「Shouchiku Tanabe」虎竹の編み込み、日本中どこで見かけても虎竹の里の竹と嬉しくなる虎模様は世界に来ても同じ事ぜよ。パリであろうと、何処であろうと自分達の虎竹なのです。


Musee Guimet、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、Philippe Boudin、MaikoTakenobu(武信麻衣子)


見上げていると玄関からフィリップ(Philippe)さん、武信さんが出てこられました。自分は初めてお目に掛かりますが今回の企画の担当をされ、田辺さんも大変お世話になっている方々との事でこのような大きな取り組みでは実に様々な皆様のお力添えがある事を感じます。


ギメ東洋美術館(Musee Guimet)オープニングセレモニー


オープニグセレモニーには招待客の皆様でしょうか、沢山の方が列を作り入場をお待ちになられています。横から見ちょりましたが、さすがに美術館の招待で来られる皆様です元々パリのお洒落の雰囲気の方が多いのですが、中でも俳優かミュージシャンかと思うような出で立ちの方がチラホラ見えよります。


そして、どちら様もこれから観ることのできる作品への期待に、ちっくと興奮気味の様子ぜよ。自分も意識しちょりませんでしたがホクホクしていたに違いありません。コートやダウンを羽織るような気温の中、寒さが苦手なのに全く感じなかったのです。


田辺小竹さん作竹のインスタレーション「五大」


田辺小竹さんの竹を使ったインスタレーションは「五大」は最上階のドーム型になった素晴らしいロケーションの中に創られちょります。細い階段をあがると目に飛び込んでくる竹編みの心を鷲掴みされるような気持ちにぞね。


Shouchiku Tanabeさん作竹のインスタレーション「五大」


沢山の招待客の皆様も自分と同じように思われている方も多いのではないですろうか?丸いドームの壁際に立って、まずその全体の大きさ、空間いっぱいに充満している特別な「気」を感じます。


Shouchiku Tanabeさん「五大」


以前の岐阜美術館のインスタレーションでも作者の田辺さん自ら靴を脱ぎ竹編みの部分に上がってもらう事をされていましたが、今回もお客様は喜ん素足になり竹の感触を楽しまれちょります。日本でも、このような経験はあまり出来ないことですのでフランスの皆様は恐らく初めての感触ではなかったかと思うのです。


ギメ美術館モニター


ドーム横には小部屋があって、そこには用意されたモニターに田辺さんの工房での様子、そして虎竹の里の竹林の景色など、写真家ミナモトタダユキさんによる美しい映像が流されれています。撮影に来られた時に少しだけ拝見した事がありますが、幻想的な竹林を改めて魅入ってしもたぜよ。


田辺小竹さん虎竹インスタレーション


まるで太古の昔からここにあって、太い樹木かツタの幹が絡み合うかのように伸びていく虎竹たち。


ギメ美術館インスタレーションの虎竹


離れていると分かりづらい竹編みですが、神秘的にも感じられる微妙な作品の風合いは、その一本、一本の虎竹の竹ヒゴの自然な虎模様から生まれちゅうように思います。一本として同じ模様のない虎竹を、更に古い竹から新しい竹まで様々な風合いの竹が混在し組み合わせられることによって何とも言えない深みが表現されちゅうのではないですろうか?


田辺小竹さん虎竹インスタレーション


作品を拝見していると熱いものが込み上げてくる。自分ではどうしようもない感情が沸き上がる。虎竹達が堂々と胸を張ってるように思えてならない、格好がエイぜよ。こんな思いになれるのなら、パリでも何処でも距離や時間は関係ない。


きっと100年前、大阪天王寺の工場を後にして虎竹の里を目指し船に乗り込んだ竹虎初代宇三郎もこんな気持ちやったろう。竹が無いなら生きている意味はない、いつ死んでもかまわない。












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国立ギメ東洋美術館(Musee Guimet)田辺小竹さん作「五大」

2016年4月15日

ギメ美術館(Musee Guimet)田辺小竹さんの竹インスタレーション


フランス、パリの国立ギメ東洋美術館(Musee Guimet)に田辺小竹さんの竹を使ったインスタレーションが創り上げられちょります。田辺さんの大きな立体作品を、一番最初に拝見したのはもう4年前になろうかと思いますが大阪にある正木美術館のインスタレーション「天と地」でした。広間に広がる竹編みが天井にのびて更に広がっていく不思議な空間に、竹でこのような表現ができるのかと感じ入ったのです。その後、岐阜県美術館で更に広い空間を使って創作された「水の恵み」は、大迫力と造形の面白さに圧倒され、遂に今回のギメ美術館「五大」となったのです。


「五大」は、まず画像で拝見しました。しかし、今までの作品をこの目で直に観ているだけに、あの竹編みで6メートルという大きさ、絡み合うような複雑な造形、まだ観てもいない作品のはずですが想像するだけで観たくて観たくて仕方なくなってきましたぞね。けんど、それも、そのはずぜよ。正木美術館、岐阜美術館、そしてギメ美術館と全てのインスタレーションには虎竹の里の竹が使われちゅうのです。


