新作の籐編み手提げ籠バック

2019年1月15日

籐編み手提げ籠バック


昨年から用意していた籐編み手提げ籠バックが、いよいよと形になってきました。籐は柔軟性、堅牢性にすぐれており竹細工の口巻などに多用され重宝されている素材です、籐編みを本体にして細部に虎竹をあしらい、内側の巾着部分には虎竹模様を表現して特別に製造してもらった織物「竹虎」を使います。


籐編み手提げ籠バック


籐の凄いところは、細くヒゴにすると柔らかくしなやかな特性を持つものの、丸籐そのままで使うと強度のある素材という相反する二つの性質を併せ持つところです。少し竹にも似ていますが、中が空洞になっている竹よりも堅牢性、加工性で優れていますので籐家具などが世界中で愛されているのだと思います。


籐編み手提げ籠バック


籐ヒゴで編まれた優しいカーブが印象的な本体に取り付ける持ち手は細い丸籐を使っています。小さい手提げがバックではありますれれど、細くても、しっかりした強さがある丸籐の特性をも活かしきっています。













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山を知る職人だけが編むシダ籠

2019年1月12日

シダ編み籠


かって近くの町には二軒ものシダ専門店があり大量にシダの出荷をしていたと言う話を、この30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」でお話しさせてもらった事があります。小さい頃にシダ取りのアルバイトをした年配の方の話では焼坂の山まで何度も通った事があるそうですので自然豊かな虎竹の里は日本唯一の虎竹のみならず、シダの里でもあったようです。


そうやって集められた籠編み用のシダは束にくくられ職人さんの所に運ばれていったそうですが、シダは採取してからすぐに編み込まないと硬くなって使えないので流通の整っていない当時のこと、近隣での製造が主であったと思います。


シダ編み籠


これほど耐水性に優れた身近な自然素材はありません、食器籠や水切り籠としてシダ編み籠は大いに重宝されてきました。しかし、竹のように材料として保管の容易なものと違い、その都度、山に入り素材を集めて編まねばならないので大変です。素材によって作ることのできる籠のサイズも決まってしまいます、細いシダしか材料がない場合、このような小さな籠が作られます。石鹸など入れる籠にピッタリではないかと思いますが全ては材料次第、昔のようにシダ屋さんがあって様々な太さの素材が揃っているわけではありませんので山を知っていないと編めない籠なのです。














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帰ってきたタフな竹籠、御用籠

2019年1月10日

竹虎四代目(山岸義浩)、御用籠、野菜籠


久しぶりに帰ってきた御用籠は職人が違っていても昔から変わることのない迫力と堅牢さで思わず笑みがこぼれます。骨太の竹枠、四隅の角部分には、まだ編み上がったばかりで青々とした真竹に曲げ加工する時の熱を加えた跡がついています。


御用籠、竹籠、野菜籠


大中小と三個がピシッと揃って入り子になっている姿など壮観ですらあります。すでに知らない世代の方の方が多いかも知れませんが、自転車やバイクが日常の運搬の主役だった時代、大人たちは必ずと言っていいほど、この竹籠を荷台にくくり付けていたものです。最後に自転車に竹籠を取り付けて走っているのが印象的に残っているのは香港生鮮市場の竹籠でしょうか。


御用籠製造


かって竹籠は物流の担い手でもありましたので、このような角籠は大量に製造されていました。そうは言っても自分もその当時をこの眼で見ていた世代ではありせん、年配の方々から伝え聞いた話です。しかし、段々と需要がなくなり量より質を求められるようになって少し職人の作り方にも変化があったのではないかと思っています。


竹虎四代目(山岸義浩)、御用籠、野菜籠


この御用籠に限らず竹の角物細工は竹フレームを直角に曲げるという加工があります。今は炭火を熱源に使っていますが、大量生の時代にはそれではとうてい間に合いません。効率よく仕事をするために炉に大きな火を焚いてフレーム用の竹を休み間もなく次々に曲げていき、工房には枠用竹が天井近くまで山積みになっていたと言います。


