記録的な大雨と竹の防災


繁藤災害


朝日新聞社「竹の博物誌 日本人と竹」には昭和47年に高知県土佐山田町で起こった山崩れが取り上げられています。自分が小学校高学年の時でした、連日テレビ報道されていましたので特に高知では繁藤災害と言えば忘れられない大災害として記憶されている方も多いと思います。現在は高速道路が通っていますので現場近くを車で走る機会はあまりないのですが、それでも極まれに災害現場となった繁藤駅近くを通りかかると必ずあの時の災害を思い出さずにおれません。


竹の葉


小さい頃から「地震の時には竹林に逃げろ」とずっと教わってきました。竹根の強靭さは普通ではありません、折ろうと思ってもしなるし、それなら柔らかいかと言えば稈と同じように節があり素手ではどうしようもない程に固いのです。それが縦横無尽に走りそれぞれの竹がしっかりと手を握り合い、しかも幾重にも重なっているのですから天然の竹筋コンクリートと呼ばれるのは本当に納得です。


台風や雨の多い南国土佐では昔から家の周りや川岸には蓬莱竹など株立ちの竹が植えられていて強風や増水から人命や財産を守ってきたのです。あの繁藤災害でも、山肌の崩壊は竹林で止まっています。


雨の虎竹の里


今回の記録的な大雨では、物流の生命線とも言える四国山脈を貫く高知自動車道が、片側車線無くなるという新聞の紙面を見ても少し信じられないほどの自然の力を見せつけられました。しかし、同じくらいらいショックなのはテレビニュースで映し出される全国各地での斜面の崩落に竹林が少なからずあるという事です。


手入れの行き届いた竹林は強いが、放任されたままであったり面積の狭い竹林では十分な機能を発揮できない事があると竹業界では世界的に有名でミスターバンブーと呼ばれた竹博士・故上田弘一郎先生も書かれています。


改めて日本中の竹が使われる事無く放置され、場合によっては邪魔者扱いされている現状を垣間見る思いがしています。そして、役立つはずの竹林の力を活かせていない気がして残念でならない。竹の素晴らしさを伝えられず、竹の出番を作りだせていない自分達の責任は大きいと思っています。
















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