竹皮のオニギリ弁当は少しお預けです。

2018年8月 2日

竹皮


オニギリ弁当用の竹皮は長さや幅がある程度揃っていなければならないので、細かく裂いて編み込む竹皮草履の材料より選別が大変です。竹皮は天然抗菌作用もあり、乾燥させて長期保存もできるうえに水に戻せば柔らかくしなやかな素晴らしく使いやすい包材となります。


ある程度年齢の方でしたら、お肉屋さんで見た記憶のある方も多いかと思います。現在ではこのような自然の竹皮を使う牛肉といったら一流のブランド牛だけとなりましたが、ご家庭でのオニギリ弁当にはご愛用いただくお客様がおられます。もちろん使い捨てというような、もったいない事はありません。歩く洗って干せば何度でも使えるスグレモノです。


護岸用の竹林


ところが、今年は先日の西日本を襲った大雨の影響でこの竹皮がほとんど収穫されずにいるのです。材料として使っていた真竹の林は元々は洪水時に堤防の役割をするために人工的に増やされてきた竹林が多いのですが、この竹林が護岸用だけに大水ではすっかり浸水してしまい竹皮を集めることができなくなってしまいました。


植物には沢山実のなる表年、裏年というリズムがありますが、筍にも沢山生えてくる年、そうでない年が交互にやってきます。ちょうど今年は沢山の筍のできる表年、竹皮も昨年以上にできるはずでしたが自然の力には勝てません。国産の竹皮はこれから来年まで品薄がずっと続いていきます。














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川を流れる筏のような竹小枝の盛皿

2018年7月21日

竹小枝の盛皿


竹の小枝を並べて作られた、川の流れを進んでいく筏を思わせるような盛り皿があります。見ているだけで、まるで水の音や川風まで感じてしまいそうで、暑い季節には涼しさの演出にもって来いの器です。


随分昔に作られたもので今ではこのような風流な製品が店頭に並ぶことは有りませんが、このような品をひとつ取っても以前は竹が様々な形で活用されていた事を思います。


竹林


もしかしたら、この秀逸な品は端材で作られたのかも知れません。竹を一本伐り倒せば、稈の部分はもちろんですが元の太くて節の短い部分から、ウラの節間の長い個所までそれぞれを活かした製品が考えらられます。竹枝は竹を運び出す時に落とされますが、その枝もこうした小物用として需要があって実に様々な使われ方をしていたのです。竹が使われる事がなくなり、伐られなくなると竹枝も当然なくなりますので、このような製品は姿を消しました。


もっと身近な例だと竹箒があります。現在のホームセンターさんに行けば安価に購入できるものは海外からの輸入品です。箒の先に使う竹枝がなかなか手に入らず、職人さんの数も本当に少なくっていますので、竹虎で販売させて頂いている黒竹箒など何気にありますが実は貴重品です。














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アウトドアに竹スプーン、竹フォーク

2018年7月13日

竹スプーン、竹フォーク


「Mamiyo」とレーザー刻印した竹スプーンと竹フォークを持参されているお客様に出会いました。竹カトラリーは色々あるのですが竹虎で販売しているカトラリーは「極上」としてあるだけあって一味違います。竹は表皮に近づくほど維管束と呼ばれる繊維の目が密集していて丈夫です、なのでスプーンにしろフォークなどにしても出来るだけ表皮に近い部分を丁寧に削り出して一本づつ製作されているのです。


竹スプーン、竹フォーク、snow peak


持って使うものですので手にした感触が大事です。自分は毎日ヨーグルトを食べていますが、その時に使うのが半円形のふっくらとした厚みが手に馴染んで心地よい極上竹カレースプーンです。やはり口当たりが金属とは全く違うので竹を使い始めると、ずっと愛用される方が多いと感じます。


金属製のスプーンでも素晴らしいものは沢山あって、カレーを食べるという機能面だけを言えば竹ばかりが優れているという事はありまん。しかし、竹には竹ならではの人への優しさや温かさがあります、持った時にホッと安らぐような心持になるのです。このお客様も、このように携帯されているのは外食時に竹の温もりを求められているのかも知れません。


竹スプーン、竹フォーク、snow peak


それにしても、さすがに都会の方だけあって洒落た入れ物で持ち歩かれています。マジックテープで使いやすさも抜群のようですし、丈夫で汚れにも強そうなアウトドア仕様です。どこのブランドかと思えば自分でも知ってるあの有名な「snow peak」、竹とアウトドア用品という組み合わせは今まであまり考えたこともありませんでしたが結構面白いのです。














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これだから竹は好きなのだ。

2018年6月28日

竹虎四代目、手提げ籠


母も最初から竹屋ではない。結婚して子供産み、朝から晩まで竹に囲まれて40年、50年、気がついたら日本で一番竹を使う一人になっていた。そんな女性の温もりさえ手に感じるよう、これだから竹は好きなのだ。


竹器


丸竹をそのまま使う竹製品を一般のご家庭で見ることは意外と少ないのです。大きな理由のひとつに管理が難しい事がありますが、大事に使うとこのような深い色合いになります。