御用籠、竹籠、野菜籠


そんな面白い時代を見てみたかったものですけれど、それでもその技が現在に受け継がれこうして圧巻の力竹の交錯する角籠が作られている事に感激します。


この籠は重たい荷物を入れて持ち運ぶために作られています。香港の市場で使われてる竹籠もそうであるように、ある時には引きづられ、放られたり、重ねられたり、仕事の現場で役立っています。竹の硬さ、強さ、しなやかさ、柔軟さ、通気性、耐水性等が過酷な環境の中で十分に発揮され長く愛用されているのです。













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スズ竹の椀籠が出来ました。

2018年10月29日

スズ竹茶碗籠


スズ竹は市場籠で強さと耐久性が証明されている非常に堅牢な竹です。しかし、堅牢と言っても硬いという事ではなくしなやかな柔軟性を併せ持った竹だからこそ手提げ籠として持ち歩いても腰当たりがよく、使いやすく多くの方に好まれる市場籠となっているのです。


これだけの素晴らしい素材であるのなら市場籠だけにしておくには惜しいのです。しかし、それは誰しも考える事で元々、スズ竹ではおよそ思いつく籠やザルから始まり行李など大型の衣装ケースにいたるまで編まれていました。


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時代の流れで職人さんも減ってしまっていますので、あれもこれも製作する事はできませんが自分の好きな茶碗籠ならできるのではないかと思って実現したのがこのスズ竹椀籠。昔からある定番の形ではありますが底部分の通気性が良いのが特徴です、スズ竹は市場籠としてならプロの料理人の方々も使用されます。普通のご家庭でのお使い用でしたら一生涯ゆっくり使えるだけの強さがある竹です。


竹籠、竹虎四代目(山岸義浩)


生活に根差した竹細工ほど面白い物はありません。昔から身近にあり加工性も高かったために南北に長い日本では地域ごとに成育する竹を使って様々な形の籠や笊が編まれてきました。地域ごとどころか、その昔は竹籠は使う人に合わせた使い勝手のよい大きさ、形にオーダーメイドするものだったのです。たとえば自分の肩幅に合わせて背負い籠を作ってもらうという具合、今でいうならプロ野球選手が自分のポジションや足に合わせてグラブやシューズを作るようなものです。


そこで数限りないほどの竹が編み出されてきたわけですが、このスズ竹の籠もサイズを各ご家庭の広さにあわせるという事まではできかねますものの茶碗籠とて期待どおりの働きで皆様のお役に立てることは間違いありません。













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大創業祭に向けて竹籠を整理しています。

2018年9月22日

椀籠


来月、10月6日は竹虎の創業記念日という事で工場に併設している竹虎本店では「大創業祭」として3日間の特別なセールを予定しています。ご購入金額によって竹炭マドラーや竹炭石鹸などをプレゼントさせていただく事にしていますが、せっかくの機会ですので今まで試作した竹籠や竹ざる等も販売できないかと思っています。


試作した竹籠は形やサイズが微妙に違っていたりする一点物が多くてインターネットでご紹介することもできませんし、後々参考になる事もあるし、何より手元に籠やざるは沢山置いておきたいので、ついつい増えすぎてしまうのです。そこで少しづつ整理をしていますが、やはり幼い頃の思い出もある椀籠には色々な種類のものを作っていました。


白竹六角足付椀籠


色々あるので椀籠は来月のセールに出してしまえるかと言うと実はそうではありません。それぞれに職人さんの顔を思い出す籠ばかりで、実はあまり手放したくないものが多いのです。それでも実店舗にお越しいただければ実際に竹に触れていただけるのは当然ですが、これからの季節に行楽に活躍しそうなピクニックバズケットやランチボックスなど型違いのものや、B級品ではありますがお買い得な製品をご用意できそうです。














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沖縄と言えばジンディール、そして世界遺産今帰仁城の石垣

2018年7月 6日

津嘉山寛喜さん、竹虎四代目(山岸義浩)


沖縄で印象に残るのはジンディールと呼ばれる竹籠。沖縄と高知が似ているというお話しをさせてもらっていますが、使われる竹は高知ではシンニョウチクとも呼ばれ良く見られる株立ちの竹、蓬莱竹なのです。


