素朴、山ぶどう手提げ籠バッグ

2019年10月11日

山ぶどう手提げ籠バッグ


秋も深まってくると恋しくなるのが山葡萄。海外からの輸入が増える中、やはり国産で昔ながらの素朴な籠を知ってもらいたいと古老の職人がコツコツ手編みしています。


山ぶどう手提げ籠バッグ網代編み


熟練の竹職人が自分の目利きした竹でないと使わないように、昔ながらの山葡萄の職人も自ら山に分け入り材料集めから始めています。地元の山の素材は色が違う、品な違うと誇りを持っているのです。


山ぶどう手提げ籠バッグ


山葡萄手提げ籠バッグの最大の魅力は素朴さです。


山ぶどう手提げ籠バッグ修理


そして強さ。こうして持ち手を修理すれば又何十年とご愛用いただけます。


山ぶどう手提げ籠バッグ


使っているうちに渋く変色し光沢を放つ山ぶどう、新しい持ち手部分は何年か経つと馴染んできます。


山ぶどう手提げ籠バッグ


自分も久しぶりに愛用している棚編みバッグで過ごしやすくなった季節を楽しみたくなりました。













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竹籠を使う運動会の新競技「とうまる、とうさん」

2019年9月25日

竹虎四代目(山岸義浩)


運動会に竹籠を使った新しい競技が加わった、その名も「とうまる、とうさん」。「とうまる」とは「唐丸」と書くのだが鶏の一種の事である。田舎に行くと今でも庭先で鶏が入れられたこの籠を見ることもあるが鶏を入れておく竹籠だから唐丸籠とも言う。


玉入れ籠


時代劇で罪人が同じような竹籠に入れられて街中を運ばれていくシーンをご覧になったことがあるだろうか?盗人が入る籠だから「盗丸(とうまる)」籠と呼ぶ職人もいるが、どうやら当て字のようだ。


しかし、「盗丸」でもいいではないか。この籠にダメダメなお父さんを捕まえて子供たちが運ぶという新競技だ。籠に入るのは日頃家族サービスをおざなりにしているあなたかも?


背負い籠


それにしても、要するに竹虎で言うところの玉入れ籠ではあるがメタボなお父さんを入れるとなると大きさはどうだろう...。小学校の生徒さん達が竹籠を使う事になって嬉しい反面、背負い籠のように力竹を用意してしっかり補強しなければ使えないかも。


スズ竹二重編み背負い籠


いやいや素材から見直せば粘りのあるスズ竹か?堅牢な二重編み背負い籠ならいけるだろう...しかし、中に入るお父さんが見えなくなってしまう。


根曲竹玉入れ籠


そうだ、玉入れ籠としては非常にレアではあるが根曲竹を使うとか...そんな事をアレコレ頭を悩ませているところで目が覚めた。


ああ、夢で良かった。













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変わりゆく竹肌の魅力

2019年9月11日

竹虎四代目、経年変色の竹籠


この二つのは別の種類の竹材ではありません、同じ竹材を使って同じような籠を編んでいるのですが時間の経過によってこれだけ色合いが違ってきます。ご存じない方が見れば、まるで別の竹を使ったのか?それとも染付けしたのか?と思われるかも知れません。


竹虎四代目、経年変色の竹籠


竹の経年変色はこのように渋く深い色合いになるのが何とも言えない魅力です。生活道具として身の周りにあった籠や笊は少しくらい壊れても捨てられる事はありませんでした、傷んだ部分を手直ししながら一つの籠の寿命が尽きるまで愛用し続けたのです。


経年変色の竹編み


そうした竹編みには時間の経過だけでは物語れない色艶が残されていて、それが昔の囲炉裏の生活による煙でした。今でも茅葺の家にお邪魔すると入ったとたんに懐かしい炭の香というのでしょうか、囲炉裏からは煙がもうもうと立ち昇っている事があります。


ミニ飯籠


台所のカマドも薪を使っていましたので家の中が燻されているような状態です。それが茅葺屋根を長持ちさせると共に暮らしの中に溶け込んでいた竹を色づかせてきました。


竹虎四代目、経年変色の竹籠


ただ、囲炉裏の生活がなくなった今にあっても30年、40年前に編まれた籠は独特の美しい竹肌に成長しています。


古い竹籠


また、納屋に置かれたり軒先に吊るされたりしていた籠は又違う進化を遂げていて趣があります。


網代編み、経年変色の竹籠


この枯れたような網代網の圧倒される迫力はどうでしょうか?長く働いてきた熟練職人の手を見るようです。














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レアな逸品、根曲竹の玉入れ籠

2019年8月26日

根曲竹玉入れ籠


根曲竹の玉入れ籠などは、ほとんどご覧になったことがない籠ではないでしょうか。竹と名前が付いているもののボールペンくらいの太さしかない笹の仲間なのですが、雪の重みにジッと根元が曲がるほど忍耐強く育ち、強く堅牢に鍛えられた竹になっているのです。


