樹皮を使った細工たち


樹皮籠


日本中に成育しているキハダ(黄膚、黄柏)は、内皮を胃腸薬に使用されるなどされてきた薬用植物のひとつです。そして胡桃や、山葡萄、マタタビ科のツル植物であるサルナシなど、まるで、室内に樹木がそのままやって来たように感じる山の素材をそのまま使った樹皮籠があります。


スペインで見た樹皮買い物籠


竹と木は同じような所に生えていますので似た者同士と思われる方はいらっしゃいませんでしょうか?竹は地下茎でそれぞれの竹が繋がっていますが、木はそれぞれ単体で根を張っているとか、成長のスピードや材質、性質など全く違う植物です。


ただ樹皮の自然感には竹表皮の美しさにも通じるところがあり魅かれるところがずっとありました。実はそこにハッと気づいたのは2月に訪れたスペイン、ビトリアの街中でした、店頭に置かれた樹皮編みの手提げ籠に目が釘付けになったのです。


樹皮笠立て


なんと素朴で味わい深い籠だろうか?人と木が共存している...自分で竹林に分け入り、笊を編む分だけの竹を伐り出し庭先で黙々と竹編みをはじめる、あの職人さんの顔が浮かびました。しかし、こんな遠い国に来ずとも自分達が竹を生活の中に取り入れているように、木が普通の毎日にある暮らしは日本にあります。


桜皮鞘


胡桃の樹皮を使った傘立て、イタヤカエデで編まれた籠に入っているナタやハサミの鞘にはヤマザクラ。


キハダ、胡桃手提げ買い物籠バッグ


丈夫な山ぶどうを樹皮の繋ぎ目を編み込む紐に使い、口巻に使い、一番傷みやすい持ち手にした樹皮手提げバッグまであります。


胡桃樹皮


胡桃の材質は柔らかく木材としての価値はありませんが、樹皮は手提げバッグなどに多用されていて近頃では表裏の風合いの違いを活かした面白いものも良く見かけます。


樹皮籠


すべて天然の樹木からなので同じ種類の木であっても見た目にはかなり違いがあるのも魅力です。


東北の山々


日本は北から南まで長くのびた国なのだと改めて感じます。南国高知の車内ではエアコンが必要だったのに、こうして東北にやってくると山々は雪景色が広がります。このような寒い気候に鍛えられた木々は、四国の樹木と違う良い表情をしているのです。













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