空から見る、竹トラッカー「チャレンジラン横浜」一生忘れない由比

空から見る、竹トラッカー「チャレンジラン横浜」


空からの画像を見ると、手前の広い平野部が島田市と藤枝市、山を隔てた向こうの平野部は静岡市です。隔てる山など本当に小さく見えますが、これを実際に走るとなると何と遠かった事か。


その先画像右側に白い頂で見える富士山に近づいていくと、遠くて少し分かりづらいのですが山が海までせり出している所があります。飛行機から見ても平野部がないのが分かりますが、ここが由比(ゆい)。切り立った大地と平地の狭さ故に海岸線部分に東名高速道路、国道1号線、JR東海道本線が所狭しと並んで走る交通の要所。


竹トラッカー「チャレンジラン横浜」


この由比の手前までは、静岡市を朝4時にスタートしてバイパス高架下の一般道を快調に走ってきましたが、先が行き止まりになっていて遂にここで立ち往生します。真っ暗な中、頭の上を走り去る車の音だけが聞こえてきました、とうとうこの高架のバイパスに上がらねばならないだろうか?後で地図で確認したら興津川という川に突き当たっていたのでした。


何とか迂回するルートはないのだろうか?しばらく動けずにいましたが、前に向かって走るしかありません。微かな潮の香り、右側はすぐ海のようでしたから兎に角左折してみると二車線の道に突き当たりましたので東にハンドルを切ります。少し進むと右手に灯りのついた店舗のようなお宅がありました。こんな早朝でしたが長靴をはいて仕入れに向かっている魚屋さんか何かのご夫婦をおられましたので竹トラッカーを止めます。


「バイパスを通らずに行く方法はないですろうか?」


ここから、すぐ先に合流地点があったのですがそこを通らねば次の富士市には行けないと教えてくれました。


由比から見た富士山


お礼を言ってバイパスの1号線合流地点まで行くと高架ではなく下道なので少し安心します。しかし海沿いの道、早朝なので通行量は思ったほどありませんが道幅が広くスピードを出した車が行き交っていました。


右のサイドミラーを何度も確認しながら走り、後続車が来るとみるや左側に寄せるのですが途中かなり広くなった駐車スペースがあって助かります。停車して、ふと前を見ると遙か向こうに見えるのは富士山か?そう言えば、この道路と富士山のアングルは何か見た事のある光景だと思い返すと台風の大波の時など気象情報の番組で、何度かテレビで見たことのある場所だと分かりました。


由比駅


後続の車が来ないうちに出来るだけ少しでも前に進みたいとアクセルを踏み続けていくとバイパスから脇の細い道に入れそうな所に来ました。実は、ここは先ほどの魚屋ご夫婦に聞いていたバイパスから脇道に下りられる場所でした、どうやらここからはゆっくりしたスピードで走れそうです。


夜明け前の由比駅、看板下で安心したのかドッと汗が噴き出してきます。さっき途方に暮れていた所から、ここまで地図で確認したら本当にわずかな距離、遠いと思っていましたが走ってみれば何ということのない距離でした。


富士山と由比


飛行機は伊豆半島の方に近づいてきました。こうして見たら、ただただ美しい日本の海と山の景色が続いているだけのように見えますが、あの忘れられない由比はあの富士山の左側にあるはずです。あそこから見た富士山、今日見ている富士山、おなじ山なのに随分違います。


富士川


富士市に入る手前には又このような広い川が流れています、四国にはこのような広い川はあまり見られないので東海道では橋の長さにも圧倒され続けました。逃げ場の少ないこのような橋も決して得意ではない竹トラッカーですが、辺りが明るくなってきたし、もう一息。この富士川を渡れば次の充電ポイントがあるのでした。


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