蓬莱竹のバーキ


温かい地域を好む南方系の蓬莱竹は、孟宗竹や真竹のように根が広がらない株立ちなので昔から土地の境界線として、あるいは川岸の護岸のためにも広く使われてきました。沖縄でバーキと呼ぶ籠を編むのは津嘉山寛喜さん、蓬莱竹細工が残っているのは素材が身近にある西日本でも沖縄と高知だけ。


ジンディール


ジンディールは、銭(ジン)と籠(ディール)、つまり釣り銭などを入れるための籠として発達してきました。子供の頃の八百屋さん、魚屋さんには釣り銭用の竹籠が吊り提げられていた事を覚えておられますでしょうか?屋根のある店舗にあった竹籠は、普通の米研ぎざるのような形をしたものを吊るしてありましたが、このジンディールは露店で使われてきた籠なので紙幣が風で飛ばされないように口をしぼめたツボ型の編み方になっているのです。


蓬莱竹の蓋付籠


高知にも蓬莱竹の伝統はわずかに残るものの、さすがに津嘉山さんのように代々続いて父親の籠が手元にあるような職人さんはいません。


古い蓬莱竹の籠


昔から作られてきた籠の歴史は古い製品を見れば分かりますが、面白いのは口巻が全てエビ止めなのです。土佐網代の伝統の籠も素材は真竹や淡竹など違っていることもありますがエビ止めでした、やはり沖縄と高知、繋がりは深いと感じます。


今帰仁城


さて、今回は世界遺産にもなっていて美しい石垣の残る今帰仁城まで足を延ばします。


沖縄、今帰仁城の石垣


何を隠そう石垣ファンの自分は時間があれば有名、無名問わず城跡を訪ねる事が多いのです。


沖縄、今帰仁城の石垣


石垣に興味が沸くようになったのは仕事で出かける山深い土地で木々に隠された古い石垣を見つけた事がきっかけです。このような急峻で人里から遠い場所を耕作されていたのか?と驚いて、先人の苦労に思いを馳せたのが最初でした。


お城の石垣は比べようもなく大きく大規模です、今帰仁城の石垣は曲線のある沖縄独特のものでありながら野面積み(のづらづみ)。自然の石をそのまま使って、これだけ美しい石積みを作り上げるとは感動します!他では見たことがありません。しかし、どんな勇壮な石垣であっても全ては最初のひとつから、自分への戒めでもあります。





このブログを書いた後、ショッキングなニュースが飛び込んできました。あの素晴らしい今帰仁城の石垣が台風の大雨で崩れたというのです。たまたま観ていたテレビには、親切にあれこれと石垣についてお話しいただいた職員の方が残念そうな表情で写っていました。自分がお伺いした日は楽園のように美しい景色の広がる城跡でした、あの光景が一日も早く元通りになる事を心からお祈りしています。














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糖質ダイエットを断念したパン籠

2018年6月30日

真竹楕円パン籠


あきらめました。2年間続けていた糖質ダイエットで大好きなパンを出来るだけ控えていて、ずっと食べずにいたのですが...。新しい竹パン籠にのせたパンがあまりに美味しそうなので、つい手がでてしまったのです。


人気の料理屋さんが食器にまでこだわるのは、器によってその料理が何倍も美味しく見えたりするからだと思います。水でもペットボトルで出されるのと、ガラスのピッチャーに入れられているのでは全く違います。


パンも同じです、恐らく普通の籠に並んでいるだけなら食指がここまでは動かないと思うのですが、この竹籠に入れられるとフランスの街角で洒落たガラスケースに並べられていたパンのように美味しく見えたのです。


パンかご


これが罪作りな竹籠たち、何でも無いような楕円籠ですがこの編み込みは熟練の職人ならではです。生活の籠というのは基本的に一つではありません。同じ竹籠を複数使われる事が多いので一つでは見えてこないものが、何個か揃って初めて見えてくる景色があります。














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35年生、飴色手提げ籠バック

2018年5月15日

白竹八ツ目手提げかご


竹はこれだから手放せないのです。35年前から母が愛用しているものです、もちろん最初は白竹の真っ白い色合いでした。この艶やかさ、色合い、新品の 白竹八ツ目手提げかごと見比べて頂きますとご存じない方は驚かれる事間違いありせん。


