サステナブル(Sustainable)竹籠

2019年6月10日

根曲竹籠


壊れた竹籠が持ち込まれてきました。根曲竹という丈夫さが自慢の竹で編まれた籠ですけれど、やはり十数年手近で愛用していれば何処か傷んでくるものです。

今回は2つの籠の持ち手部分が壊れていましたが手直しするとどうでしょうか?一体何処を修理したのかと思うほど全く分からないように元どおりの籠としてお使いいただけます。


根曲竹手付き籠


サステナブル(Sustainable)と言う言葉をよく耳にするようになりました。本来の意味は「維持できる」ですが、近年は世界規模で起こっている環境問題を解消に向かうための持続可能な生産などを指して使われています。竹は継続利用可能な唯一の天然資源という事から自分達は1985年から21世紀は竹の時代と言い続けてきました。


竹は、わずか3ヶ月で親竹と同じ大きさに成長する神秘の植物として注目されています。昨年参加させていただいた世界竹会議などにも50カ国もの国と地域から沢山の方が集い熱い議論が交わされているほどです。しかし、日本ではずっと昔から暮らしの中で無駄なく大切に使われてきたのです。


一閑張買い物籠


一閑張という技法も竹籠を長く大事に使いたいという発想から生まれました。編み込みが破れて穴の空いた竹籠に和紙を張りつけ、柿渋や漆で塗って補強したのがその始まりです。サステナブル(Sustainable)と言えば目新しく感じてしまいますが、日本人の生活は竹と共にありずっと持続可能だったことを忘れてはいけません。













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丸籐と皮籐の手提げ籠バッグ

2019年6月 8日

籐手提げ籠バッグ作り


表皮を剥いだ丸籐手提げ籠バッグが作られています。籐を水に浸けて柔らかくして編んでいきますので色が少し濃く見えますが乾燥させたらナチュラルな白色の籠が出来あがるのです。


白あけび手提げ籠バッグ


アケビ蔓も職人によっては表皮を剥いで使う事があります。お湯で煮て皮を剥いだ後に米のとぎ汁に3日間も浸け込んだ白あけびは籐素材にも良く似ています。


籐バッグ


籐バッグには丸籐で編むものと、薄く剥いだ籐皮で編むものがあります。


籐盛り籠


この大きなサイズの籐盛り皿をご覧いただきますと分かりやすいかも知れません。縁をグルグル巻いているのが籐皮、内側の編み込は細い丸籐を使っています。
















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右巻、左巻の竹籠

2019年6月 5日

淡竹籠


右巻、左巻と言っても誰も気にする人はいないだろうと思います。たとえ竹籠の口巻きの方向がどうであれ、使う方にとっても丈夫で快適でさえあれば問題ないのです。


真竹小籠


日本で編まれる大方の竹籠は右巻です。これは右効きの人が多いためなのですが、このような小さな籠であっても。


魚籠


川蟹やイダなどを入れた大きな魚籠であっても。


磨きの竹籠


竹表皮を薄く剥いだオブジェに使っている磨きの籠であっても。


籠


農作業に使われる籠も。


温泉籠


野菜を入れる手付きの青物も、多くは右巻です。


竹虎本店


竹虎本店を一回りしても圧倒的に右巻ばかり。そんな中やはり日本は広い、地方によっては左巻でばかり編まれる竹細工もあるのです。


篠竹ざる


昔ならいざ知らず、今となっては右も左もあまり関係ないので若い職人さんの中には左巻で作る方もおられます。しかし、知りたいのは伝統的に左巻を継承し続けている竹の事。


この竹籠もそうですし、一番最初の画像の籠は左巻×淡竹(はちく)というレアさ、しびれます。













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白あけび、200年

2019年5月25日

白あけび籠バッグ


白あけび手提げ籠バッグには特有の存在感があって、初めて手にする人も魅了されてしまいそうです。あのコゲ茶色の蔓が、このような色合いになる手間のかかる蔓の加工のお話しを昨日の30年ブログでしましたけれど驚くのはこれからです。