国立ギメ東洋美術館(Musee Guimet)の虎竹


「竹と言えば虎模様が入っているものだと思ってきた...。」


地元で生まれ育って当社に入社してくれた方からこんな言葉を聞いた事があるのです。自分達が、この竹と出会うた100年前よりもずっと昔から、この虎竹は地域の宝として愛され、守られ、藩政時代には山内家への年貢として献上されていた歴史のある竹です。しかし、この里で珍しくも何ともない当たり前の竹。


その竹がパリの美術館で超大作となって多くの人の羨望のまなざしを浴びる。自分達こそ、もっとこの虎竹を誇らねばならない、常日頃からいつも思っているなら、この作品は絶対に観なければなりません。4月13日から9月19日までの会期中には一度必ずお伺いしたいと心に決めちょりました。


ところが一般公開に先立ち、VIP、プレス、ブロガー、特別招待客等を招いた2日間のオープニングセレモニーがあると田辺さんから連絡が来ちゅうではありませんか!?ヨーロッパから竹に関心のある方が集まられる機会だろうし、作品をより堪能できるに違いないと思いながらも、とにかく一日も早く作品を拝見したくなって急遽予定を入れたのです。













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1000キロ!?日本唯一虎竹自動車の旅

2016年4月14日

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シートに座っていると、自然と沸き上がるフツフツとした熱い思いが込み上げてきました。そして同時に若かりし頃、いえいえ今でも十分若いのですが(笑)学生時代、そう大学2回生の夏、仲間3人で北海道一周自転車旅行に挑戦した時の事が思い起こされます。


高校時代から自転車の旅に憧れ、雑誌禁止の全寮制の学校でしたが何とか隠れて持ち込んだ「サイクルスポーツ」という当時発刊されちょりました自転車旅行の本を、何度も何度も擦り切れるほど読みこんで、いつかは自分の力だけで走りたいと思っていた若い日の事ぜよ。ハンドルやタイヤに取り付けたバックに装備を詰め込んで、わずかな所持金と一枚の地図を便りに野宿を続けた一ヶ月やった。


北海道自転車旅行は舞鶴からフェリーで小樽に渡って時計回りに走る事にしちょりました。稚内目指して北上し、南下したら網走の先から摩周湖、阿寒湖を通り足寄町、帯広、日高峠を越えて千歳、札幌、小樽から再びフェリーという旅、敦賀に上陸して在学していた東大阪市まで帰り着いたら1500キロの行程やった。


真っ黒に日焼けして笑顔で映る三人の写真の時から言うたら30数年経って、今度は高知から横浜まで瀬戸内海の距離も入れたら約1000キロの距離を電気自動車で走るがぞね。日本唯一の虎竹自動車がどうして出来る事になったのか?どうして横浜まで走るのか?それはクラウドファンデングという全国の不特定多数の皆様から支援をいただいたからに他なりません。そのご支援の中でも特別大きなご協力を頂いたのが横浜で会社経営をされておられるヒロタリアンさん、感謝の気持ちを込めて横浜まで虎竹籠を日本唯一の虎竹自動車に載せて届けさせて頂きます。


あの時は北海道の皆様の温かさが身にしみる旅やった、何と優しい、旅人にウェルカムな土地やろうと感謝の連続でした。今度の旅もそんな人の優しさにすがりながら行くことを宿命付けられちょります。どうしてかと言いますと電気自動車ゆえに行く先々にてコンセントをお借りせねばならないからながです。


それにしても、又あんな日々が帰ってくるがやろうか!?もう大学の頃とは何もかも違っていて、体力もなければ、時間もありません。けんど、走りきる志は何ちゃあ変わっていません、あの頃の熱い気持ちのまま横浜のヒロタリアンさんを目指したいと思うちゅうがです。













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日本唯一の虎竹自動車から、初めての眺め

2016年4月13日

日本唯一の虎竹自動車


竹虎の工場に大きな昆虫が出現かっ!?宮崎駿監督の映画に、確かこんな形をした大きな昆虫が登場していませんでしたでしょうか?そう言うてしまうと、どうにもそんな風に思うて仕方なくなってしまいそうですが、遂に日本唯一の虎竹自動車の車体加工に遂に取りかかったのです。今の車体の竹編みは、隠れてしまう骨組み部分の粗編みとは言え、これが有ると無いでは乗車した感覚が全く違いますぜよ。


車内のシート台座部分の虎竹網代編み、そして虎竹ヤタラ編みのシートは既にしっかりと完成しちょりますので乗り込んで見ますと何もない状態では感じる事のなかった車のイメージがハッキリと見えてくるようです。オープンカーなどには、あまり乗る機会もありませんが、きっと屋根がある車と、ない車では同じ車と思えない程だと思います。


車体部分のフレームは既存の鉄フレームの他は出来るだけ竹を使う事を考えていましたが、長距離走行での負荷を想定して鉄フレームを付けましたぞね。フレーム部分さえ、しっかり製作していれば竹自体の耐久性は高いので風対策も万全です。


日本唯一の虎竹自動車フロントガラス


シートの座って前方を眺めてみます。実際の走行時にはこのような感じで視界が広がります。完成して走り出した日本唯一の虎竹自動車からの景色は、一体どのようなものなのですろうか?何が待っているのか?まっこと、今からドキドキワクワクしてきますぜよ!


