四国八十八箇所、神峯寺(竹林山地蔵院)

竹林山地蔵院神峯寺


高知に暮らしていて普通にお遍路さんも見かけますし、そもそも虎竹の故郷である焼坂の山道が昔の遍路道ですので、そのような古い道を歩いてまわるお遍路の皆様と言葉を交わす機会も多いのです。そんな身近にあるとかえって、わざわざ八十八箇所を廻ってみようとは思わないのです。


ところが、ふとしたキッカケがありました。かなり大きなキッカケでした。そして、急に思い立って初めてお遍路として行こうと決めたのが、たまたま何故か神峯寺(こうのみねじ)。


四国遍路納経帳


いくつか候補はありましたが、どうも東の方に光りが差し込んでいる気がしました。ここは高知県でも東部の安田町にあり真言宗豊山派の寺院との事です。まったく何の知識もなく向かいましたが、少しくらいの山道には驚かない自分でも「これはっ!?」と思うような曲がりくねった急勾配の細道が続きます。


さすが、「土佐の関所」「遍路ころがし」と言われ四国八十八箇所屈指の難所だけの事はあります。しかし、これも後から知りましたが何と神峯寺は竹林山(ちくりんざん)地蔵院(じぞういん)と号しているそうではないですか!?


なるほど、妙に気持ちがここにばかり引かれたのが分かりました。


Patricia Venturaさんと竹虎本店


さて、この山道の登り口でたまたま出会ったのがパトリシアさんでした。ポルトガルからハネムーンで来日されたとの事ですが、初めての日本なのに東京でも京都でも、また北海道に行くでもなく四国のお遍路周りに来られたというのが気に入りましたぜよ。


ご主人は先に山道を歩いて行ったのですが、あまりに急で遠い道のりなので車で上がる人を待っていたようです。そこに自分が偶然通りがかったという事なのです。


Patricia Venturaさん、竹虎本社、竹トラッカー


出会ったのが土曜日、それから二人してヒッチハイクと徒歩で西に向かって来られるとの事ぞね。次の週の水曜日なら自分が本社にいるとお伝えしていましたが、安田町から須崎までは90キロくらいあります。普通ななら十分移動できる距離ですが大きな荷物を背負い(車に積むときに荷物持ちましたが、こじゃんと重い!)霊場を巡りながら、ちょうどその日に辿りつけるのか?と思っていました。


しかし、思ってみたら、どうして土曜日にお遍路に行こうと思うたのか?しかも沢山あるお寺の中から神峯寺にしたのか?パトリシアさんを初めて見た時には周りに地元のお年寄り達が笑顔で沢山集まっていました。一瞬その姿が自分には天使のようにも見えました。迷わず車を停めたのは、そのせいでした。


実際にはただ単に台車をついたり、杖をもったりして集まり日陰で涼みながら世間話をしていただけのお婆ちゃん達でしたが優しく近道を教えてくれて助かりました。


そんな、たまたまが重なり、やってきたお二人に日本唯一の虎竹をご覧いただきます。横浜まで1000キロの旅をした竹トラッカーの事もお話できました、お遍路さんの取り持つ不思議なご縁に感謝ぜよ。虎竹の里でここにしかない竹を見過ごそうとしていたように、実は四国には凄い地域資源がある事を知らずに来たように感じています。


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