「竹虎ゴールド」虎斑竹バックニューヨーカーのインナーバックは虎竹染め

虎竹染め「竹虎ゴールド」


南国土佐の強い陽射しを浴びて美しい色合いの虎竹染め生地が風にたなびいているのです。この山間にある染色作家、西峯久美さんの工房で虎竹葉を使うた染めのハンカチなどを作って頂いているのですが今回は虎竹バックニューヨーカーに使うインナーバックと、バックを仕舞うためのエコバックにもなる手提げ袋を虎竹染めにしたいと思ってお願いしちゅうのです。


虎竹葉


今は竹伐採の季節では無いのです、そこで、虎竹染めのためにわざわざ山に入り竹葉を集めねばなりません。手触りの良い生地を選んで染めてもらっていますが、一度に沢山の生地を染める作業できませんので、その都度の竹葉集めは、まっこと大変ながぜよ。


虎竹染め「竹虎ゴールド」


ところが草木染めの場合、もちろん自然素材ですから色合いはその都度違う事もありますが、葉を集めたばかりの新鮮な時と、少し時間が経過した後では染め上がりは全く違うがぞね。竹葉は抗菌性があるためか普通の素材と比べると鮮度保持が格段に高く、数日は使えるので助かると言われますが、それでも初日に染める生地と最終日に染める生地では色合いがかなり違ってきます。


使用後の虎竹葉


この竹葉染めでは青々とした葉色から何故こんな淡く美しい黄金色が染め上がるのか?まっこと自然というのは神秘的でもあり不思議でもありますぜよ。虎竹バックニューヨーカーでは虎竹のフレームを繋ぐ紐も自然素材のものに変更して色合いもこの虎竹染めに統一しますので想像しているだけでワクワクしてきます。


虎竹染め、染色作家 西峯久美さん


もう何年も前の事になりますが、手ぬぐいなどを試作で染めてもらって出来あがった時には虎竹染めの独特の優しい黄色い上品な風合いにビックリして思わず嬉しくなって多くの方にご覧いただくうちに誰が呼んだか名付けられた名前が「虎竹ゴールド」。


なんと仰々しい呼び名やろうかと思いましたけんど、今日のような五月の気持ちの良い風が吹き抜ける縁側で虎竹染めを見ていたら、ピッタリのネーミングではないかと感じるがです。


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