日本唯一の虎竹カー


さて、問題のハンドルですが、これは運転する者にとって、こじゃんと大事なものであります。ずっとドライバーと共にあって運命を同じくするのですきに竹にこだわった車なので竹ハンドルかと色々と検討はしましたものの、今回はやはり元々この車に付いてあったハンドルを使う事にしたがです。


まだまだ課題も多くて製作には時間がかかりますけんど、ハンドルも含めて、これからどんな風になるのかは、又のお楽しみぞね。













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ミステリアス、パリ「HOTEL DU NORD(北ホテル)」の名刺

2016年4月12日

「HOTEL DU NORD(北ホテル)」、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


まっこと不思議な話ながです。虎竹の里の竹林に一枚の名刺が落ちていました。「HOTEL DU NORD」と印刷されていた、その名刺を、もし拾ったのが自分や竹職人であれば何のこともなく終わっていた話でした、ゴミが落ちているのは、そのままにしておけませんので、きっと何なんの分らないものの回収し捨てられちょったかも知れません。


ところが運良くこの名刺を見つけてくれたのが、たまたまイギリスから帰国されていた中山直哉さんだったのです。中山さんは、高知県のご出身ですが英国王立美術大学(Royal College of Art Library)に在学中に開催したファッションショーにて虎竹を使って頂いたご縁があったりして、たまたまこの日は虎竹の見学に来られていました。


「これはパリのホテルみたいですよ」


「えっ、パリ...ですと?」


日本唯一の虎竹林、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


あまり気にもとめていなかった一枚の小さな紙切れが、実はそんな遠い国のものだと知って、どうして虎竹の里にあるのか?フランスの方が来られた覚えはありませんが、そういえば海外の方は来られちょりましたにゃあ...色々と考えても分かりませんが、まあせっかくですので、そのまま捨てる事なく会社に持ち帰っちょりました。


ところが、それから暫くして、これもたまたま同じ飛行機に乗り合わせたデザイナーの梅原真先生に何気にお話させてもらったのです。梅原先生は、ご存じの方も多いようにお仕事柄全国を股にかけ活躍されよりますし海外に出られる機会も多いようです。


「そりゃあ、おんしゃあ昔の映画の舞台になった有名なホテルぜよ」


そう教えて頂いたのです。気になって調べてみたら「北ホテル(1949年公開)」という映画でした。こうなると、ますますどうして?と疑問が膨らんできました。実はパリにはそ昨年の5月に初めて行かせてもらっていたのですが、自分のような田舎者が花の都と言われるパリには、もう二度と行く事は無いだろうと思いよりました。けんど、もし、後一度だけでもに行く機会があれば必ず訪ねてみたいと考えちょったのです。


そしたら、きっと又天上から誰かが見ていてくれちゅうに違いないがです。信じられないようなタイミングでパリへ誘われる事が起こり、渡仏の機会を思いがけず早く迎える事ができたがです。


「HOTEL DU NORD(北ホテル)」


目指す「HOTEL DU NORD」は、すぐに見つかりましたぞね。快晴の日曜日とあって、心地の良い日差しが差し込む店の前のテーブルは既に満席でした。高知では強い日差しを避けて日傘まで差される方もおりますが、こちらでは長い冬の季節には太陽か照る事が少ないため皆さん天気の良い日にはこうして屋外で過ごす事が多いとの事ぜよ。だから、カフェも外にテーブルがあるのですにゃあ。


外は一杯でなくとも店内の席が空いていたら、そちらでお願いしたいと思いよりました。この場所に、あの虎竹の里で見つかった一枚の名刺が導いてくれたかと思うたら全く初めての店の景色が違うて見えて妙に落ち着いてしまうのです。


HOTEL DU NORD(パリ北ホテル)、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


マダムらしき女性に自分の事、日本唯一の虎竹の事、そして今回の来店のキッカケになった持参した名刺をご覧頂くと、こじゃんと(とても)感激して喜んでくれましたぜよ。


「どうしてウチの名刺が、日本の知らない田舎の竹林にあったの...!?」
 (日本語に訳したら、だいたいこのような意味ぞね)


