強力青竹踏みの割れ

強力青竹踏み


普通、青竹踏みは身の厚い一本の孟宗竹を半割にして使うのです。ところが、もっとガツンと来る青竹踏みが欲しいと言う社員の要望に応える形で製造をはじめた強力青竹踏み踏王(ふみお)くんは少し細めの真竹を使います。細身の竹だから急なアールが足裏にピンポイントで刺激があって初心者には少しオススメできかねますが、毎日愛用する上級者には一度使ってしまうと手放せない至極の逸品です。


しかし孟宗竹のように半割にするわけではなく、より強い痛キモ感のために6:4の割合で切り割りしてします。つまり、本来なら一本の竹から二つできるはずの製品が一つの製品しかできないのです。全体重がかかる物です、強度を考えて竹節を必ず二つ入れていますが、竹節の間隔は竹の元の方は短く、ウラ(先端)になると長くなり直径もだんだんと細くなります。従ってその頃合いの竹ばかりを選んで伐採して、更に厳選して製造しているのです。


青竹踏み


しっかり乾燥させたつもりでも自然の竹は呼吸しているので湿気を吸ってカビが生える、虫も入ります。竹によっては歪みがでて加工しなおす事もあるし、縮んだり、反対に広がったりもするのです。真竹は厚みのある竹ではありますが、日本最大級の孟宗竹ほどではないので沢山製造していく中にはこうして割れてしまう物もあります。


単純に竹を伐っただけの簡単な品のように見えますが、実は竹材確保だけでもかなり大変なものです。恐らく一般的な青竹踏みで満足できなかった方は多いかも知れませんが、今までずっと製品としてありそうで実は無かったものです。やはり、それなりの理由があるのです。


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