2020年、新春虎竹の里ウォーキング

虎竹の里


2020年の新年も恒例となっている新春虎竹の里ウォーキングにでかける事にしました。今年のお正月休みも気持ちの良い大空とポカポカと温かい太陽の日差しが輝いて全てが新しい年明けをお祝いしているように感じます。


新春虎竹の里ウォーキング2020


耳を澄ませば聞こえてくるのは遠くで鳴く山鳥の声、見渡す限りのどかで心休まるような景色の中、歩き出します。31年間愛用する時計をのぞくと現在朝9時45分、ゆっくめのスタートでした。


新春虎竹の里ウォーキング2020


母校の安和小学校跡を通り歩いていくと文旦でしょうか?黄色く色付いた果実が見えます高知では当たり前の光景ではありますが、冬でもこんな明るい元気になるような彩が育つ土地に生まれ育っている事を今さらながに感謝するのです。


新春虎竹の里ウォーキング2020


ところが、そんな虎竹の里も人が減り続けています。子供の頃に遊んだあちらこちらにも少しづつ空地も目立つようになりました。自分達を100年もの長きに渡り温かく見守り続けて来てくれた虎竹の里に、こんどは何か恩返しをせねばと強く思いながら前に進みます。


日本唯一の虎竹


少し行くとアスファルトの道路は未舗装の道に変わります。轍のある土の道路を鉄道沿いに登っていくと所々に日本唯一の虎竹が見えてくるのです。


虎竹の里空撮


歩いているのは正面に見える焼坂の山道です。竹虎は皆様のお陰で昨年125周年を迎えさせていただきましたが、大阪天王寺で竹材商として創業した初代宇三郎がこの安和海岸に小舟でおり立ったのが約100年前の事です。わずか1.5キロしか幅のないこの狭い地域でしか成育しない虎模様の浮かび出る不思議な竹と出会ってから歴史は始まりました。


虎竹g


まさに、これから山出しされ始めようとしている竹が置かれていました。


虎竹搬出用機械


竹林に続く小さな山道に停められている搬出用の機械もブルーシートをかけてお正月休みです。


虎竹の運ばれる山道


驚く程綺麗に整備されている山道に魅かれるように竹林に登ってきました。


日本唯一の虎竹


そうすると新春の神々しいような陽射しの差し込む息をのむような竹林の光景が目に飛び込んできたのです。


竹虎四代目(山岸義浩)


ほんの10分くらいのつもりが竹林を見ると我を忘れてしまいました。正午のサイレンで我にかえります。


日本唯一の虎竹


ややっ!?時計が間違っていたのか...しかし間違いなく出発したのは10時前の事でした。あれから2時間...。この竹林で竹に魅了され続けていた事になります。
浦島太郎のような気分で山道を下りて元の道路に出てきました、狐か狸にだまされたのでしようか?不思議ですが悪い気持ちではありません。




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