「HOTEL DU NORD(北ホテル)」店内


虎竹の里で中山さんが名刺を見つけられた時には、あまり竹の根元を熱心に観察されているので一体どうした事かと思いよりましたが、見ていたのは竹ではなく、この名刺だったのです。誰かがここに落としてくださったものを、イギリスにお住まいだった中山さんに拾っていただき、梅原真先生にお会いして教えていただいた、人と人との繋がと幸運でここに居るのです。まさに、竹が地下茎で手と手を握りあい繋がっているように、人のご縁も遠い異国の地までも繋がっている事を感じちょります。


竹虎年賀状2016、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、田辺小竹(Shouchiku Tanabe)、ミナモトタダユキ


ところが、このミステリーに呆気なく終止符が打たれましたぞね。今回のパリにはギメ美術館(Musee Guimet)に竹芸家、田辺小竹さんのインスタレーションを拝見に来たがです。写真で見ただけでも迫力に圧倒され、この作品に虎竹の里の竹達が使われていると思うと後先考えずに来てしもうたのですが、実はこの写真を撮られたのがミナモトタダユキさんという有名な写真家の方ながぜよ。オープニングセレモニーにもお越しになられていてシャッターを切られていました。


いつも、田辺小竹さんの作品を撮影されゆう関係で虎竹の里にもお越しいただいておりましたが、そのうちに今年の竹虎の年賀状撮影までしていただける事になった方なのです。今年の年賀状は各方面で大絶賛して頂いちょりましたが、カメラのお仕事で何度もパリに来られた事のある、このミナモトタダユキさんこそ「HOTEL DU NORD」の名刺を落とされた方でした。


虎竹の里の田舎に何故パリの名刺が...?ミステリーの謎が解けて嬉しいような、寂しいような面持ちぞね。













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竹とお茶の産地について

2016年4月11日

お茶


前々から感じていたのですが竹の産地とお茶の産地というのは重なる事が多いように思ってきました。どこでもという事ではないのですが、もしかしたら良質の竹の育つ所では、良質のお茶も生産される土壌のようなものがあるのか?そう思わせられるような事が度々あったのです。


お茶の生産日本第一の静岡県には古くからの竹千筋細工があります。安倍川という大きな川が流れていますが、その護岸に植えられた竹は良質で竹籠なども多く製造されたと職人さんから伺った事があります。そして、お茶生産第二位の鹿児島県は日本第一の竹林面積を誇りますし、同じ九州で良く聞く銘茶に八女茶がありますがこちらも竹の生産の盛んな所です。


安吉白茶


日本だけでありません。台湾の南投県にお伺いしたときには、竹業界の皆様に美味しいお茶で歓迎していただいて感激いたしましたが、近くに有名なお茶どころがあると聞きました。高級茶葉をいくつもお土産にいただいたりした程なのです。


そして、先日久しぶりに訪ねていました中国安吉県は竹林が海のように広がる竹海の広がると共に広大な面積の茶畑があって、安吉白茶といえば知らない人のいないくらいの有名なお茶どころだそうです。車で走ると、アチラコチラに茶摘みに向かう女性の皆様が歩かれていて、ちょうどシーズン真っ盛りのようでしたので余計に茶畑を注目して見たのですが今までに見たことのないスケールの茶畑が続いていました。


安吉白茶の茶畑


完全に重なっているワケではないのですが、お茶生産量の多い所には必ず竹生産地があるように思えて何かの関連性があるのではないか?そう思い、心当たりの先生に質問させて頂いておりました。


その結果、どうやら竹とお茶の特殊な関連性は希薄ではないかという事に考え至りましたぜよ。確かに、両者とも亜熱帯の植物であり、適した年間降水量も同じ、弱酸性土壌と言うところでも似ているようです。台湾や中国だけでなくインドのダージリンなども竹とお茶両方の産地と教えていただきました。つまり、生育環境の条件が似いてる事と、お茶と竹は元々農産物として人が手を加えて栽培してきたという性質のものなので、その分布が自ずと重なる事が多かったのではないかと納得したのです。


韓国潭陽のお茶


今回のブログを書いていて、韓国の潭陽(タミャン)を思い出しました。世界竹会議などが開催されるような韓国最大の竹生産地ですが実は、ここでも美味しいお茶を頂いた記憶がありました。あのお茶はどこのお茶だったのか、いずれ確かめに行く機会があればと思いよります。













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パリで思い出す、NHKテレビ放映「潮風が育む幻の竹」

2016年4月 9日

NHKテレビ放映「潮風が育む幻の竹」


先々月の事でしたかNHKテレビ放映をして頂きました。先日は、夜遅く出張から帰り、何となくその放映内容をもう一度ビデオで観たくなったがです。ずっと虎竹の里にいると、当たり前のように思って実はなかなか気がつかない地元の自然の美しさや雄大さに改めて魅了されましたぞね。真っ赤に朝焼けした海から昇ってくる、だるま朝日など他の地域の方からしたら本当にわざわざお金を出してでも見たくなる、そんな羨ましく思われるような絶景です。


