幻のメゴ笹、奇跡の手付き果物籠

メゴ笹手付き果物籠


かってメゴ笹洗濯籠が「幻」と聞かされていたお話を何度かさせていただきました。オカメ笹とも神楽笹とも呼ばれるメゴ笹は、しなやかで編みやすく、竹のように割ってヒゴ取りする事もなく使えるので非常に秀逸な竹素材だと思います。ところが伐採してから、すぐに使用しないと数日のうちに乾燥してしまい曲げる事すらできなくなってしまいます。

 
メゴ笹手付き果物籠、竹虎四代目(山岸義浩)


そんな幻のメゴ笹に、今度はこのような小さく可愛い手付き果物籠ですから昔の自分からすれば、まさに奇跡と言っても大袈裟ではありません。


メゴ笹手付き果物籠


昔はコタツにミカンが冬の定番でした。どこの友達の家に遊びに行っても必ず居間のテレビ前にドンと置かれていて家族団らんの中心にあったのです。思い出すと、母の実家には囲炉裏がありましたので炭火を囲む暮らしがコタツに変わっていたのでしょうか。そんなコタツは現在では姿を消しつつあるものの、ミカンは健在です。


メゴ笹、オカメササ、神楽笹


メゴ笹は自然の竹材そのままに編んでいきますので、太い材料は大きな籠に、小さな材料はこのような小振りな籠に使います。


竹細工職人


メゴ笹籠


編み上がったばかりのメゴ笹は、歓声があがるほど鮮やかな緑色を放ち美しいものです。しかし、この青さは工房だけで味わえる色合いで、これはこれで良いものではありますが本当のメゴ笹の良さは色合いが落ち着いてからにあります。長く愛用して驚くほど軽く、硬く締まりベージュ色になった洗濯籠など本当に手放せません。




白竹ヒシギ四ツ目編み盛り籠

 
白竹ヒシギ四ツ目編み


竹を細く割った編組細工では沢山作られていますが、このように幅広くとったヒシギで編む籠はあまり見かける事はありません。だから、このようなダイナミックな形は小さくとも目を引きます。口巻のカズラもかなり丁寧なあしらい、籠を製作した職人気質が伝わります。


火抜き真竹


火抜き真竹


しかし、これだけ白竹の竹肌が前にでる細工だと竹材もかなり選ばねばなりません。火抜き独特の艶や色変わりが楽しめれば最高です。


白竹ヒシギ四ツ目編み




アルピニスト?古い背負い籠と力竹

 
背負い籠、しょい籠、かれてご


背負い籠も、昔から日常的に使われてきた生活道具として、全国各地に色々と秀逸な竹籠が編まれてきました。先日出会った背負い籠は、職人さんが随分前に編み上げてからずっとホコリを被っていたもので、本体にタガを巻いて背負い紐を取り付けられるのが特徴です。


古い背負い籠、しょいかご


本格的な登山をされる方々が縦長のリュックを背中の高い位置で背負われているのを見た事があるかと思います。普通の背負い籠は口部分に紐を通しますので、どうしても背負う位置を高くできませんが、このタガ式ならまるでアルピニストのバックパックのように使えて重たい荷物も苦になりません。


背負い籠、しょいご


えっ!?竹籠に思い荷物を入れて大丈夫ですか?それは、この大迫力の力竹をご覧いただければ愚問だとすぐにお分かり頂けるかと思います(笑)。


しかし、背負い籠といえば思い出すのが名人・飯干五男さんの他に類みないような独特の形をした「かるい」です。青竹の香りが、むせるような工房で黙々と編まれる籠の様子をご覧いただけます。




竹編みオニギリ背負い籠

 
おにぎり背負い籠


逆三角形のオニギリのような形は口が大きく開いています、この形といい大きさといい、どうしても背負い籠にしか見えないので背負い紐を付けてみるとバッチリです!山芋掘りに背負っていく山芋かご以来なのでドキドキしてきます。




街でもリュックサックかずっと人気ですけれど、畑仕事や山仕事でも両手の使つかえる背負い籠は重宝されてきました。


真竹手提げ籠


さて、実は古い籠でいい色具合になった小振りの手提げを持ってきています。職人が道具入れとして長年使っていたものなので、底の四角の竹ヒゴは少し傷んでいるのですが幅広持ち手の削り具合が秀逸なのです。手で握った時に何とも良い心地なのが気に入っています。


背負い籠で竹虎四代目がゆく


網代笠を被れば、どこまでも歩いていけそうです(笑)。


青竹茶碗籠のリニューアル分かりますか?