竹角ざる


比較的安価に量産されていた角ざるなども使い手によってこんなに変わります、これは進化です。


虎竹手付き籠


この虎竹手付き籠は経年変化で色合いが落ちる事もなく美しい。


竹カトラリー


竹箸だけでなくキッチンで活躍するスプーンやフォークも竹製のものは多いです。自分も竹スプーンは毎日のように愛用していますが使い勝手だけなら金属のものもかまいませんが、やはり口あたりが良い、手触りが良い。竹カトラリーも育つものなのです。


竹弁当箱


竹弁当は使用頻度も多くて傷みやすい性質からか古いものでも良品というものは少ない気がします。竹弁当は風呂敷に包んで持ち運びますが、このように丁寧に使われてきた竹弁当は竹愛に包まれているのです。













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ありそうで実は無い、四角形の浅い水切り籠

2018年5月 4日

水切り籠


お使いの方ならご存知のように竹籠やザルがひとつでもキッチンにあれば雰囲気が和みます。もちろん雰囲気だけでなくて台所用の竹は実用第一です、四角い形、浅い水切り籠は使い勝手が良いのですが最近なかなか良いものがありません。


竹籠など頻繁に購入するものではありません。定番で当然あると思っているものが知らない間になくなり、探しても無くなっていてショックに感じているプロの方もおられるのではないか、そう想像して昔編まれていた職人さんにお願いして復刻する事にしました。


四ツ目底角水切り籠


生活道具としての竹細工は世相を反映して大きさは段々と小さくなっています、本当は、もう少し大きなサイズにしたいと考えていましたが編み上がってみると36センチ×31センチのサイズでちょうどくらいです。底の四ツ目編みは水切りを考えて竹表皮を残しています。この淡竹(はちく)の表情だけでグッとくる人はあまりいないと思いますが個人的にはかなり楽しめる風合いです。


四ツ目底角水切り籠


定番の四ツ目水切り籠で小さい頃友達の家に遊びに行くと台所に立つお母さんが普通に使っていたり、料理屋さんでの仕込みにも使われていた当たり前の製品です。無くなってしまうには寂しいのです。













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続・虎竹コーヒードリッパー

2018年4月21日

虎竹コーヒードリッパー


一杯取りの小さいな物がイメージです、素材は蓬莱竹を使って網代編みされた塩取り籠タイプを試作してもらいます。何個か試作している時に、虎竹茶漉しを編んでいる職人が更に完成度の高いドリッパーを作りました。


蓬莱竹コーヒードリッパー


自分には昔ながらの塩取り籠の印象が強くて頭から離れなかったかのですが、紅茶ファンの方には前々から静かな人気のあった虎竹茶漉しをコーヒー用に大きさと形を変えれば良かったのです。


虎竹コーヒードリッパー


茶漉しと違って、円錐形に編んだ虎竹コーヒードリッパー本体には1~2人用のコーヒーペーパーフィルターがちょうど入れられます。


虎竹コーヒードリッパー


こんな感じで毎朝の虎竹コーヒーが楽しめるとは本当に贅沢な気分ぜよ。


竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)山岸義浩


先日、高知の山深い所にある工房で美味しいコーヒーを頂く機会がありました。緑に囲まれた明るい光の差し込むテラス、手作り感のあるテーブルに腰を下ろして辺りを見渡すと新緑が綺麗で最高に気持ちの良い一時でしたけれど、その時の光景が蘇ってきそうです。


虎竹コーヒードリッパー


しかし、虎竹コーヒーを飲み終わって、しみじみコーヒードリッパーを眺めていると、どうしてもあの竹職人の軒先を思い出してしまいます。虎竹コーヒードリッパーは、やはり現在の「塩取り籠」かも知れません。













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虎竹コーヒードリッパー

2018年4月20日

  虎竹コーヒードリッパー


昔から使われていた籠の中で塩取り籠という、あまり一般的には聞きなれない籠があります。これは円錐形をした網代編みの竹籠で、使用時には尖った先端部分の方を下にします。「塩取り」と言うくらいですから塩作りに関係した籠だとお分かりいただけるかと思いますが、一体どのように使うのか?ご存じの方は、あまりおられないのではないでしようか。


自分も実際に使われているのを見ることはそう多くありません。使い方は海水を完全に煮詰める前の苦汁液が残っている時に、この吊り下げた塩取り籠に入れて苦汁を取り除いていくのです。


塩取り籠


いつだったか、この塩取り籠を思いだすような竹製コーヒードリッパーを見かけたのです。まさに古くからある網代編みの籠をそのまま小さくしたような物でした。若い職人の方が製作したものだったので、もしかしたら塩取り籠をどこかで見かけてインスピレーションを受けて作ったのかも知れません。


MOCCAMASTER


実はコーヒーを毎日4杯、5杯と飲むコーヒー党ですので竹製ドリッパーを見てからずっと気になっていました。会社ではカプセルをコーヒーマシーンにセットして一杯づつ入れるコーヒーを使っていましたが、長く使用している間にどうも美味しさを感じなくなっていました。社員にもあまり好評ではありません。