NHKテレビ放映「潮風が育む幻の竹」


自分も通った安和小学校の校歌にも歌われる双子島は、海沿いの旧道からは双子には見えず海に浮かぶ一つの島です。この辺りは干潮時には、磯が向こうまで現れてきて竹職人さんなども貝拾いに良く通われていた場所でもあります。仕事の合間に話しを聞いた事が何度かありますけんど、いつもは寡黙な職人さんが、目を輝かせた子供のように話し出す様子を見ながら、心から安和の自然が好きで、一緒に生きて来られちゅうのだなあと感心したものです。空の色、海の色、まっこと眺めているだけで気持ち良くなってくるようぜよ。


番組タイトルは「潮風が育む幻の竹」となっていました。山に生えているはずの虎竹を、海がどうして育てるのだろうか?少し不思議にも思われた方もいるかも知れませんが、虎斑竹の独特の模様はこの土地だけにある特殊な細菌の作用と共に、この海からの潮風が影響しているという事も言われちょります。


パリ


潮風が何らかの働きをしているのであれば山の麓から山頂までしか竹の生育しない理由が納得できる気もしますにゃあ。虎竹の里の谷間の内側でしか色づきのない不思議さは、ハッキリと解明はされていませんがテレビで映し出された土佐の大自然からの贈り物には間違いないのです。


昨日、パリに到着しましたぞね。ギメ東洋美術館(musee guimet)にて高名な竹芸家、田辺小竹さんの手による虎竹を使った素晴らしいインスタレーションが展示されるがです。2日間にわりた開催に先だってオープニングセレモニーがあると聞いて田舎者ながら居ても立ってもおられず駆けつけて来たがぜよ。ここに来て眺める日本唯一の虎竹は、またきっと忘れられない物になると思うがです。













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竹工場の謎...忍者が投げた!?刃物の正体

2016年4月 8日

幅取り台の小刀


丸い木材の切口部分に逆ハの字型に刺さっているのは、どうやら刃物のようですがお分かりいただけますでしょうか?見ようによってはウサギの耳のようにも見える刃物は一体何のための物ですろうか?時代劇に登場する忍者が確か似たような手裏剣か何かを投げていましたが、それが刺さっている訳ではありませんぞね。


実は、竹籠を編むのに一番大事なのは何かと言うと、竹ヒゴを取る事なのです。一本の丸い竹を粗割りし、細かい竹ヒゴに取っていくのですが、同じ幅、同じ厚みにしていくのが職人の腕の見せ所。以前、テレビ番組で熟練鮨職人の方を放映していました、にぎった鮨の米粒を一つ一つ数えていくという突拍子もない事をやっていましたが、何と驚いた事に全ての鮨の米粒が同じ数だったのです!人の手というのは、まっこと精密機械ですが、竹職人でも同じような事があって、サッと竹ひごを指で挟んだだけでその厚みがノギス(測定道具)で測ったように正確なのです。


このように熟練度が増すのは、やはり竹ヒゴ取りが竹細工の命であるからですが、逆ハの字型に刺さった刃物は、二枚の刃物の間に竹ヒゴを通して幅を整えていくための道具なのです。間にあてがった竹ヒゴをシュッシュッと引いて幅を揃えていきますが、こちらの工場では、他ではあまり見られないような竹ヒゴの取り方をしていて本当に面白かったぜよ。


長い長い竹ヒゴを取るのに一人が助手として職人さんに付いて二人組で作業していくがです。助手は竹ヒゴの端をもって歩いていきます、長い竹ひごを一気に同じ調子で幅取りしていく事ができるので、安定した竹ヒゴをスピードアップかつ効率化して作る事ができますぜよ。竹籠は竹ヒゴが8割のウエイトを占めると言われます、良い竹ヒゴが作られるイコール、良い籠が編まれるという事ながです。
















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香港の雑誌「OBSCURA」さんが取材にやって来た。

2016年4月 7日

香港の雑誌「OBSCURA」Tiger Bamboo取材


香港に「OBSCURA」という雑誌があるのです。見本誌をいただきましたが何と表現したら良いのか...非常に高級感と上品なセンスを感じさせる本であると共に単なる情報を掲載している本ではなく、アートの要素をふんだんに散りばめた面白さがあります。


香港(Hong Kong)の雑誌「OBSCURA」虎竹(Tiger Bamboo)取材


どうして、このような立派な本の取材が遠く香港から来られる事になったかと言うと、先日、香港のマサさんが虎竹の里に来られていて感激頂き帰られたのですが、お知り合いの雑誌記者の方にご紹介下さったようなのです。まあ、それにしても良く外国からお越しいただきましたちや。


