2021年1月19日の投稿

お一人様、小さな飯籠

 
飯籠


小さなお一人様用の飯籠は直径が17センチ、高さが10センチ程度しかありません。当然昔なら家族の人数もずっと多いですし、この何倍ものサイズの籠ばかり編まれていました。現在定番のサイズでも直径は26センチ、高さ17センチくらいはあります。


飯籠、竹虎四代目(山岸義浩)


それでは、この小さな飯籠は何かと言いますと元々は職人の遊び心から生まれたもので、いつもの仕事の合間に仲間とこのようなミニチュアを作って腕を競っていたと言います。籠やザルには編みやすい大きさというものがあります、大きくするには太い竹材が必要だったり、曲げや加工に力が必要で場合によっては一人で編めなかったりするものです。けれど、小さくするのは更に難しく技術力の差が現れやすいのです。


飯籠


そこで古老の職人が40数年前に力試しに編んだ小さな飯籠がこれです。キッチリした職人の性格そのままな姿、真っ白い竹肌が、こんなに深い色合いに変わるとは「時間職人」にも脱帽です。




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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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