白あけび200年


これは普通のアケビ籠ではありません。今まで持ったことのないような細い蔓を丁寧に編み込まれているのを見るだけで熟練の技を感じてしまいますが、実は何と200年前に作られた白あけびなのです。


白あけび200年


出来あがったばかりの白アケビと見比べても、にわかには信じられないような経年変化に手にとっていつまでも眺めてしまいます。通常のアケビ籠は数十年使ったものでも山葡萄などに比べれば色合いの違いというのが際立つことはありません。しかし、これはどうしょう?百年単位という時間の長さにも驚きながら、やはり自然素材の底力をまた教えてもらったような気持ちです。


白あけび200年


ズシリと感じる籠の迫力、代々受け継がれてきた技の誇りに大柄な職人さんが一段と大きく見えました。













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白いアケビの手提げ籠バッグ

2019年5月24日

白あけび籠バッグ


白いアケビをご存じでしょうか?知らない方がこの籠バッグを見たら何と言うでしょうか?蔓の太さや風合いはアケビに似ているけれど色が全く違う、籐とも違う...これは一体何...?と驚かれることかと思います。


白あけび籠バッグ倉庫


白あけび籠バッグの秘密は、この薄暗い倉庫の中にあるのでしょうか?職人さんが自ら山に入り編む籠によって伐採してきた自然素材が山積みされています。


山葡萄素材


材料が少ないと言われていても昔からしっかり生産されている職人さんの所には、どこを訪ねてみても良質の山葡萄蔓が沢山保管されています。輸入の葡萄が増えたと嘆きながらも先祖代々の森の恵みの色合いは最高だと胸を張ります。


アケビ籠


納屋には長年使って歪んでしまった格好の良い大きなアケビ籠がつるされています。古くとも口巻の丁寧さから手技の技術を伺い知る事ができました。


あけび素材


普通にある、あけび蔓というのはこのような濃い茶色をしているものです。


白あけび籠バッグ素材


ところが、この白あけびの場合には、この蔓に手間をかけワンランク上の上品さを兼ね備えた手提げに仕上げていくのです。まず、あけびの蔓を一日かけて煮ていき表皮の皮が軟らかくなった所で一本づつの皮を剥いでいくといいます。そして、それから米のとぎ汁に3日浸け込んでこの独特の白い質感をもったアケビ蔓が完成するのです。














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磨き竹衣装籠の奇跡

2019年5月15日

磨き竹衣装籠


磨き細工とは竹の表皮を薄く剥いだ竹ヒゴを使って編み上げる竹細工のことなのです。竹材は沢山必要とするし手間もかかるものの竹は表皮に近いほど維管束と呼ばれる繊維が密集していて強く耐久性があります、また磨きをかけることによって長く使うほど愛着のわいてくる色艶の深まりが早いのも特徴です。


竹脱衣籠


スズ竹や柳で編まれた行李が山の様に積み上げられた写真を見ることがありますが全て白黒の時代のもの。職人が沢山いた当時ならこのような衣装籠もそれほど珍しくなかったかも知れませんけれど今では貴重品。しかも日頃は大、中、小の三個セットで編まれているので奇跡と呼びたくなります。


磨き竹衣装籠


近年ないような量の竹を伐採したと職人が笑います。ところが数ヶ月かけて揃った籠も実はまだ半分、製作はこれからも続きます。籠達が飴色に色付く頃には時間を作って様子を見に行きたい...まあ、いつの事になるでしょうか。













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スズ竹市場籠籐持ち手の修理

2019年5月 2日

スズ竹市場籠


この大型連休には各地で面白いイベントや青空市場が開催されています。高知では長い歴史を誇る日曜市が県外の皆様にも有名ですが、今度の5日(こどもの日)の人出はゴールデンウィークでもあり最高ではないかと思います。何を買うでもなくブラブラ見て歩くだけで本当に楽しい日曜市、そんな時の心強い相棒と言えば、かっての築地市場で板前さんにも愛されたスズ竹市場籠です。