香港(Hong Kong)の雑誌「OBSCURA」虎竹(Tiger Bamboo)取材


それにしても、わざわざこのような田舎まで良くお越しいただきました。国内の方でもここまで来られるのには苦労される事が少なくないのに、海外からとなると余計に大変だったかと思います。まっこと、お越しいただけた事に感謝するがですが、なんと記者の方は自分の拙書「竹虎四代目への道」までご購入されて持参頂いていたのには感動したがです。


香港(Hong Kong)の雑誌「OBSCURA」虎竹(Tiger Bamboo)取材


香港の皆様は自分達からしたら東京の方々と同じような感覚ですぞね。高層ビルを竹の足場で組み上げる印象が強くて日頃から竹に親しむイメージがありましたが一般的には竹と人がそう近い距離でもないようです。思えばそれも当然ぜよ、あの大都会から来られている若い方々なのです、竹が筍から成長して3ヶ月で20数メートル伸びるとか、竹の太さと生育年数が関係などご存じないのは当たり前やったのです。


香港(Hong Kong)の雑誌「OBSCURA」竹虎工場取材


せっかく遠くからお越しいただくのだから高知の新鮮な魚でも食べていただきたいと考えちょりました。ところが、午前中に来られてから2時間をゆっくり超えるインタビュー、それが終わると竹林、店舗、倉庫、工場などもの凄い勢いで取材をされて、とても昼食タイムなど取る雰囲気ではないがぜよ。さすがパワーみなぎる香港の方々ちや。


香港(Hong Kong)の雑誌「OBSCURA」虎竹(Tiger Bamboo)自動車取材


工場では少しづつ製作が進む日本唯一の虎竹自動車に興味津々のご様子ぞね。最初は、まさか実際に道を走ることの出来るものとは信じられないかも知れませんが竹の強さや、柔軟性など竹の特性をじっくりご説明させてもらうがです。


香港(Hong Kong)の雑誌「OBSCURA」虎竹(Tiger Bamboo)自動車取材


シートも並んで取り付けられていますし、粗編みをかぶせていましたので一度試しにシートにお座りいただきます。記者の方も、こじゃんと(とても)喜んでくださって自分の方も嬉しかったのですが、この車に竹編みシートにしてから初めて二人並んで座してみて、自分の方もいよいよこの日本唯一の虎竹自動車で走り出すイメージが朧気ながらに見えて来た気がするのです。
















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竹虎期待の新人が初めての挨拶

2016年4月 6日

竹虎期待の新人


竹虎では毎月一回社員全員が集まって全社会議をしよります。小さな会社なのですが、それぞれ違う部署では全く違うています。そして同じ竹虎の中なのに、社員一人一人が実は意外と他の部署の事を知る機会が少なく、分かりあっていない事があると気がついて始めた全体会議ぜよ。原則全員参加を守りながら、なんだかんだで、もう10年越しで続いちょりますので今ではすっかり定着した恒例行事のようになっています。


大きな海に漕ぎ出す時に、行き先が無いという事はあまり無いですろう。どこかに行くという目標を決めないと迷ってしまって結局何処にも辿りつけないと思うのです。そこで、年度初めの会議では竹虎がこれから南に行くのか、北なのか、それても東か西か?そんな話を少しさせてもらいました。けんど、会議の中での一番の楽しみは、何と言うても「GOOD&NEWS」ぞね。社員全員に最近起こった嬉しかった事、楽しかった事を立ち上がって共有してもらうのですが、毎日顔を会わせて働く仲間の事でも思いがけない事が好きだと分ったり、趣味があったり、家族の事や、休日の事を話してもらえて毎回、毎回こじゃんと(とても)心待ちにしている時間なのです。


竹虎全社会議


ところが、今回の全社会議ではこの「GOOD&NEWS」より更に心躍るようなビックニュースがあったがぜよ。それが新卒で入社したばかりの社員の紹介なのです。この新入社員は地元の高校を卒業されています、とにかくモノ作りがしたいという志を持って竹虎が求人票を出している訳ではないのに自分で調べて問い合わせをしてきて見事採用になったピカピカの若者です。


虎竹林(Tiger Bamboo)


竹の仕事というのは若い彼にとっては分からない事ばかりで、辛い事もあるかと思いますが、竹ほど美しく、心安らぐ素晴らしい素材はありません。そして、自分達が1985年から「21世紀は竹の時代」と言ってきましたように、竹ほど継続利用可能な天然資源はありません。成長が早く、まだまだ知られざる力を秘めた若竹のように、この社員がスクスクと真っ直ぐに伸びていくのを期待しちょります。













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四角い形の茶碗籠

2016年4月 5日

真竹四角茶碗籠


古い竹籠には普通にある形なので昔は一般的に広く愛用されていた四角い茶碗籠ですが最近は編む事のできる職人さんが少なくなって、なかなか目にするチャンスも少なくなってきています。


