ANA機内の安全動画に注目!漆を使った一閑張り

 
Japan Creative、竹虎四代目


竹虎に来社された事もあり、ストックホルムで「Japan Creative」の展示会にもご一緒させていただいた廣村正彰さんが東京五輪ピクトグラムを開発されたとニュースで放映されていました。


誰でも見ただけでスポーツをイメージできる分かりやすいデザインは、さすがだと思いましたが来年にせまった東京オリンピックに向けて、このような海外から来日される方に向けた色々な動が活発になっているように感じています。


ana機内安全ビデオ


ANA機内にて離陸前に放映されている機内安全ビデオも歌舞伎風に変更されています。日本らしくて素晴らしいと思いますけれど、これもオリンピックで海外からのお客様が増える事を意識しての事ではないでしょうか。


ANA機内安全ビデオ


この動画は、さすが全日空と思える凝った作りになっていて何度見ても楽しいのです。特にご注目いただきたいのが隈取(くまどり)した歌舞伎役者が手荷物を棚に上げるシーン、使っている小道具ひとつにもこだわりを感じます。


一閑張行李


本当に短いカットで一瞬ですので気づかれない方が多いかも知れません。しかし、良くご覧いただくと棚に上げている荷物は今では国産は少なくなった漆で仕上げた一閑張です。


そしてさらに、見えにくのですが昔の衣類収納の定番であったスズ竹で編まれた行李もチラリと写っています。(連日沢山の方が搭乗されると思いますが一閑張、スズ竹行李に気づいた方はアッパレ!)


一閑張行李


あまり光沢のある細工が好きではないので今まで竹虎では地元の土佐和紙を使い、柿渋で仕上げた自然な感じのモノ作りを目指してやってきました。国産の竹編みを使って柿渋で仕上げる一閑張行李など恐らく竹虎だけではないかと思います。


ですが先日のブログでお話しさせてもらったように、この動画に登場するような漆塗りの一閑張を試作中です。ビデオに出てくる黒塗りは少し重たいだろうかと考えていますが、耐水性だけでなく化学物質などにも強いと言う漆に期待しています。


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