スズ竹市場籠籐持ち手


近年は職人の高齢化で人気だった籐の持ち手は竹虎でも実に6年前から廃版状態。久しぶりに修理に戻ってきた籠は懐かしくもあり、いい色合いに育っているのを拝見して嬉しくもありました。竹籠の中でも最強クラスの丈夫さの市場籠だけあって持ち手の紐がこのように切れているのに、スズ竹の本体は何とも無いのはさすがです。


スズ竹市場籠籐持ち手


籐の持ち手は通常の市場籠よりも手間がかかりますので今ではあまり製造されていません。たまたま久しぶりに編み上がった籐巻を眺めていますが美しいものです。


スズ竹市場籠籐持ち手


そして、それを愛用された持ち手は更に美しく渋くなっています。自然素材ならではの経年変化は長くお使いいただく場合の大きな楽しみです。


スズ竹市場籠


今回、真新しく修理させてもらった籐持ち手は違和感がありますが、また使っていくうちに馴染んでいきます。













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国産山葡萄長財布、手付き小籠そして手提げ籠バッグ

2019年4月13日

山ぶどう長財布


経年変色した山葡萄も竹に劣ることなく魅力的です、もう長く愛用するものは30年になりますがシンプルなだけに飽きがこないばかりか更に愛着がましてきます。この山葡萄長財布はこれからですが、お使いただく方が触れる機会の多い品だけに手油で色合いがどんどん良くなっていきます。


山葡萄セカンドバッグ


母がセカンドバックを購入した頃は山葡萄を知る人も少なく、今思えば驚くような安価な値段で手にしました。職人さんもまだまだ沢山おられて、籠が大きな段ボールに山積みになっていたのを思い出します。


山ぶどう籠


前にもお話ししたように山葡萄に人気が出てからは海外の素材を使用したもの、海外生産のもの等が目につくようになりました。以前のように粗悪な物は皆無となり見分ける事ができないほど素晴らしい出来栄えの籠バッグがありますので海外製品が悪いという事でもありません。


竹虎は当然ながら地域の竹と職人、国産にこだわり抜く一方で、東南アジアにも定期的に出かけて行き勉強させてもらっています。中国は竹の本場ですから何度行ったか分からなくなりましたが、どこに行ってもギラギラした目のヤル気にあふれた職人さんが印象的です。しっかりした工場では高品質の製品を産みだしているので、きっと中国製の山葡萄もそのような職人さんが作られているのでしょうか。


国産山葡萄手提げ籠バッグ


ただ、一時は関心を失っていた日本の昔ながらの素材に再び心が動く職人との触れ合いがあり、山々でのモノとの出会いがありました。


国産山葡萄手提げ籠バッグ


山葡萄の蔓は水で決まると言います。「この美しい山水で育つ葡萄蔓だからこの赤味が出る」だとか言われると、ああ竹山の職人と同じだと嬉しくなります。それぞれの山深い地域で、それぞれの作り手がプライドを持って編み続けているのです。













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見た事もない極みのシダ編み籠

2019年4月11日

  シダ編み洗濯籠(ワラビ籠)


高知では昔から生活道具として親しまれてきたシダ脱衣籠、今ではほとんど見かける事もなく実際ご家庭で使われている事も稀ではないかと思います。わらび細工などとも呼ばれていますがシダは日本中の山に生えているので、かっては各地で編まれていた籠です。


防水性に富んだ性質は台所籠としてプラスチックの登場までずっと重宝されていました。何度かお話しするように虎竹の里は茎の長い良質のシダが多く自生しており隣町にはシダ素材ばかりを扱うシダ屋さんが二軒もあったと言います。大量に集められたシダは何処で、どのような籠に編まれていたのか?今では知る人もいなくなりましたので残された籠を見て推察する他ありません。