いつだったか長い年月と煤とで赤黒い色合いになった角型茶碗籠を手に入れちょります。新しく製作した真竹四角茶碗籠に比べて二回りほど大きいのは家族の人数が多かった証だと思います、巻き縁の仕事の丁寧さから熟練の職人さんが作られたものだと分かりますが、このような形の台所籠は場所を有効に使えるので重宝されてきたはずぜよ。


真竹四角茶碗籠


ようやく、皆様にご紹介できるようになった竹籠は縁巻きのあしらいとサイズが違うものの、ほぼ昔の茶碗籠と同じ。大きなカマドは今の住宅にはありませんが、使い勝手の良さは何ら変わる事がないがぞね。


真竹四角茶碗籠


青々とした出来たばかりの色合いは、すぐに落ち着いた色目に変わり、長くご愛用いただくうちに更に色合いが深まります。少しレトロな感じの台所で竹籠を使われる主婦の方を雑誌か何かで拝見しました。けんど、別にレトロでなくとも今の現代的な台所でも竹の親和性は置けば、きっとお分かり頂けますぞね。













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最近の雑誌・新聞掲載

2016年4月 4日

繊研新聞


田舎の小さな竹屋ですのに、本当に沢山の方に助けて頂いている事を実感しています。マスコミ掲載ひとつとっても、主に2000年以降からの雑誌、新聞、テレビなどの掲載が386回もあるがぞね。まっこと皆様のお陰と、こじゃんと(とても)感謝しているところです。


繊研新聞竹虎記事


近々の掲載でも繊研新聞さんに2月に出展したニューヨークのCOTERIE(コーテリー)展の事を掲載頂きました。実は掲載いただけると聞いて楽しみにしていて新聞が届いた時、どこに載っているのか分からず何と3回も隅から隅まで見直したがです。ところが何処にも載っていません、やはり海外からの情報を日本国内で発行するので何かミスがあったのかなあ?などと思っていたら、あまりに良い場所に大きく掲載頂いていたので、まさかと思って見逃していました。それくらい大きな扱いにしてくれていたのです。


繊研新聞(2016年3月23日)


この新聞は一般的にはあまり馴染みがないかと思います。自分も全く存じ上げなかった新聞ではありますが、実は日本の繊維関係、アパレル、ファッション業界では、ほとんどの方が目を通す重要な新聞だそうです。


雑誌「瀬戸マーレ」


「瀬戸マーレ」という雑誌の特集「手仕事の技が冴える 土佐の逸品」でも取り上げてもらいましたぜよ。この本は中国・四国の高速道路SAや道の駅、主要観光施設で配布されている本なのです。


雑誌「瀬戸マーレ」竹虎記事


春の行楽シーズンでもあります。気候も良くなり休日などには車を使って遠くにドライブを楽しまれる方も多いかと思います。自分も車を運転する事が多く、2時間ごとの休憩を心がけてはいますが、そのような時にふと目にとまるこのような本を手にする事も多いのです。


雑誌「瀬戸マーレ」竹虎記事


そこで、コーヒーブレイクがてらに腰を下ろして読むのですが、本当に地域に密着した楽しい穴場情報があったりして面白いぜよ。このような自分も大好きな本に掲載いただけて嬉しく思っているのです。


ことりっぷ


奥四万十博というのをご存じでしょうか?高知県を流れる最後の清流四万十川は、四国カルストの山麗を源流に196キロの流れとなっています。その流域の須崎市、中土佐町、四万十町、梼原町、津野町の5市町で開催する旅誘客キャンペーンぜよ。


奥四万十とは上手いことを言うたと思いますが、新しい言葉で新しい概念が出来て、新しい事が生まれそうですきに、まっこと面白いものですにゃあ。こちらの「ことりっぷ」さんには奥四万十で見つけたすてきなおみやげとして虎竹ランチボックスや、虎竹くじら箸置きが掲載頂いております。


千種伸彰氏著「セルフキャスト」


このメディアプロデューサー千種伸彰氏著「セルフキャスト」には第1章のトップに10ページものページ数をさいて竹虎の事を掲載いただきました。YouTube(ユーチューブ)などを使うた動画配信で自分達を発信している取り組みを紹介いただいちょります。


まるで、先進的な取り組みかのように書いて頂いてますが、田舎者の自分とっては他にやりようがないのでやっているだけの事なのです。経営は「ヒト、モノ、カネ」と言われていますが、都会のように「ヒト」はいないので自分達で出来る事をやる。「モノ」は虎竹しかありません。「カネ」は当然無いのですがYouTube(ユーチューブ)の動画配信はじめ多くのインターネットでのサービスは無料というのが素晴らしいがです。


こうして取り上げて頂けるご縁に感謝しながら、これからも竹みたいに真っ直ぐにやるだけなのです。













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虎竹の鋏(はさみ)

2016年4月 2日

虎竹鋏(はさみ)


面白い竹製品があるのです、それが虎竹の鋏(はさみ)なのです。「竹の鋏」と聞いてどのようなものを想像されますろうか?きっと金属製の鋏に竹の持ち手などがついた物か、それともハサミとは名前は付くものの全く形の違う意表を突いたデザインの物か、人によって色々と考える事は違うかと思いますが、このオーソドックスな普通の形をご覧になられていかがでしょうか?