玉入れ籠


竹虎で定番の玉入れ籠は、運動会の玉入れ競技に竹籠を使っていただきたいと思って採算ギリギリで作り続けているものです。しかし少しでも材料費も抑えねばなりませんので竹表皮部分だけでなく表皮を取ったすぐ下の身部分の竹材もヒゴにして編むようにしています。


玉入れ籠


「全国の小中学の玉入れ競技に使われる籠を昔ながらの竹籠にしたい」そんなお話しを、ちょうど只今開催中のインターンシップの学生さん達にもお話ししました。若い皆さんの世代の運動会では、やはり竹籠は少数派のようですから道は遥か遠いと改めて感じました。


根曲竹玉入れ籠底面


さて、この根曲竹の玉入れ籠ときたら元々が竹材の中で最強クラスの丈夫さを誇りながら材自体が細いだけに全てが一番強い表皮部分で編まれています。


根曲竹玉入れ籠鞄


そこで、珍しい籠なので自分専用に手元に置いておきたい事もあって、ここ数年ずっと愛用させてもらっているのです。どんな風に使っているのかと言うと鞄置きなのです、試に自分の鞄を量ってみると今日は6.5キロの重さがありました。日によって重さは違うものの毎日、逆さにしたこの籠の上を使い続けています。


軟弱な竹ならすぐにダメになってしまいそうですが、これが根曲竹の魅力なのです。さらに疲れて帰ってきて足を伸ばしたい時にはオットマンにしてみた事すらあります、根曲竹の粘りを信用していないとこんな使い方は到底できません。竹に支えられて足を伸ばす気持ちよさ、疲れなどいつの間にかどこへやらです(笑)。













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シダ籠、二重編みの秘密

2019年7月25日

シダ編み籠


シダ編み籠と言うと温泉場の脱衣場で見かけるようなザックリ粗目に編まれた脱衣籠がほとんどです。自然素材でこれほど高い耐水性のある素材はそうありません、編組細工に使うとなるとシダ以上のものは見当たりませんのでお風呂場や台所など水回りでは昔から愛用されてきました。


しかし、この卵型のシダ籠の素晴らしさの秘密は持った時にズシリと感じる重量感に隠されていました。実は何と二重編みになっていて尖った素材の端部分が外側はもちろん、内側にもどこにも出てはません。


シダ編み手付き籠


シダは撥水性のある硬さと丈夫さを持つ反面、切断面は指に刺さるくらいですので編み込みの処理は非常に大事なのです。ねじった持ち手付のシダ編み籠など、恐らくご覧になられた事もない方が多いかと思いますが、そのあたりのシダヒゴの仕舞はしっかりされています。


シダ小籠


ワラビ籠とも呼ばれることのあるシダ細工は、素材集めによって編まれる籠の種類やサイズが決まってしまう難しい細工です。大きな籠が編みたくても、その日の山に太いシダがなければ、このような小振りな籠しか編むことができません。


シダ編み足付籠


昔はシダ籠がもっと一般的な製品でしたので染色された物も多く、このように足付のシダ籠も編まれていました。時代は令和へと進んでいますが、手仕事は昭和40年、50年辺りまでのものが今よりずっと多彩で先進的だったのです。














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別誂え市松模様の胡桃手提げピクニック籠

2019年7月12日

胡桃手提げ籠バッグ


胡桃は山葡萄などと並んで手提げ籠に多用されている素材です。以前はヒゴ幅も概ね同じの単色な籠しかなかったものが近年随分とファッション性の高い編み方が目につくようになっています。この胡桃を使って底が広くモノを出し入れしやすいピクニック籠を製作してもらいました。


胡桃手提げ籠バッグ素材


そもそも、この色違いの市松模様がどうなってるのか?と言いますと胡桃の樹皮の色の違いを利用しています。樹皮の表皮はこのように明るい色合いなのです。


胡桃材


樹皮の裏側は、このように渋い木肌の色です。昔はこのような色合いの籠が多かったので「胡桃の籠=渋い」印象があります、もちろんこの色目でも十分に格好が良いのです。


胡桃手提げ籠バッグ


現代では使い勝手と共に見た目の華やかさや個性も大切なので、このような市松模様であったり、ヒゴ幅を極端に太く取った籠も編まれています。


胡桃手提げ籠バッグ.jpg


このように四角形で底の広い安定感のある籠は昔から好きです。休日を自然の中に過ごす時などは特に心まで解き放つことができそうな胡桃籠です。














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柿渋と漆、新しい一閑張り角手提げ籠

2019年7月11日

一閑張買い物籠


一閑張とは竹編み素地に和紙を貼りつけて柿渋や漆を塗布して仕上げる細工の事で、防水性、堅牢性が高まり長くご愛用いただけるようになります。日本はモノを大切に手直ししながら愛用する文化でした、一閑張の細工にもたとえ壊れた部分が出来たとしても穴の空いた障子に和紙を貼って修復するかのように元通りにしてきましたので修復性も抜群の細工と言えます。