シダ編み脱衣かご


そんなシダを使って今回新たに編み上がったのは非常に珍しく、もちろん個数限定ではありますが極みとも言える脱衣籠なのです。昔から普通に見かける籠とは全く違った風貌と思いながら持ってみると若干ズシリと来る質感に「あれ?」と思います...、よく見ると何と二重編みになっているのです。


シダは表皮がツルツルして衣類の繊維質にひっかからないのも大きな特徴です、二重編みにすることによりシダヒゴの先端を内側に隠すことができるので本当に使いやすい脱衣籠となっているのです。


シダ(わらび)編み洗濯かご


楕円形になった長い方のサイズで53センチもある大きさにも注目です。シダ編み籠の難しさのひとつに材料集めがあって、いくら大きな籠用の太いシダが欲しくとも実際に山に入ると、なかなか思い通りの材料が採取する事ができません。


シダは採取してからすぐに編まないと硬くなってしまい編めない素材です。なので、この大きさで更に二重編みとなると太さの揃ったシダ材を手に入れるだけでも大変なのです。大小と二種類のシダ編み脱衣かごに使用される素材の太さは微妙に違っています。職人が素材を見て編み込む籠の大きさを決めるのでシダ籠のできばえは、ある意味山次第と言えるのです。


ワラビ(わらび)籠


細い材料で可愛いサイズのシダ編み小籠を編んでもらいました。スマホや時計、お部屋の鍵、小銭入れなど小さな物入れにピッタリです。数えるくらいしか作ることができませんので、ごくごく一部の方にしかお届けできないのが残念ではありますが、昔の日本では当たり前に暮らしの中にあったシダ籠をお手元に置いていただければ嬉しく思っています。













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春の行楽にカジュアルな籐かごバッグ

2019年3月28日

籐手提げ籠バッグ


籐(とう)は日本にはない植物ですので籐細工の材料として主にインドネシアなどから輸入されています。しなりがあり、軽くて強いという特性を持つていますので、家具などにも多用される素晴らしい素材です。


数年前までは、このナチュラルな籐を使った昔のお母さん方が買い物に愛用していたような手提げ籠バッグがありました。非常に腕のよい職人さんでしたが、お仕事ができなくなってからは竹虎ではずっと欠品だったのです。しかし、あれから何年も経ってようやく綺麗な籠を編む職人さんが現れ籐買い物籠が復活しました。


籐手提げ籠バッグ


以前の籐手提げ籠バッグとの一番の大きな違いは二本になった持ち手部分です。デザイン的にも格好が良く、耐久性もアップして言うことなし、これからの春の行楽シーズンに外にお出かけする機会も増えるのではないでしょうか?物の出し入れがしやすく、丈夫で自然な色合いの籐手提げ籠バッグなら、もっと気軽にお花見も楽しめそうです。


籐手提げ籠バッグ


ナチュラルな細工に対して、籐素材を染めてから編み込む染籐のバッグは落ち着いた感じでお洒落にお持ちいただく事ができます。一見どこにでもありそうな籐の籠ですけれど、サイズ感が絶妙で、奧行きがキリッと引き締まっていてシャープにお使いいただけます。


籐手提げ籠バッグ


熟練の籐職人が編み上げているので実用性や堅牢性は当然の事、この手提げ籠バッグの使いやすい優れた一番の特徴は持ち手部分に隠されています。


バッグは手に提げるばかりでなく、室内、あるいは車内で置いておく場合も多いものです。そのような時にも、持ち手と本体取り付けジョイント部分に大き目の籐製の輪が付いていますので両方の持ち手がパタンとコンパクトな形で本体に添って折れますので邪魔になりません。実際にご愛用いただく女性の方々の声を聞きながら少しづつ改良して完成された籐籠バッグなのです。














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