2021年1月18日の投稿

メゴ笹洗濯籠から虎竹脱衣籠

 
虎竹洗濯籠


昨年新しく竹虎の仲間入りした籠のひとつに虎竹脱衣籠がありました。先週土曜日の30年ブログでお話しさせて頂きましたようにメゴ笹という竹材は伐採してから長期の保管のできない性質を持っているが故に沢山の籠を編む事ができず「幻」と呼ばれていたのです。


メゴ笹籠


そこで、通年使える虎竹を使ってメゴ笹と同じような洗濯籠を作りたいと考えて生まれたのが虎竹洗濯籠です。普通だったらこのような新しい籠はなかなか出来ることはありません、ところが2020年は社会が大きく変わり需要と供給のバランスが崩れた年でもありました。そこで、たまたま、この新しい籠に取り組むチャンスができたのです。


虎竹洗濯籠


メゴ笹は伐採したばかりの青々とした状態では、柔軟性に富み粘りもあって扱いやすく職人の手に素直にそって籠の形になっていく竹材なので、他の素材で同じような形の籠にするのはどうか?何度かの試行錯誤はありましたものの、完成した籠はご覧の通り満足できるものでした。今の時代でなければ現れなかった籠です。




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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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