強力青竹踏み「踏王くん」、真竹を継続活用するために

青竹踏み


お手軽、簡単にいつでも出来る日本伝統の健康法として人気の青竹踏みがあります。お陰様で沢山の方にご好評いただいておりますが、竹虎ではどちら様にもご愛用いただける定番の青竹踏みの他に、更に足裏に当たる竹のカーブが急角度となっていてピンポイントに刺激がある上級者向けの強力青竹踏み踏王くんをご用意しています。


強力青竹踏み


踏王くんは、通常の青竹踏みを毎日使う内に慣れてきて、もっと強い指圧効果で足の疲れを取りたいという竹虎社員のアイデアから生まれました。現在では、青竹踏みには一般タイプと強力タイプの大きく二種類がある事は少しづつ皆様に知っていただけているかと思います。


青竹踏み


しかし、青竹踏みと踏王くんの竹の種類が違うという事をご存じでしょうか?


青竹踏み


実は通常の青竹踏みはには日本最大級の孟宗竹が使われています。大きな竹なので半分に割るとちょうど土踏まずに優しくフィットするような竹のカーブができるのです。


強力青竹踏みシミ


一方、カーブの急な踏王くんの方は比較的小振りな真竹を使っています。この真竹を使う踏み竹にはシミが入る場合がありますので客様からお問合せを頂戴する事があります。竹虎ウェブサイトのページにも「ご一読ください!」と書かせていただいております通り真竹は自然のもので太さや品質、色合いは全て異なります。


竹は元の方が太く節間が狭く、ウラ(先端)に行くほど細くなり節間が広くなりますので直径5~7センチの太さで、しかも強度を考えて二節が入る竹材ばかりで製造し続けるのは非常に大変な事です。


特に今年は雨が多かった関係でシミができやすくなっています。太さや節の数ばかりでなく耐久性のために一定の厚みまで必要な踏王くんの貴重な材料に大きなキズや擦れ等でしたら選別で除いてしまうもののシミはご使用に問題ありませんのでそのまま加工するようにしています。


青竹踏みのシミ


竹職人が高齢化、減少していく中で昔のように管理されている竹林は激減しており、真竹もごく一部を竹細工用として伐採する他は使い道がなく荒れている状態です。1本の竹から3個、多くても4個しか製造できない踏王くんの竹材伐採、製造、販売を続けていくためにはこのシミの問題は避けて通れません。


水気の多い竹林でもシミの多い真竹が目につく場合があります。確かに竹山によっては全くシミのない青竹もあります、しかしご注文いただいてからどのような竹が届けられるかは分かりません。茶華道ではシミも竹の景色、個性として受け入れられています、真竹を使ったこの青竹踏みもユーザーである皆様の意識を変えていただかないといけない時期にきています。


孟宗竹


自然の竹はプラスチックのように均一ではなく色合い、形等それぞれ違います。もっと言えば製品に加工してからも竹は生きていて、縮んだり広がったりするものです。強力青竹踏み踏王(ふみお)くんをご愛用の皆様にも是非そのような竹の特性をご理解いただきました上でお使いいただきます事をお願いいたします。


真竹を継続活用できる製品というのが本当に少なくなっている中、竹虎は竹の調達が出来る限りこの細身の天然・国産・無塗装竹踏みを皆様にお届けしたいと考えています。そして、それにはご愛用いただく皆様のご協力が欠かせない時代となりました。


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