この違いは職人が手を加えて染めているのではありません。とても人では、こんな微妙な深みのある染めはできないのです。


白竹八ツ目手提げかご


「時間職人」が染めた色合い。母の使う手提げ籠ですが他にも竹籠は色々持っていますので毎日使うでもありません。時には、こうして片方の持ち手を引っ掛けて片方の持ち手は内側に仕舞って物入れにしていたこともありました。


白竹八ツ目手提げかご


軽く、丈夫、多少の雨でも平気です、と良い事ばかりお話ししていますが自然の竹なので使い方が悪ければヘソを曲げて壊れる事もありますし、放っておけば虫が喰うこともあります。


けれども竹の良いところは悪くなった部分を修繕して又同じように使える事です。古い竹と、新しくやり替えた竹では色合いが違ったりしますが、それすら良い味わいとなります。もっと沢山の方が、竹を日常使いするようになれば素敵だといつも思っています。













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「我に七難八苦を与えたまえ」日本の運動会に竹籠カムバック!?

2018年5月 8日

玉入れ籠製造


竹を知らない世代に竹に触れてもらう事を考えた時に、学校の玉入れ競技の籠を思い出しました。自分達の世代では当然竹編みの籠を使うのが身近でありましたし代替品もなかったので軽く丈夫な竹籠が全国的に使われていました。ところが近年そうでない事を知って、日本中の運動会の玉入れ競技の籠を竹籠にカムバックさせるという壮大な夢を見て「全国玉入れ籠プロジェクト」が静かに、ひっそりと(笑)始まりました。


今の日本の竹細工での問題点のひとつがスピードです。熟練職人が少なくなり、簡単に思えるこのような竹籠でも製作できる所はそんなに多くありません。もちろん製作だけならば多くの職人ができますが、量産する事ができないのです。


玉入れ籠製造


多少の量はできるという場合でも、今度は価格面でつまづきます。製作に時間がかかり過ぎて安価にできません。運動会の時期が年に2回で、その時にだけ注文が集中するという商品特性もマイナス要因です。編んだ籠は最長で半年間も倉庫で広い場所を取って保管しておかねばなりません。


配送面では玉入れ籠のサイズがネックです。ほとんど空気を運んでいただくような状態ですが、梱包の箱サイズは最大ですので昨年からの全国的な運送費の値上がりで更に厳しい状況となりました。


玉入れ籠製造


それでも玉入れ籠をお求めいただく多くは購入予算の決まっている幼稚園、小中高校など教育機関です。良いモノをより安価に提供できないと結局使って頂く事が出来なくなり、必要とされなくなるしかないのです。


地元の小中学校などに何個か編むだけなら何とでもなりますが、全国の運動会を対象に考えるとなると、このような取り組みは自分達にしか出来ないだろう(日本で、こんな事に関心のある方もいない)と思い10年近くやってきました。


武将、竹虎四代目


しかし、ここ数年は製造だけでなく山の職人の減少が加速していますので、ますます大変になってきています。技術的、経済的、そして社会的な課題が加わった三重苦の中で竹林が近くにあり竹の伐採から搬出、加工、製造、販売と、山の原竹からエンドユーザーまで自社で管理できる竹虎ならではの挑戦は一体いつまで続けられるのか?


「我に七難八苦を与えたまえ」の武将・山中鹿介の気分です。













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頼れるスズ竹市場籠で、楽しいピクニック

2018年5月 3日

スズ竹市場かご


スズ竹市場籠はプロの料理人や板前さんも買い出しに使っていて、大事な食材を運ぶ信頼の丈夫さと使いやすさで評判の手提げ籠です。なのでスーパーや市場などへのお買い物に多用されているお客様はおられますが、それだけではもったいないのです。


スズ竹市場かご


竹の中でも抜群の強靭さを誇るスズ竹で網代編みされた市場かごは、収納力と堅牢性を兼ね備えたスグレモノです。たとえばピクニックなど遊びの場面でも、アレコレ余分な物まで入れられるゆとりのサイズと、その重さをしっかりと支える本体、少しぐらいの事では傷んだことのない持ち手は大活躍します。


スズ竹市場籠でピクニック


今日から4連休という方も多いと思います。天気の良い日には家にいるのはもったいないです、外に出て5月の風を感じてください。どんな荷物にも対応する信頼のスズ竹市場籠がお供しますぞね。
















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