一閑張竹編み素地


長く使ってボロボロになった竹籠に和紙を貼って真新しい道具が出来あがります。ひとつの役割を終えた竹に新たな命を吹き込むような一閑張職人の仕事を横目で見ていた頃から国産竹で四ツ目編みされるこのような手提げ籠を作りたいと思っていました。少し無骨なくらいの素地の表情を和紙の下に作りって、竹と編みの存在感を出したかったのです。


一閑張買い物籠


細い竹ヒゴの網代編みとは違う、少し広めの竹ヒゴと粗目の編みが前面に出た一閑張り手提げ籠となりました。


一閑張買い物籠(漆)


落ち着いた風合いが好みです、なのでいつも竹虎の一閑張は柿渋で仕上げるものばかり。ただ今回は下地が違うので、どんな風になるのか試作的に漆仕上げで数個製作してみました。表面の輝くような色艶、ツルツルするような手触り、漆に塗り固めなれた硬さ、軽く叩くとコンコンと心地のよい音が響きます。同じ形の小さな手提げ籠ですがこんなに雰囲気の違う籠になりました。














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サステナブル(Sustainable)竹籠

2019年6月10日

根曲竹籠


壊れた竹籠が持ち込まれてきました。根曲竹という丈夫さが自慢の竹で編まれた籠ですけれど、やはり十数年手近で愛用していれば何処か傷んでくるものです。

今回は2つの籠の持ち手部分が壊れていましたが手直しするとどうでしょうか?一体何処を修理したのかと思うほど全く分からないように元どおりの籠としてお使いいただけます。


根曲竹手付き籠


サステナブル(Sustainable)と言う言葉をよく耳にするようになりました。本来の意味は「維持できる」ですが、近年は世界規模で起こっている環境問題を解消に向かうための持続可能な生産などを指して使われています。竹は継続利用可能な唯一の天然資源という事から自分達は1985年から21世紀は竹の時代と言い続けてきました。


竹は、わずか3ヶ月で親竹と同じ大きさに成長する神秘の植物として注目されています。昨年参加させていただいた世界竹会議などにも50カ国もの国と地域から沢山の方が集い熱い議論が交わされているほどです。しかし、日本ではずっと昔から暮らしの中で無駄なく大切に使われてきたのです。


一閑張買い物籠


一閑張という技法も竹籠を長く大事に使いたいという発想から生まれました。編み込みが破れて穴の空いた竹籠に和紙を張りつけ、柿渋や漆で塗って補強したのがその始まりです。サステナブル(Sustainable)と言えば目新しく感じてしまいますが、日本人の生活は竹と共にありずっと持続可能だったことを忘れてはいけません。













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丸籐と皮籐の手提げ籠バッグ

2019年6月 8日

籐手提げ籠バッグ作り


表皮を剥いだ丸籐手提げ籠バッグが作られています。籐を水に浸けて柔らかくして編んでいきますので色が少し濃く見えますが乾燥させたらナチュラルな白色の籠が出来あがるのです。


白あけび手提げ籠バッグ


アケビ蔓も職人によっては表皮を剥いで使う事があります。お湯で煮て皮を剥いだ後に米のとぎ汁に3日間も浸け込んだ白あけびは籐素材にも良く似ています。


籐バッグ


籐バッグには丸籐で編むものと、薄く剥いだ籐皮で編むものがあります。


籐盛り籠


この大きなサイズの籐盛り皿をご覧いただきますと分かりやすいかも知れません。縁をグルグル巻いているのが籐皮、内側の編み込は細い丸籐を使っています。
















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右巻、左巻の竹籠

2019年6月 5日

淡竹籠


右巻、左巻と言っても誰も気にする人はいないだろうと思います。たとえ竹籠の口巻きの方向がどうであれ、使う方にとっても丈夫で快適でさえあれば問題ないのです。


真竹小籠


日本で編まれる大方の竹籠は右巻です。これは右効きの人が多いためなのですが、このような小さな籠であっても。


魚籠


川蟹やイダなどを入れた大きな魚籠であっても。


磨きの竹籠


竹表皮を薄く剥いだオブジェに使っている磨きの籠であっても。


籠


農作業に使われる籠も。


温泉籠


野菜を入れる手付きの青物も、多くは右巻です。


竹虎本店


竹虎本店を一回りしても圧倒的に右巻ばかり。そんな中やはり日本は広い、地方によっては左巻でばかり編まれる竹細工もあるのです。


篠竹ざる


昔ならいざ知らず、今となっては右も左もあまり関係ないので若い職人さんの中には左巻で作る方もおられます。しかし、知りたいのは伝統的に左巻を継承し続けている竹の事。


この竹籠もそうですし、一番最初の画像の籠は左巻×淡竹(はちく)というレアさ、しびれます。













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