青竹踏み、竹素材そのままならではの憂い

青竹踏み


青竹踏みは単に竹を半分にしただけの物というように思われているかも知れませんが、実は同じ頃合いの竹材を選別するところから非常な苦労があるものなのです。よくご覧いただきたいのは竹節です、強度確保のため青竹踏みの中に必ず節が2つ入るように材料を取っています。竹はウラ(先端)に行くほど節間が伸びますので青竹踏みの材料は、竹材の元に近いある一定の部分しか使用できない事がお分かりいただけるかと思います。


竹にも個性があって、節間の長い竹、短い竹など様々です。なので、竹林に行って伐採する竹を選別する時にも太さはもちろんの事ですが青竹踏みに使う節間まで考慮しながら職人は伐採をしています。しかし、そうやって伐採した竹であっても一本そのままを全て使い切ることができません。


竹製品が沢山製造されて売れている時代であれば、この使わなかった竹材部分も別の竹細工に活用できていましたので無駄もなく、全体的なバランスでコストを下げる事もできていました。ところが今の時代は違います。


竹栓


節を2つ入れて加工が出来たて青竹踏みが無事完成した後も苦労は続きます。竹材を自然素材のまま使用していますので乾燥により収縮する場合があるのです。この竹栓は一体何かお分かりになりますでしょうか?


実はこれは半分にした青竹踏みが縮まないように数カ所にはめて乾燥させるためのものなのです。しかし、しばらく縮みや伸びがなくなったと思っていましても、やはり竹は生きています。微妙な湿度や気温によって縮んだり、反対に伸びる(広がる)こともあるがぜよ。


青竹踏み


こうして時間をおいて良く乾燥させたつもりでも、いざ出荷前の検品となると竹のサイズが変わっている事もしばしばなのです。一定に伸び縮みするわけではありませんので当然歪みができてきて加工時には平らにしていてガタつきのなかった青竹踏みの接地面を再度削り直す必要もあります。


青竹踏み


生しい青竹を乾燥させて使いますのでカビには常に注意していますが、最近では温暖化のせいでしょうか?10月も半ばに差し掛かろうかと言うのに蒸し暑い日があります。こんな気候では、梅雨時だけでなく真冬以外は定期的にチッェクしていないとカビが生える場合がありますので保管時にはエアコン、扇風機などを多用せねばなりません。


こうして考えてみますと、元々はインターンシップの学生さんたちが青竹踏みを知らなかった事から若い世代に竹が忘れられると危機感を感じて、一人でも多くの方に手にとって頂きたい気持ちだけで来ましたけんど、まっこと手間のかかるものなのです。


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