オーソドックスと言うても、もしかしたら今ではこのような形のハサミは珍しいかも知れませんにゃあ。母や祖母の裁縫箱に入っていたり、内職のおばちゃんが日差しの中の明るい縁側で使っていた昔ながらの懐かしい形ぜよ。けんど、普通の何でもないような形だけに、ハサミとしての機能面はどうだろうかと心配になるかと思います。竹ならではの弾力を活かした動きの機能は予想できても、物を切るという一番大切な機能があるや?なしや?


ところが竹を扱った事のある方でしたら、この薄く削られた刃部分を見ればお分かりいただけるのではないでしょうか。竹虎では、剥ぎ竹と言って枝折り戸の枠を編み込む竹材を機械で取ることがありますが、薄く剥がれた竹は、まるでカミソリですぞね。特に竹表皮部分は竹でも一番強い箇所です、竹表皮が大事な虎竹は必ず表皮を残して剥いでいますので素手で油断して触ってしまうとスパッと指先を切る事もありますぜよ。


論より証拠、コピー用紙を実際に切っちょりますので是非一度ご覧いただければと思います。気持ちよくジョキジョキと切れていくのです。
















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竹で世界は一つ、中国竹子博覧園

2016年4月 1日

中国竹子博覧園、竹照明


久しぶりにお伺いした安吉県には「中国竹子博覧園」という広大な敷地に作られた竹のテーマパークが出来ていました。以前はこのような施設はなかったのですが、竹の産地としての安吉を国内外からのお客様に大いにPRされているようです。


主要な施設だけを歩いても、ゆっくり1時間はかかるとの事でしたが施設内の地図を観てみると、なるほど全部は周りきれないような広さのようぜよ。エントランスや通路に吊された大型照明は、ハッとさせられるような美しさ、竹は本当に素晴らしいものですにゃあ。


竹キリン


楽しそうに戯れるキリンの親子がいましたが、もちろん動物園に来たワケではないのです。竹で編まれたキリンぞね。


竹パンダ


美味しそうな笹を探して歩くパンダも竹製。ちなみに、こちらの中国竹子博覧園には主食が竹である本物のパンダも数頭飼われていて来園された皆様に喜んでもらっているようです。


竹の馬


駆け抜けて行く馬たちも竹。


竹象


室内にあった象の親子も細かい竹編みで作られていました。


竹象の竹編み


日本では、このような大きな造作物を竹編みで作られる事は少ないので、このような動物たちを拝見できるだけでも面白いがです。しかし、曲線を竹で表現するにはヤタラ編み(乱れ編み)が多用される事が多いと思いますが、この象の親子は細く取られた竹ヒゴをゴザ目編みして形を創っていますので、まっこと高度な技術力ですぞね。


大泰竹種子


このテーマパークの中心的な建物に中国竹子博物館という建物があります。ここには様々な竹に関する資料や製品があって又行きたいと思う程ですけんど、その中の展示のひとつに竹の種がありました。竹の開花周期は60年とも120年とも言われていますので普通の方があまり目にされる事のないものでもあります。


黄竹種子


竹は温暖な地域に広く分布していて東南アジア、オーストラリア、中南米、アフリカなど世界に約1300種とも言われますが、ここにも色々な種類の竹の種子を展示されちゅうのです。


けんど、ご覧になられてお気づきかと思いますが種はまるでお米のように見えませんろうか?そうです、実は竹はイネ科の植物なのです。そして、お米と言えば世界で一番美味しいお米の収穫されるのは日本、だから世界に数ある中でも同じイネ科の竹の品質が一番なのは日本であると言うのが自分の持論ぜよ。


中国竹の里


とは言うても竹は誰かと競い合うものではないがぜよ。一枚の写真が展示されていましたが、このように竹に囲まれた素晴らしい地域が広がるのが中国の魅力です。規模は圧倒的に違いますが虎竹の里とも少し似ていて親近感がわいてきます。


竹のように地中に地下茎を張り巡らせ、竹と竹が手を握りあい、助けあい共に生きるように、人も竹に見習う時代が来ているように感じるがです。


中国竹林の職人


懐かしい動画がありました。もちろん日本の動画ではなく、中国の竹林での職人さんたちの仕事の様子ぞね。けんど、竹林の美しさや、働く竹人に中国も日本もないのです。


割竹ロープ


細く割った竹をロープ代わりにして竹を束ね、ねじって留める。小さい頃、観た事がある懐かしい光景ぜよ。ナタ一本を腰にぶら下げて竹林に入っていた、あの職人さんの仕事が、遠く離れたこの安吉県にあるのです。













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