 
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青竹茶碗籠がリニューアルしました。上と下の画像を見比べて何処が違ったかお分かりいただけますでしょうか?食器が入っている、入っていない...う~ん、実はそれではありません。


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口巻の部分をご注目ください。旧タイプは巻縁と呼ばれる長い竹ヒゴを巻き付けて仕上げる技法で製作されていましたが、リニューアルした茶碗籠は当縁という少し厚めにとった竹ヒゴを外側、内側に表皮を向けて重ねて籐で仕上げたスッキリした出来栄えになりました。もちろん、機能的には変わりなく動画でご紹介した通りの台所に一つ置きたい竹林からの贈り物のような籠です。




八ツ目編みの根曲竹手提籠バッグ

根曲竹手提籠バッグ


今、一番丈夫で使い勝手がよいと多用していただきたいのが根曲竹買い物籠です。根曲竹の伐採シーズンは普通の竹に比べて早く既に終わっている職人さんもおられるようです。これからの雪の季節は、背丈の低い竹なので竹林全体が真っ白に覆われて、その雪の重みで根が曲り、竹質が鍛えられて堅牢になるのです。




話を聞くだけでは根曲竹の竹林や伐採など分かりにくいので、お時間ある方は是非このYouTube動画をご覧いただきクマに注意しながらの仕事の苦労を知っていただきたいと思います。


白竹竹手提籠バッグ

 
根曲竹手提籠バッグ


同じ八ツ目編みにしても白竹の優美さに対して、野趣あふれる素朴な根曲竹とではこんなにも感じが違います。自分は、持ち手まで同じ根曲竹で仕上げられて竹肌を感じられる根曲がやはり好きです。


旅館さんからの別注竹籠が完成

 
別注竹籠


コロナが落ち着いてきたせいか旅行される方も増えているようです。先日いただいた直径約40cmで高さ約16cmの別注竹籠は雰囲気のある旅館さんからの注文でした。休日には観光バスを見かける事も多くなりましたし、こうやって少しづつでも宿泊施設や飲食店へお客様が戻っていく事を願っています。


別注竹籠


別注竹籠


さて、編み上がった籠は網代底で立ち上がりには竹表皮部分を内側に向けて編み込んであるので色目の違いがハッキリとしています。色合いは馴染んでくる頃には今よりも更に味のある籠になっているかと思います。


別注竹籠


何年か経ってから出会える事を密かに楽しみにしています。


温泉籠、湯籠と呼ばれる伝統の青竹手付き籠

 
虎竹スクエアバスケット


サイズが10種類になった虎竹スクエアバスケットの中で初めて手付きの籠ができています。手提げタイプは何も外に出歩く場合だけではなくてお部屋に中で小物入れとしてご愛用される時にも便利です。


虎竹スクエアバスケット、温泉籠、湯籠


サイズ的には青竹で編まれる温泉かご(小)より少し大きいくいらなので、温泉街にも良く似合うのではないかと思います。


温泉籠、湯かご


しかし、今回皆様にご覧いただきたいのは古老の熟練職人が編み上げる昔ながらの伝統の青物細工。今まであまり見られる事のなかったゴザ目編みの温泉籠はこのような形で出来あがります。




市場に行く男性の方なら、根曲竹角八ツ目手提籠バッグ

 
根曲竹角八ツ目手提籠バッグ


竹の開花で壊滅的となっているスズ竹のお話は何度かさせて頂いております。全国の皆様が枯れススキのようになってしまった竹林に驚かれているようですが、なんせ120年に一度と言われる自然現象なので自分も初めての事でした。まだ、枯れてしまった竹林の様子をご覧いただけてない方は是非こちらのYouTube動画で、どんな様子なのか知っていただきたいと思っています。




さて、そこで困ってしまうのが今まで市場にお買い物に行かれていた皆様です。スズ竹市場籠という丈夫で使い勝手の良い籠が、暫く出来ませんので何か他に無いですか?そんなお問い合わせも頂戴しています、お問合せの皆様にお返事させて頂くのが、特に男性の方々でしたらこちらの根曲竹角八ツ目手提籠バッグが最適です。


根曲竹角八ツ目手提籠バッグ


男性の方にオススメと言いますのは、スズ竹市場籠と比べてもこの根曲竹角八ツ目手提籠バッグの重さは、スペック的には大差はなく600グラム程度なのですが持ち手が少し硬い根曲竹のせいか、買い物を続けられているうちに少し重く感じることがあります。


根曲竹角八ツ目手提籠バッグ


この堅牢な根曲竹そのままを使った頼りがいのある持ち手も一つの味わいであり魅力なので、竹の種類があると同じだけ竹の特徴と共に楽しみもあるものなのです。自分が愛用している根曲竹の買い物籠で高知の名物となっています木曜市(観光客の皆様に有名な日曜市ではなく、木曜日に開催されている地元のお客様にも支持されている市)でお買い物した様子も動画にしています。結構お買い物しましたけれど、根曲竹の買い物籠はビクともしません(笑)。




虎竹整理籠

 
虎竹整理籠


直径が約41センチで深さが22センチという虎竹のゴザ目編みとしては今までになかったサイズ感の整理籠ができました。底の四隅が足になって緩やかなカーブを描いているのが特徴的です。


虎竹整理籠


編み込みの竹ヒゴ幅を違えているので、編み込みに微妙な変化あります。


虎竹整理籠


四ツ目底というのが通気性に優れていて整理籠としては秀逸なところです。


虎竹整理籠


しかし何といいましても口巻の美しさは熟練の技としか言いようがありません。普通の青竹細工の場合ですと使いやすい柔らかな若竹を伐採して縁巻に使いますけれど、虎竹の場合は若いうちは色付がありませんので必然的に3年、4年竹を使うことになります。扱いづらい竹材をここまで使いこなせるのはまさに達人の域なのです。