そこで、たまたま入った喫茶店のマスターが美味しいコーヒーを入れてくれるので、聞いてみるとMOCCAMASTERというオランダ製のコーヒーマシーンを教えてくれました。少し高額だったものの毎日の事なので購入して使ってみますと、さすがオススメされる事はあります。久しぶりに自分好みのコーヒーを飲んだ気がして嬉しくなったのです。


珈琲


そんな時、顔見知りのお客様から竹製コーヒードリッパーのお問い合わせがありました。カプセルを止めてコーヒー豆も手元にあって、ちょうど自分もあの気になっていた竹ドリッパーで竹コーヒーを飲みたいと思っていましたので製作してみる事にしました。













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藁いずみと飯籠

2018年4月14日

  別注藁いづみ、飯櫃入れ、わらびつ、ふご、つぐら、こも


別誂えの小さな藁いずみのサイズを聞いた時には、こんなに小さくても良いのだろうか?と少し疑問に思ったものです。飯櫃に入れたご飯の保温のための道具なので藁の厚みがあるため中に入れられる飯櫃は外側から見るより随分と小ぶりになるからです。


別注藁いづみ、飯櫃入れ、わらびつ、ふご、つぐら、こも


飯櫃入れは、カマドで炊飯するのが当たり前の時代には全国各地にあった道具なので、藁いずみの他に「よさ」「コモ」「ふご」「つぐら」「藁びつ」等と呼ばれて愛用されてきました。今ではすっかり見なくなった道具の一つですが、こうして炊飯ひとつとっても日本の四季、先人の知恵を思わずにいられません。


飯籠


冬は炊いたご飯が冷めないように藁いづみにいれて保温します。反対に夏に使われるのが竹で編まれた飯籠となります。藁にしても竹にしても民家のすぐ近くにあって変幻自在に形を変えて生活に役立ってきた秀逸な素材たちです。


手付き飯籠


内職さんの納屋に残る古い飯籠の多くには長い持ち手が付いていたりします。現代の住宅には縁側などというものはありませんが、ほんの数年前までは縁側に腰を下ろすと軒先にはこのような竹籠が吊り提げられていたりました。高温多湿の日本の夏に通気性のよい竹編みの籠にご飯を入れて腐らないように保管していたのです。大家族がなくなって大きな飯籠の必要はなくなりましたが、今でも製作する飯籠には長めの持ち手を付けています。持ち手ひとつにも持ち運びに便利というだけでない飯籠の歴史ありです。


ところで、この持ち手は吊り提げる他にとても便利な使い方があるのをご存知でしょうか?飯籠の蓋を開けるのには、ちょっとしたコツがあります。こちらの動画で説明しちょりますので、どうぞ。
















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懐かしの虎竹茶について

2018年4月 3日

虎竹葉


竹には糖質が多く、虎竹の油抜きなど熱を加える加工をすると甘い香りが工場の外にまで漂うほどです。自分が愛用している丸竹を削りだして作ったビアグラスがありますが、数年使用したものでさえ熱湯を入れてすすぐ時などには竹特有の甘い香りが残っていますので余程竹の隅々にまで糖質分が行き渡っていて抜けることがないのだと思います。


虎竹茶製造


いつも竹虎本店に用意されている虎竹の竹葉を使った虎竹茶も稈の部分同様に糖質が多いのか熱い湯のみか香り立つのはやはり甘美な香りです。竹屋として育った自分には何とも温かく懐かしい香りです。


虎竹茶


抗酸化作用があり活性酸素など有害物質を無害な物質にする働きのあるポリフェノールの含有を調べた事があります。より美味しくするために蒸らし、焙煎粉砕していますが、この加工をすることにより竹茶に含まれるポリフェノールが高まります。


虎竹茶


生葉より焙煎した方が美味しいのはもちろん抗酸化能が高いのですが、その焙煎具合によっても変化が見られるようです。まだまだ竹茶の事も深く知る必要があるように思っています。












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わらいずみに見る藁細工の匠の技

2018年2月15日

わらいずみ、飯櫃(めしびつ)入


わらいずみ、または飯櫃(めしびつ)入れとも呼ばれる物があります。温かなご飯を冷まさないための物ですので、保温ジャーが普及している現代では古道具屋さんや民族資料館で見る他は現役で使われているのを拝見するのはお寿司屋さんくらいです。


わらいずみ、飯櫃(めしびつ)入れ、竹虎四代目(山岸義浩)


藁細工の職人さんも少なくなりましたし、耐久性がありますので需要自体も極めて少ないものです。今回たまたま数個製作いただきましたが、ズシリと感じる質感、硬く締まった編み込みと本当に素晴らしい出来映えです。


竹皮草履用藁


竹虎でも竹皮草履に藁が使われていますので、藁の確保の大変さや管理については十分に知っているつもりなので余計に凄さを感じてしまうのです。


わらいずみ、飯櫃(めしびつ)入


さらに、とあるお寿司屋さんから別誂えのご要望をいただいておりましたので、このように深さのあるわらいずみが出来てきました。そもそも少ない製品であるのに、別誂えのものなどかなりレアな逸品と言えます。













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